短距離・長距離を含む走りの推進力の源はどこか?と聞かれれば、迷いなくハムストリングと答えるだろう。
その位腿裏は前にグイグイ進む際に重要となる部位なのだが、走る/動くスポーツの世界であまりに日が当たらないのはどうしても納得がいかない!
日本人はなぜハムストリングを上手く使う(しっかり働かせる)ための動き作りをしないのか?
もしそのこと自体を知らない?のならみずからがその道を切り開かなければと考えている。
今回は走りにおけるハムストリングの重要性と、伸び縮みによってハムストリングの動きを感じる走りについて紹介しよう。
Contents
ハムストリングの鼓動を感じる

どうみても速そうな走り、その源は?
あくまで概略だが、腿裏の筋肉であるハムストリング(大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋)は人種によってそこを上手く使えるかどうかが決定的に違う!
特に黒人アスリート(ネグロイド)は、ハムストリングを非常に上手く使って身体を動かすのが得意な人種である。
人種間で違いが出るわけ
有色人種、特に日本人はこのハムストリングを使うのが不得意であり、代わりに大腿四頭筋(腿前の筋肉)を使う傾向が強い。
だから足先に力は入るが、それでは単に先っちょをこねくり回しているだけとなり、前への推進力には到底繋がらない。
この人種間でのハムの働きの違い、その大きな要因は骨盤が前傾か否か(傾斜角)が関係していることは言うまでもない。
骨盤が「前斜め下方に傾く」前傾操作がこの主たる要因である。
ハムストリングはほぼ股関節の回転軸と矢状面*1)で重なる坐骨結節(坐骨の骨の出っ張り)に付着し、その筋長が程よく伸びることで骨盤の傾きが維持される。

立体的イメージで動きを分析できる
骨盤が前傾し股関節が軽度屈曲すると前側の大腰筋(大腿骨近位内側部に付く)と、後側の坐骨結節に繋がるハムストリングとの筋長バランスが最適になり、動く際に最大限に使われて大きな前方推力の源となる。
脚の振出し/蹴りで感じるハムの伸縮
歩いたり走る時ハムストリングの伸び/縮み(脚の振出し/蹴り)を感じられるだろうか?
もし腿裏の伸縮が感じられないというなら、あなたの骨盤はハムストリングを最適な状態で使えるような前傾位にはないということだ。
ハムストリングを含め骨格筋は最大に伸びた状態ではじめてしっかりと縮むことができる!
しっかりと縮まなければ、その筋肉をフルに使っている(働かせている)とは言えず、パフォーマンスアップには繋がらないと考えていいだろう。
ハムストリングは伸びながらその張力(筋力)を発揮することであり、伸ばされる状況で筋肉の伸びを一定にコントロールする*1)ことが得意な筋肉なのである。
歩く・走るといった前進運動では、脚を前に振り出す際にハムストリングは(振り出す勢いによって)強制的に伸ばされ、その際骨盤が前傾位であれればEcCとなり、一定域で筋長をコントロールされたハムにバネの作用が働き、後方斜め下方への蹴る力が倍加する。
走りの特性が異なる

出典:https://goo.gl/yhKzaH「現身日和 【うつせみびより】」
黒人系のネグロイドとアジア系モンゴロイド、人種間の違いは走りにも大きく影響し「カラダを前に傾けて走る vs 上に跳びはねるランナー」でも特集している。
走りの違いが記録にも影響!?

前傾をすると体が感ずる感覚が敏感になる!
骨盤前傾角が大きい黒人ランナーと逆に中間位の日本人ランナー、その違いは足の接地位置にも影響し、感覚的にはほぼ真下に付ける前者と一度腿を上げて体よりやや前方に接地する後者とみることの可能であろう。
黒人ランナーはハムストリングが良く伸びる(弛緩する)ことでしっかりと縮められるが、これは彼らの走りのサイクルで地面を蹴った後に踵が尻にくっつこうか!というくらい跳ね上がることを観れば理解できるだろう。
日本人ランナーがマラソンや長距離種目で勝てない理由がこのあたりにある!と考えるのはどうやら間違いではなさそうだ。
箱根での大活躍が記憶に新しい若手有望株は今回2回目となる東京マラソンで惨敗し「ハムストリングと臀筋を使う走りができなかった・・・」とのコメントを残した。
しかし骨盤が前傾しない彼の走りを観ればそれは当たり前で、今の方法でどんなに鍛えたとしても(優秀なトレーナーがどんな最新のトレーニングを施そうと)、残念ながらハムが活動する走りには繋がらない。
つまり推進力を高める走りの原型である『かるのび~kaRuNobi~』ができていないのだから、黒人ランナーと同等に走れるわけがないのだ!
長・短距離ともアフリカ系の独占状態
長距離だけでなく短距離でもその違いは明らかで、アキレス腱や膝蓋腱の“バネ”を使う黒人スプリンターが、ハムストリングの付け根や大腰筋の強制的な“弾性作用(伸展:Elastisity)も利用した走り方をしていることは明らかである。
日本人がこのハムストリングの “バネ” や “大腰筋弾性” をまったく使いこなすことができないのは、動作中に骨盤が一定以上前傾せずハムが緩んだ状態だからと推察する。
ハムが緩んでいては縮める際の作業効率が低下し、ハムと深い関係にある大腰筋も弛緩状態と考えてよく、動作に直接関わるこうしたコアの能力は黒人アスリートに比べるべくもない。
日本人で初めて10秒の壁を破った桐生祥秀のようにピッチ(回転力)も大切ではあるが、黒人ランナーの特徴であるコア(体幹部)を使った大きなストライドの走りは推進力に絶大な効果をもたらすことを見逃してはならない!
骨盤前傾トレーニング『かるのび~kaRuNobi~』なら、こうした日本人のハムストリング問題を解決に導くアプローチがある!
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自然な骨盤前傾操作にする

今や日本短距離界のエース!?
賢明な読者なら既にお分かりだろうが、推進力を高めようとハムストリングをしっかり働かせるには、動作中に骨盤前傾を思い通りの角度に維持する必要がある。
この骨盤前傾の維持こそが我々日本人には最も不得手な動作であり、これを習得できるかがアスリートとしてトップに君臨するか否かの肝といって差し支えない。
そこで私TM鈴木が開発した:『かるのび~kaRuNobi~』が重要な意味を持つ!
必要な要素とは?
具体的なプログラムについては文面でいくら説明しようとも理解することは中々難しい。
ある意味感覚の世界といってもいい操作法で、TM鈴木が考案した特別メニューが必要になるからだ。
但し理論がわからなければ体(脳)で理解することは無理なので、ある程度『かるのび~kaRuNobi~』についての理解を深めて頂くことが賢明である。
『かるのび~kaRuNobi~』を習得するには、まずそれに関わる骨格筋が『伸びている』という感覚を高める必要がある。
不幸にも骨盤前傾に関わる筋肉は年齢を重ねるごとに縮むことを好むため、こうした主役達に何とか “伸びる” ことの “よろこび” を知ってもらわねばならない!
具体的には今回のトピックである「ハムストリング」と前側深部に位置する「大腰筋」にフォーカス、両者は片方が「縮まる」ともう一方も縮まり、その逆(伸びる)も同様、つまり相互に同じ働きの性質を持つ。
この特徴を理解できれば、様々な動きにおいて骨盤前傾の作用をみずから感じとれるため、『かるのび~kaRuNobi~』を身に付ける理解度が大幅に高まるだろう。
“シーソー”効果に着目

『ツブってる!?』ポイントが支点となる
両端にのることでどちらも上手くバランスをとる!その均衡状態が「シーソー」という遊具の醍醐味ではないか!
そうした“シーソー”効果!?を利用しながら『かるのび~kaRuNobi~』骨盤前傾の維持に結び付けるのは、導入編としては特に効果的だろう。
但しこの方法、ちょっと普通のシーソーのイメージではないのと、自身がプロデュースするセルフ・ボディコンディショニング・ピラー【ツブツブfit】を使っていただく必要があることを付け加えておきたい。
まずは『ツブる』ことから!
【ツブツブ】をつかってこの “シーソー” をすると骨盤前傾する感覚がはっきりと体感できるようになる。
さらにこのワークアウトを繰り返すことで、ハムストリングと大腰筋の股関節を介した筋長バランスについて体と脳で理解しやすくなるだろう。
“ツブろう”とする際、その支点となるのは俗に言う「ビーナスのえくぼ」付近である。

横指2本分下が【ツブツブ】にのるポイント
ここは背中の前弯(カーブ)と臀部(仙骨)の彎曲の中間に位置し、若干足側に【ツブツブfit】をあてがったまま“のる”ことで、力が抜けたときにナチュラルな骨盤前傾となりやすい。
前後の筋肉の伸びを感じれるようなら(但し大腰筋は伸びやすいがハムは中々伸びる感じを理解できないかも!)、いよいよ第2段階(初級編)にはいることも可能だろう。
推進力アップのためハムストリングを上手く使えるか否かは、この骨盤前傾の基礎となる「シーソー」の会得にかかっている!
日本人ランナーが世界と互角の勝負をするには、TM鈴木が提案するこの『かるのび~kaRuNobi~』の維持が必須であり、選手や指導者なら従来からのトレーニングの存在価値に疑問をもった新しい大胆な思考と行動が必要かもしれない。
そうした勇気のある “改革者” ならTM鈴木はいつでも Welcom! である!(^^)!
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まとめ:

その特徴は骨盤が前に傾く走り
マラソンや長距離・短距離走ではハムストリング(腿裏筋)をしっかり働かせることが推進力を高める秘訣である。
ハムストリングは骨盤前傾位によって最大に働き、その活動状態は人種間で大きな差がある。
最も大きいのはアフリカ系人種(ネグロイド)であり、前傾位の差はバネの弾性作用に大きな違いをもたらし、結果として日本人ランナーが勝てない本当の要因と考えられる。
日本人が世界と対峙するためには将来を見据え、走行中の骨盤前傾維持ができるようトレーニングプログラムの大胆な改革が必要となり、『かるのび~kaRuNobi~』はそのアプローチに相応しいだろう。
TM鈴木