【Focus on!】着実に発揮しつつあるその実力の裏側に迫る~MLB大谷翔平:そのプレーに至るプロセスの進み方~

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個人的には久々に「超ワクワク」なシーズンを迎えている!いちファンとして純粋にそう思ってしまう・・・、それが今シーズンのMLBなのです。

その中心にいるのが大谷翔平選手(Los Angels Angels:LAA)であることは言うまでもありません。

二刀流だ!なんだかんだ!と世間はおっしゃいますが、個人的には夢を売る商売である以上、その人の人間的魅力に敵う要素はないのです!

大谷翔平(あえば呼び捨てにしてしまいご本人様、すいません(>_<))の魅力はなんといっても、彼の思い描く目標に突き進むその生き様だと感じます。

彼がビックリーグでもがいている(もがくであろう・・・)人間的な魅力に繋がる要素を、プロ・トレーナーという“バイアス”で括ってみると、どんなことが見出せるでしょうか?楽しみを共有してみましょう!(^^)!

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プレーにみる動きの特徴

two-way player:二刀流 https://goo.gl/Eewjzc

二刀流とは言っても、球団がかなり気を使って彼を試合に出しているのがわかるわけで、もちろんケガや調子を崩すことが怖いし、何よりチームに悪影響がでることを懸念しているので、かなり抑え気味に使っていることが素人目にもわかります。

そんな中でも彼は好調を維持することに努めそこそこの結果を出しているのだから、リーグ関係者やマスコミ、そしてファンも認めざるを得ないといえるでしょう。

好調なのはバッティング

意に反してというか、どちらかと言えばバッティングは概ね好調で、数試合に1本の割合で打つホームランや適時打はチームの“勝ち”モードを一気に高める起爆剤ともなり得ます。

バッティングの特徴は「ググッ」と後ろに引くバット、まるで矢を引くが如く、逆の観方をすればバットを体よりも後方に(コンマゼロ数秒ですが)残しておき、一気に加速させてボールを叩く能力に優れています。

一気に加速できるからスイングスピードもかなり高く、そしてボールを色々なポイントで捉える能力は並みの選手では真似のできない技術といえるでしょう。

ヒットポイントが数か所あるため(多くの場合そのポイントは限られる)、引っ張っても流しても力のある鋭い打球になり、いわゆる広角に打てる打者の特徴を有しています。

時折見せるポテンシャルはあるものの・・・

思うようにいかないのはこちら、ピンチングといったところかもしれませんが、やはり登板する機会が少ないのだから今はまだしょうがないともいえるでしょう。

ただそのポテンシャルはやはり並の選手では到達できない位置にあり、球速162km/hはリーグトップクラスだしスプリットの沈む鋭さは他の追随を許さない域にあります。

普通、日本人投手はメジャーのマウンドの質やすべると言われるボールに苦しみコントロールが乱れたり、球速が落ちたり、さらには球の質(回転数や軸の傾き)が甘くなったりしますが大谷投手に限ってこのボールを“コントロール”する課題は少ないようです。

手の大きさ(193cmの身長であれば当然手も大きいであろうという推測)や濡れ手(指掌が湿りやすい)が良い影響を与えているのかもしれません。

力学的特徴が武器になる!?

「しなり」が少ない!?大谷投手の腕の振り https://goo.gl/TjGNCU

ピッチングでは他の速球派投手に比べて腕の “しなり” が少ないため、肘の外反ストレス(関節モーメント*1)が小さくなり、結果肘を痛める危険性は(他投手に比べれば)少ないと感じます。

実はこれも投手としての大谷選手の価値を高める重要な要素で、目一杯腕を “しならせず” とも160km/h前後のフォーシーム(速球)や鋭いスプリットを投げ込むことができるのは大きなアドバンテージです。

NPB時代に数度のケガみ見舞われた大谷投手ですが、肘・肩のケガは一度もないことが投手としての価値も同時に高めているのです。

*1関節モーメント:外力(重力や床反力)によって回転させられる回転力に対する 生体内部で働く抵(力)                        出典:http://blog.livedoor.jp/sho1425/archives/5719678.html
スプリットを多投する最近の投球について “デス・ピッチ(以下記事参照)” の影響を懸念する専門家やマスコミが多い中、“しならせにくい” 腕の振りという彼の特徴はケガを回避できる最大の要素かもしれないのです。
  大谷翔平(23)の快進撃が止まらない。だが、長いシーズンを乗り切るうえで、大谷の体が悲鳴を上げると警告する声が上がっている。  かつて大谷は、「投手のほうが楽しい」と語っていたが、その投球スタイルに元メジャー投手は「決め球にスプリットを投げすぎ。スプリットは速球に比べて肩、肘への負担が大きい。蓄積疲労で怪我を誘発す...

地盤が整地されたメンタル

「ワクワク」はチャレンジから!

ご両親の育て方なのか、高校時代(花巻東)に培われたのか、はたまた日ハムでの経験が生きたのか、とにかくこの選手の “生き様” には目を奪われないわけにはいかないのです。

孤高の高みを目指す意識

彼は常々「野球以外のことは別に興味がない」といっており、『黄金伝説』の「1ヶ月1万円生活を地で行く体現者となっていることは有名な話です。

彼の中には野球というスポーツを中心に、そこから放射状(円形状)に社会の様々な出来事・物事が繋がっているのかもしれません。

野球とかけ離れた物事(ヒト・モノ・お金・酒・異性etc)が、別の “コア” としてみずからの仕事と繋がる一般の選手達とは異なり、野球の周りに社会が存在するというわけです。

人と同じことをやっていてはどこまでいっても同じレベルでしかない!違うことをやろうとすればやがてはその範疇から外れたこと(“リアル”二刀流)でさえ可能となる!大谷選手の信念を感じずにはいられません。

“オオタニ”シートの存在

オオタニ・シート:目標が明確に!

ご両親の育て方も高校3年間の恩師の存在も、そして栗山監督(日ハム)との付き合いももちろん大切でしたでしょうし、そのどれもに優劣や順位をつけられること等ないでしょう。

ただ大谷選手が高校1年次にかいたとされる「目標達成シート」、通称:“オオタニ・シート” は3年後の短期目標(ドラ1  8球団)を目指すための明確な指針となったこと言うまでもありません。

8球団からの指名でドラフト1位を勝ち取るためには?在学中に160km/hをだすには?等、その課題にどう対応するのか?そして大きな目標のためには中位、さらに小さな目標を日々少しずつ達成していく必要をあると頭と体で悟っていけたのだと思います。

考え方にブレがないため行動も野球やそのためになることをとり入れ身に付けようという姿勢に繋がり、その積極性が技術・体力・精神力を高める相乗効果を生み出しているようです。

賛否両論の二刀流は“論外”

Appealed that nobody achieved ever!

自由意志を尊ぶアメリカの、しかも最高のプロアスリートが集結するMLBでさえ、賛否渦巻く二刀流なのです。

日本も含めたマスコミや専門家諸氏がやれ「成功する」だ、「しないだ」と評する中でも、大谷選手の考えはブレることなくまっすぐ前を見続けています。

彼にとって大切なことは(おそらく)二刀流で成功することではなく、挑戦し続けることでその結果(手段)がたまたま二刀流だったということでしょう。

世界中から集結する猛者達を相手に「投げる・打つ・走る」ことを目一杯アピールし、ベースボールを通じた文化や言語での理解を深めること。

思考回路がまったく違う!?

その先にはみずからが追究する未だ見えることのない究極の “極み” をみてみたい!それが何なのか?は本人も、もちろん他人もわからないけど、そういう《わくわく感》を常に感じることのできる環境を常に探せる場所、それが彼にとっての安住の地なのではないでしょうか。

「(二刀流を)やりたいからやる!それが投げるのも打つのも、そしてビックリーグにいることも楽しいから実現している(させている)だけ!」これが彼の本音ではないでしょうか。

世界からくる仲間との“じゃれ合い”も楽しみ、多様な文化に触れて大いなる人間的魅力を放つ大谷選手、同性からも異性からも愛されるキャラの活躍に今後も目がはなせませんね!(^^)!

まとめ:

二刀流

日ハムでの5年間二刀流を成功させ、多くの記録と記憶を創り上げた大谷選手のメジャーでの活躍についてプロ・トレーナーの視点で迫ってみました。

現状(5/1現在)バッティングでの活躍の方が目立つ傾向にありますが、その秘密はヒットポイントが多く左右・中央と広角に打てるセンスです。

スプリットを多投する今の投球スタイルは、ケガのリスクを高める可能性を指摘されますが、腕が必要以上に“しならない”投げ方により、160km/h前後の球速と鋭く落ちる球の質を維持、ケガに強い投手の可能性を秘めています。

みずからの信念を貫くのは二刀流のためではなく、未だ見ぬ “高み” を目指したいからであり、だからこそ野球をコアとする社会性を身に付けることに精力を注げるのだと感じました。

【前人未到:Unplacedented】

彼には全野球界でこの言葉を体現するアスリートとなれる可能性が大いにあるのではないでしょうか!(^^)!

TM鈴木

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