待望久しい新鋭出現!紀平梨花選手のしなやかで伸びる動きの秘密~実は一流体操アスリートに類似するその○○の出っ張り~

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日本は長らく浅田真央選手(当時)の後継者を望んでいました。いや!少なくともそんな雰囲気をメディアが中心となって作っていたように感じます。

そして待望久しかった新鋭が遂に表舞台に表れました!

ヒロインの名は紀平梨花、若干16歳ながら今季シニアデビューでGPシリーズ(NHK杯)を大逆転優勝、続くフランス大会で2連勝と波にのり、GPファイナル出場を決めています。

彼女の強さ、点が伸びる秘密を探ってみると非常に面白いことがわかります!一見フィギュアとは関係ない一流体操選手との共通点が“それ”なのです。

今回は紀平選手の筋肉、そしてその特徴ある身体能力に迫ってみましょう!

最後までご覧いただければ、女子フィギュアに旋風を巻き起こした16歳の可能性とフィギアの面白さをより深く理解できるはずです。

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ズバリ!ポイントは○○だった!

驚異的な下半身の粘りと強靭な上半身を併せ持つ

日本女子フィギュア界が待ち望んだ新星:紀平選手を語る上で欠かせないキーワードとはなんでしょう?

驚くなかれ!それは肋骨下部の出っ張りです。

一流女子体操選手にも顕著にみられるこの特徴が、フィギュアスケーターである紀平選手にもみられるというのある意味新鮮な驚きです。

肋骨が出っ張る理由

出っ張りは第10(番目)肋骨の最下部(下方から急カーブで上方に向かう部分)で、皮下(肋骨が)直下にあるため胸を張れば張るほど骨が出っ張り目立つのです。

見た目で確かに出っ張っているようにみえますが、8番目以降の下部肋骨の横への広がりと第7肋骨以上の頭上への伸びにより、胸郭が大きく膨らみ上方にあがっていることを意味します。

一流女子体操選手の特徴を併せ持つ

また腰椎から胸椎にかけて平均以上に反る前弯(ぜんわん)を伴い、胸郭の格子としての“かご”は余計に頭上へ向けて引き上がるようになっているのです。

体操、特に女子選手は演技中やそのフィニッシュでグイッと体を反らすのが一般的で、脊柱を無理なく平均以上に(一般人からすればむしろ過度に)反らせることが可能です。

一般人にはあり得ないような反りでも選手的はかなり余裕があるので、過度の反りにはあたらず、背中を機能的に反らせる反動として肋骨が前に出ているというわけです。

胸郭を膨らませ・引き上げるには横隔膜の柔軟かつダイナミックな動きと、肋間筋・肋軟骨・肋膜といった肋骨を実質的に動かす呼吸筋の活発な活動も必要とします。

捻りや斜め動作に関わる内(外)腹斜筋・前鋸筋・後鋸筋で頭上方向へのしなやかな伸びを維持しながら、広背筋・多裂筋・起立筋・菱形筋といった肩甲(骨)・胸郭の動きに関わる活動も優れている反動として、肋骨が前側に出っ張るというわけです。

出っ張りは重力が加わる動きに対しその姿勢を維持できる周囲筋群の強さを現し、胸郭を形成する肋骨ひとつひとつがしっかりと動き、体幹全体を頭上に引き上げる(伸ばす)能力の高さを示しています。

つまり姿勢と動作に関わる脊柱・肩甲・胸郭周囲筋の伸び縮み/拡張/引き上げといった動作がしっかりできている証で、紀平選手は一流女子体操選手に匹敵する上半身の活発な動きを身に付けているといっていいでしょう。

体操選手との動きの類似

体操の競技特性上、倒立やその状態での跳躍・着地を含む体重支持、上半身を重力下で思い通りに動かせる能力に長けていなければなりません。

上半身で体重を支えるその独特の動きは腕の能力だけでは到底無理なので、代わりに脊柱を“中心”とした肩甲・胸郭部の連結・連動作用によって成り立ちます。

肋骨の出っ張りは一流の証

逆立ちして色々なことをしなきゃならない体操選手は、腕・肩甲骨・胸郭・脊柱・骨盤を連動させ自在に体を動かす術を身に付けているのです。

フィギュアと同様採点競技である体操は、フィニッシュやここぞという時のボディ・ポジションで体を極限まで反らせる必要があり、その原点となる骨盤を過度に前傾させることが胸郭拡張と脊柱のあり得ない程の反り返しを、これまた最大限に高めることに寄与しています。

紀平選手は運動神経が抜群で兵庫県で過ごした幼少期から片手側転や跳び箱を軽々とこなし、逆立ちを上手に取り入れていたということです。

今はそうした動きを日常的にとり入れたトレーニングを実践していることからも、体操選手のように倒立下で自重をコントロールできる能力に長けていることが伺えます。

ユニークな重力下での上半身トレーニング

どんな動作もそつなくこなせる活発さが体の成長、特に重力に逆らいつつしっかりと美しい姿勢を維持できる基礎を育んだことに疑問の余地はないでしょう。

トリプルアクセルを難なくこなし「3回転アクセル-3回転トウループ」のコンビでハイスコアに繋げられる才能は、こうした胸郭・脊柱・骨盤を含むコアのダイナミック動作をルーツとするのかもしれません。

スコアが伸びる理由

長い腕を益々長く魅せる技に長けている!

世間ではトリプル・アクセルや3回転の連続ジャンプに注目が集まる紀平選手、実はその表現力やスピンの上手さでも定評があり、基礎点を上回るGOE(出来栄え点)獲得が望めます。

こうしたスコアアップにつながる上手な体の使い方が、近年の日本女子フィギア界にはなかった彼女の特徴のひとつでもあるのです。

採点への貢献度

大きな脊柱アーチが背中のしなりを生み出す

特に体幹の機能性につながる骨盤の機能的な前傾(FAPTA)と脊柱可動域は大きくキレのある動きを生み出すことに貢献しています。

★一流コーチ・トレーナーも知らない脊柱のしなりを高める方法をご紹介!ツブツブfitでその感覚を高めよう! https://mf1tsubux2.official.ec/items/16271569

体の軸に安定性を上回る機動性があるため、そこから繋がる下部肋骨は横に拡張し上部肋骨は頭上に伸びるという“センター軸”の驚異の動きを生み出しています。

胸郭のこうした柔軟な動きは肩甲骨を本来の最適なポジションに位置させ、体幹を中心としたカラダ全体のダイナミックな動作に貢献し、女子ではほとんど跳べないとされる3回転アクセルやその連続ジャンプが可能となるわけです。

体を反らせることやそのしなやかな脊柱をバネのように使った動きと合せ、スケーティングやジャンプに彼女独特の大きな躍動感を与える結果となっています。

脊柱の伸び・胸郭と肩甲骨の最適な位置関係は、実寸でも身長より約4%も長いリーチ(両手を広げた長さ)を、さらに長くみせながら大きく使えることは彼女の最大の強みでもあるわけです。

身長を上回るリーチも魅力

フィギアのような芸術性を求められる競技で、実質的な長さ以上に長く魅せられる機能的な!?リーチを優位に働かせ、スコアアップに繋げられるという大きな武器も彼女の魅力なのです。

こうしたユニークな身体能力は、倒立歩行をなんなくこなせる彼女ならではの魅力といってもいいかもしれませんね。

他を凌ぐ体の優位性

潜在能力は真央ちゃんを凌ぐ!?

筋発揮能が低下し姿勢が悪くなることで起こる下部肋骨のだら~んとした横広がりをリブ・フレア(後述)と呼びます。

この症状は紀平選手に見られる肋骨の前方への“出っ張り”とは明らかに違い、その機能にも大きな差があります。

姿勢維持が難しくなる一般人なら締まりのない肋骨下部の広がりは自然と起こるものですが、胸郭や呼吸筋機能が発達したアスリートではリブ・フレアは起こり得ません。

リブ・フレアは間違い

トレーナーを含む体作りの専門家でも「肋骨の出っ張り」を「リブ(肋骨)・フレア」と混同してしまい、この特徴を否定的に捉える場合が少なくありません。

紀平選手に代表される「肋骨の出っ張り」は専門家が主張する「リブ(肋骨)・フレア」とはまったく違うものであり比較するべきものではないのです。

一般人とは異なる視点が必要

リブ・フレアは「肋骨が横に開いている状態」を意味しますが、脊柱の可動域制限から胸郭そのものの運動機能低下によって下部肋骨がダラ~ンと横に広がる症状で、筋発揮能の高まりで起こる胸郭の伸びや出っ張りとは全く違います。

リブ・フレアの原因は脊柱・胸郭・肩甲骨周辺の伸び縮み(筋発揮)能力が低下(可動域低下)し姿勢がわるくなるためです。

姿勢を全体的に頭上に引き上げること(伸び)ができず、逆に弱くなれば重力に負けた胸郭は下部肋骨部がダラーっと横にだぼつくというわけです。

前に出る肋骨には動くための意味がある!

例えるなら上2/3は強く下1/3の“足元”が弱い円柱に、上から圧を加えるようなものです。圧力によって弱い部分(下部肋骨)はひしゃげたり全体的に放射状に広がったりするのです。

人は地球にいる限り重力を受け続けるため、疲労や筋力低下もあり荷重下で体を正常に支える抗重力筋の発揮能力が劣ってしまうと、リブ・フレアが顕著になるというわけです。

例えアスリートでも重力下で体を支え続けることは容易なことではなく、ましてや一般人であれば特に加齢によって体を支持する(抗重力)能力は衰えること必至です。

紀平選手の肋骨の出っ張りは、重力の影響を受けず自在に体を動かせる能力の高さを示すもので、だからこそ女子で唯一「トリプル・アクセル-トリプル・トウループ」のコンビネーションを成功させられるのです。

メンタルの充実がさらなる進化を!

下肢で体重を支えることが多いスポーツでは、一般的に紀平選手のように肋骨下部が出っ張る体形態を示すアスリートはそれ程多くありません。

特にスケート選手は逆立ちのように上半身で荷重する訓練をほとんどしてないため、彼女のこうした傾向は非常に稀なものです。

しかし紀平選手はこのコアを含む上半身の力強さを武器に、体幹のしなやかさとダイナミックさを加えた動きを演技の特徴としています。

フィギュア選手は成長期に体が大きくなることで動きをコントロールしにくくなる傾向があるものの、体操選手のように重力(圧力)下で脊柱・肩甲骨・胸郭の動きを強められる紀平選手にその心配は無用かもしれません。

今後さらに多くの経験を積む中で、上手に動かせる体の特性を生かせる充実した精神力を高めることが課題となるものの、今の紀平選手なら北京オリンピックに向けたメンタル強化も克服できるはずです。

女子ではサーシャ・トルソワ選手(ロシア)が「4回転ルッツー3回転ループ」のコンビネーションを練習で初めて成功させ、ピョンチャンオリンピック金メダルのアリーナ・ザギトワも虎視眈々と復権を狙っているはずです。

こうした超強力なライバル勢の出現・活躍は、紀平選手を含め坂本香織選手・宮原知子選手といった日本人ライバルの能力をもさらに高めてくれるはずです。

女子フィギュアも遂に4回転時代の到来を予感させ、益々ヒートアップが予想されます!

紀平選手が女子体操選手に匹敵する程の上半身を使いフィギュア界に革命をもたらすのか!?

その活躍に大いに期待しましょう!(^^)!

まとめ:

上半身で体重を支えられる能力を併せ持つ

今シーズン女子フィギュア界に旋風を巻き起こしている紀平梨花選手、彼女の高得点を獲得できる強さの秘密について、肋骨の出っ張にフォーカスしました。

肋骨が張り出しているのは彼女の身体能力の高さを示す指標であり、リブ・フレアに代表される重力下で筋の弱体化によって起こるよくない姿勢とは異なります。

彼女は一流女子体操選手のように、倒立を主とした上半身を使った荷重操作にも耐えられるだけの能力を有し、上半身をダイナミックに使う術に長けています。

3回転アクセルは元より4回転時代に突入した女子フィギュア界、その中心となるべく紀平選手の活躍はこうした体の特性と精神力の向上にかかっているでしょう!(^^)!

TM鈴木

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