【脱】常識:「速く」ではなく如何に『上手く』走るか!~投手走り込み論外!動きの基礎にワクワク・ドキドキ感を見出す~

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「走る」という行為は人類にとって動きの基本に他なりません!

しかしながら走りを専門とする競技を除き、多くのアスリート・一般人は「走り」について深く追究することはまずありません。

【走】とは究極のコーディネーション(動きの協調)であり、この行為を無視して競技力を高めることはまず無理といえるでしょう。

時に多くの選手達が敬遠しがちなこの「走り」について、動作を追究する立場からさらなる奥深さに迫ってみよう!というのが今回のテーマです。

好むと好まざるとに関わらず、みずからの【走】の質をどこまで高められるのか!について再考していただけたら嬉しいです。

私・TM鈴木独自の【走】的思考についてご覧いただければ、少しずつ走りを『愛してみよう!』という気分になっていただけるはずです!(^^)!

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全ての運動・日常にも必要

走りを探究するにはどんな要素が必要?

【走】だけが何も特別なことではありません!

その前の「歩く」、さらに前の「立つ」こと「座る」こと、そうした人間の基本動作は多くの貴重な動き(情報)をあなたに教えてくれます。

その情報を選ぶか捨てるかは正にあなた次第!今回はこの【走】について動きを観る側からのユニークな視点をご紹介します。

究極のボディ・コーディネーション

「走り」を語る上で欠かせない要素、それはこの動きが人の究極的動作だということです!

腕と脚が連動するだけでなく、双方をつなぐコア(肩甲骨・胸郭・脊柱・骨盤)との共働作業がスムースな推進運動を実現してくれます。

走りは各部位の最適な力配分と協調・協力体勢のたまものであり、人類最高峰の動作形態のひとつなのです。

究極のボディコーディネーション

仮に【走】行為が存在しなかったとすれば、多くのスポーツで感動的なシーンは生まれなかっただろうし、人の行動範囲や生活環境、果ては寿命にまで影響を及ぼしたかもしれません。

それほど重要であるにも関わらず走りのプロや指導者・専門家以外、この動作のメカニズムとその優位性に目をむける人が余りにも少ないことは憂慮すべき問題です。

大谷翔平選手(ロスアンジェルス・エンジェルス)が投打にあれだけの能力を発揮しうるのも、走りを基盤とした地面への踏み込み&反発力獲得の肉体を備えているからです!

「走り込み」神話にカァ~ツ!

プロ野球・アマ・高校野球には様々な情報が飛び交う現代においても、投手は走り込みで足腰を鍛えるべし!という石器時代かっ!とつっこみたくなるあしき慣習が蔓延っています。

多くの指導者・評論家も投手の調子が落ちて勝てなくなると途端に「走り込み不足!」等と、まるで呪文のように「走る=下半身強化」論をメディアを通してブチ込みます。

彼らにとって「走り込み」は野球人として必ずすべき取り組み(仕事)、それが当然のこと:つまり常識として受け止められてきたのです。

論外!走り込み必要論に喝!

こうした背景には「走り込みは有無を言わさずただやるもの・やらされるもの」という前近代的考えに支配されてきた過去があるからに他なりません。

しかし今はその「走り込み推進派」に対し「走り込み反対派」勢力も台頭し、喧々諤々の議論の体をなそうとしています。

反走り込み派の代表格はメジャーリーグ:シカゴカブスのダルビッシュ有投手でしょう。

何よりMLB、というかアメリカの国民性が効率性を重んじ、ただ走り続けるだけの無駄な行為そのものが選手にとってマイナスとわかっているからです。

野球選手(投手)に「走り込み」が必要だとは思いません!でも彼らを含めたアスリート達(走りを専門とする選手・指導者を除いて)が走りを追求していないことは大きな問題です。

なぜなら走りが全てのスポーツ・日常動作の基礎を成しているからです。この本筋を理解しなければやはり走るのはどうも・・・という苦手意識は一生消えないでしょう。

本来議論すべきは【走】という究極的コーディネーションのひとつを、選手個々が目標として捉えて活用しているか否かです!

走りを制する者世界を制す

やみくもに走り込むのは時代遅れ!

大切なのは走る時に得られる内・外の様々な情報を自分の中で如何に整理・検討・決断し、次の走りに生かすか!つまりアウトプットできるか?という考え方です。

極論を言えば速く走る必要はないが、上手く走れないとその競技でトップに立つことはないのです。

上手に走る

例えば走っている最中、そして走り終わってから今の「走り」についてどう考えたのか?

もっと脚はあがるのか?もっと腕を後ろに振り切ったら速度はどうなるのだろう?骨盤をあと5°前傾させるとどんな筋肉に効いてくるのだろう?等々。

同じことは「歩く」にも「立つ」にもいえますが、究極的な動きとしてどんなスポーツであれ走って得られる情報をみずからのスポーツに生かせない程もったいことはありません。

そうした「走り」の情報感度を如何に高められるか!

全身運動だから動いている筋肉・動いてない組織もわかり、その課題を少しずつクリアしていくともっと楽に、そしてもっと上手な走りに繋がり、ひいては相手を圧倒する支配的な動きへと進化していくのです。

どんな動作であろうと体(脳)がそれを感知できなければ、トップ・アスリートとしては失格の烙印を押されても仕方がありません。

ダルビッシュ投手の悲劇

否定的ではなくもう少し走りに眼をむけることで、その能力はさらに高まるという一例を紹介しましょう!

前述したカブスのダルビッシュ投手、トミージョン手術を終え復活の狼煙をあげたまでは良かったのですが、そこから足踏み小康状態が続いています。

ダルビッシュ投手の場合、球速や球威に余裕を持たせるため(あくまで予想)の筋力アップ・肉体改造だったようですが、その悪影響が走りに現れてしまった感は拭えません。

例えばみずからの打席でヒットを放ち2塁ベースを超えたところでコケたシーンは、その筋質体型での【走】動作が明らかに不足していることを意味します。

たどたどしい走りが意味するものは?

走る量もさることながら【走】の質が決定的に欠けているため、走ろうとする意志に反しカラダがついていかないのです。

肉体改造を目的とした筋力アップに非を唱えるつもりはありませんが、もし私・TM鈴木が彼を担当すれば、ラン&スプリント系ドリルをかなりの頻度で加え、彼の地面を捉え反発力を高める力を従来の3倍にしてグランドに送り出したでしょう。

「走り込み」ではなく現在の体にフィットした走りの質を高めない限り、彼の球質を高める努力が無駄に終わってしまうことを大変危惧しています。

走る=愛すること

探究することが愛しさにつながる!

走り込み反対派の急先鋒であるダルビッシュ投手が、走ることについて好意的かどうかはわかりません!

しかし速く走れるグループでは走ることが大好きと答え、遅い群だと嫌い(大嫌い)と回答する傾向が見らる調査結果を軽んじることはできないでしょう。

追究すれば愛しくなる!

何故「嫌い」になってしまうのか?そう答えてしまうのか?

それはタイムだけ(速さ)に目を奪われ走りの奥深さを体感していないからです。

他人と競争するのではなく、如何に上手く走れるかにフォーカスする必要があるのに、それを指摘してくれる人は皆無、おまけに野球界では長く走れ(走り込め)としか言われない!

これでは野球人が走ることを好きになれるわけがありません!

上手に走るとは例えば「軽快に!弾むように!俊敏に!伸びやかに!軽やかに!しなやかに!チーターみたいに!」といった形容のままに動くことです。

こうしたイメージがみずからの走りに興味を抱かせ、得られる情報理解する気持ちにつながり、細部にまで眼を行き届かせる気配りにも目覚めて、はてはチャレンジする行動が起こる。

つまり走りを愛することに繋がるのです!

自分の走りを愛せなくてなぜその行為を深く追求していくことができるでしょう?

野球人ならば打つ・投げる・守るには気を配りチャレンジするのに、なぜ走ることを探究しないのか?

【走】を追求していくと新たな発見があるかもしれない!いや!その可能性が高い!その発見によって自身の新しい価値を結果的に高めることになるとは思いませんか?

今まで(走りを専門とする者以外)誰もやったことのない!チャレンジをすることの価値は決してまわり道ではなく、あなたを確実にゴールに導いてくれるはずですよ。

感度を高めるのに必要な刺激

速く走るより上手く走る!

キーワードはこの『“うまく”走る』こと、この思考・行為があなたの能力を確実に引きあげる要素となります。

さらに一つスパイス(刺激)を加えましょう!

私・TM鈴木がおススメする機能的骨盤前傾位:FAPTAで走ってみると感度に変化が!

骨盤の角度をあと10°前斜め下方(足元)に傾けて走ると、前傾角が30度(近く or それ以上)に達し走りの感覚が明らかに変わります。

機能が高まる骨盤前傾:FAPTA

10度増えた骨盤の前傾角により具体的には

①地面を踏む力が3割増し

②地面を蹴る(反発)力が30%アップ

③股関節に“のる”感覚が高まる

④ハムストリング(腿裏筋)の働きをズンズン感じる

⑤腿が(四頭筋)それ程あがらないが振出しにキレがうまれる

⑥足を前に振り出す度にコアが動く(しなる)感覚

⑦後方への腕振り(スイング)が鋭くなる

⑧脚の振出しより同側腸骨が一瞬速く始動して勢いがつく

こうした感覚が機能的骨盤前傾位(FAPTA)を体感していくことで沸々と湧きあがり、「あれ???走るってこんなに面白かったっけ?」という気持ちになるのです。

あなたにとって大切な体、その体を表現する「走り」もまたあなたの家族(親・妻・子供)と同じように接することで、期待に応えてくれるでしょう。

さあ、如何だったでしょう! 走りを極める(速くではなく上手くという意味で)感覚に目覚めたあなたは、既に外に出て軽やかな一歩を踏み出しているかもしれませんね!(^^)!

まとめ:

好きと興味は一対

「走り」を追求するとは【走】を愛すること!

「走り」を探究しようとする感性を持つと、「投げる・打つ・跳ぶ・まわる・漕ぐ」という人間の基本動作に大きな影響を与えると言われています。

速く走る必要は決してありません!野球では走り込みも必要ないのです!

むしろ上手く走ることの好奇心を高めることが、今後の競技力を飛躍的に高めるキーとなるのです。

「走り」を好きになれる!【走】を愛しく思える要素に目をむける人が1人でも増えていくことを願っています。

TM鈴木

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