娘(もっち)にゴールドメダルスイマー(プロ・アスリート)になってもらいたい!
元々はそういう想いで当サイトを立ち上げましたが、そこから多くの方々に一流アスリートになるための色々なアイディアを伝えたいと感じるようになりました。
プロ・トレーナーとして学んできた知識や現場での経験(それも確かにあるのですけど・・・)、
というより、ちょっと天邪鬼的で非常識!?とも思える考え方や方法(論)です。
それも我が子にゴールドメダリスト/プロ・アスリートになって欲しいと考えるお母さんやお父さん・指導者向けに伝えたいと考えています。
いわば「子育て=ゴールドメダリスト育成」という一挙両得になる眼からウロコの思考法、そんなものあるかっ!?と言われるようなアイディアを紹介したいのです!
成長期の子供と一緒になって毎日を楽しみながら共通のゴールを目指したい、と考えている方は必読の内容です。
Contents
水の中は楽しい世界!
彼女が生まれてから少しして「この子はスイミングだ!」と直感的に思ってしまいました(*_*;
長年のトレーナー経験に裏打ちされた・・・と言えれば一番きこえは良いのですが、正直そんなまっとうな理由等ありません。
・肩幅が異常に広い
・腕脚が長い
・ケツが小さく横からみて凸凹感がない
・陸上短距離では世界に通用しない
というなんともいい加減!?な理由からスイミング(100mフリースタイル)でオリンピックチャンピオンになれる!と考えてしまったのです。
自由を好む!?
もっちは生まれてから1歳でプールデビューしました。
最初は水の中がどんな環境かもわからず様子見状態だったのですが、その内「水中ってこんなに楽しいところなんだ!」ということを理解したようです。
浮き輪やアームリング(腕につける浮き袋)は本人が邪魔だ!と考えたようで、つけてあげるんですがすぐにとっぱらってしまいました。
股下にストッパーがついてる子供用の浮き輪を使ったこともありましたが、ボコボコとジェット水流が下から吹き出るプールで浮き輪ごとひっくり返ってから使わなくなりました(*_*;
←その姿、まるで「犬神家の一族」かっ!?と思った程・・・
プールデビュー間もない頃はママやパパに抱きついてばかりいましたが、いつのころからかひとり水中遊泳!?を楽しむようになりました。
5歳になった今は水の中をイルカのように自由に動いています!
足がつかない場所でも平気ですし、泳ぐというよりかは上手に水と戯れている、水になじんでいる!?といった具合かなぁ。
バタ足もまともにできません←だから未だにたつのおとしごさんレベル(進級できない!)なのですが・・・。
普通、足のつかない場所へは行きたがらないはずですが、彼女はお構いなしにグイグイといっちゃいます。
深い場所は水底に一度足をつけてビヨ~ン!と背伸びして、水面に頭だけをぷか~りと出して息継ぎをします。
自分の背丈より深い場所はその繰り返しで何とはなしに前に進んでいくのです。
もちろんプールで溺れてしまっては困るので常に彼女の側や背後には親がついています。
特にTM鈴木は背後霊!?のように彼女の身体にくっつきそうになるくらいの距離で接しています。
親は口を出さない!
プールには家族連れで来ている人達もたくさん見かけますが、気になるのは親が子供に泳ぎ方を教えてしまうことです。
熱心というか、まめというか・・・、「腕はこう伸ばして・・・、バタ足はこうやって・・・」水面で形を事細かく教えている姿をたくさんみかけます。
野球でもサッカーでも親(特に父親)が[にわか先生]になることはとても多いですね。
子供にとって親は最も身近に接することのできる“先生”かもしれません。
しかし教えることは考える程簡単なことではありません。
様々な知識や経験に加え、相手の心を読み解く観察眼を有して初めて、子供に理解してもらうことができるわけです。
安易に子供可愛さだけで教えてしまうのには違和感を覚えます。
場合によっては子供ができないことを子供の理解力のせいにして感情的になる親もいて、『おいおい!』と思ってしまう場面も多々あります。
教える側は自らの知識を表に出すことで満足している可能性もあり、それでは子供の成長は望めません。
子供の『たぁ~のぉしぃ~~~!』を引き出す
もっちの母も父も彼女のスイミング!?に対して口出しは一切しません!
水の中ではそのほとんどの時間を彼女の自由にさせています。
その甲斐あってかどうかはわかりませんが、
彼女は
「水中=楽しい=私の居場所」
と認識しているようです。
少なくともTM鈴木にはそう見えます!
ルールは必要かもしれませんが、子供の
『たぁ~のぉしぃ~~~!』
を如何に引き出すか、それが親の仕事ではないかと思っています。
体全体を使うという能力
大人では中々難しいし、子供でもできる子は少ないかもしれません。
体全体を動かす、そして動かしながら表現するという能力です。
もっちはこの点において実に図抜けた才能を持っていると言えるでしょう。
水の中で余裕で見せる笑顔や前後回転はその才の一端を現しています。
なぜそうなったのか?生まれてから養われたのか?、それとも先天的なものなのかは親もわかりません。
水中ではもちろんのこと、陸上でもその大きな(一見すると無駄!とも思えるような・・・)動きでとにかく人々の注目を集めています。
足の先から手の先に至るまでその動きは非常に大きく、逆に言えばそれが彼女の動きの根幹を形作っているのでは?とさえ思えてしまいます。
大きな動きは最終的に筋肉の鍛錬にも繋がり、連動性を育み、結果的に運動能力を高めることに繋がります。
子育て=金メダリスト育成
「子育て」と「ゴールドメダリスト育成」はある意味飛行機の両翼です。
『日常生活』という“胴体”を挟んで「子育て」と「ゴールドメダリスト育成」は繋がっています。
様々な場面に対し、どういう思考が有効でその為に必要な実践のアプローチ等、プロ・アスレチックトレーナーの視点からご紹介します。
コーチの説明より水の中
もっちのスイムレッスンは毎(水)、コーチはほとんど決まった人が担当しています。
どうやら彼女のマインドはコーチの説明よりいつも水中にあるようです。
コーチが説明している時はほとんど水中(:_;)か、水中から空中へ逆ダイブ!しちゃってます(^_^;)
そんなことだから自分の順番が来てもわからずにコーチから「もかちゃんの番だよ~!」とやさ~しく諭されることも!
自分の番になれば常に前に進む進む(ー_ー)!!、それでもやさしいコーチからは「もかちゃん、すんばらしぃ~!」と絶賛されることもしばしば。
同じクラスでは友達同士でお喋りしながら順番が来たら泳ぐという形ですが、彼女はひとりで水中を闊歩、いや!動きまわり、時々コーチに呼ばれてグイグイと前に進んでいきます。
その水中での進む“勢い”はどうやら誰にも止められない(^_^;)といった具合です。
「ウグググッ、こっ、こんなんでいいのでしょうか?、コーチ、ご迷惑おかけします(ToT)/~~~」と思いつつ、ママもパパもこの件に関しては注意することはありません!
もちろん最低限のルールは守ってもらうよう伝えますが、あえて彼女の考えに任せています。
彼女にとっては次の図式が成り立つのかもしれません。
コーチの説明 <<< 水中での楽しさ
これが逆転すればコーチの言っていることをおのずと聞き入れてくれるでしょう。
観察眼(判断基準)を養う
レッスン中、親は子供達の様子を観れるガラス越しの待合室で待つことになります。
ガラス越しですからプールでの子供達の動きははっきり観てとれます。
子供の付添いはほとんどがお母さんですが、その多くが我が子を観ているというより“仲間”!?同士でワイワイガヤガヤとお喋りを楽しんでいます。
もっちのママはどうしているかと言えば常に我が子に視線を向けています。
極力喋るのは控えている彼女ですが、どうしてもママ友と喋らざるを得ない状況であっても、娘の動きは常にチェックしています。
もっちのママのこの“癖(くせ)”はスイミングの時だけでなく、毎日の生活の中でも変わりません。
注意を向ける、観察することで親が持つべき【観察眼】を養っているように見えますが、本人は「もっちってなんて可愛いのかしら♡」としか見ていない」とは言ってます。
観察しつつその日のレッスンでのもっちの様子を、絵やメモに記したスイムノートに書き留めています。
もっちのママは絵が凄く得意なのです!本人はただ書きたいからやってるだけとは言っとりますが。。。
記録としてのノートの価値はその後の成長記録として必ず役立つ時がくると思っています。
さらにこうした観察眼は我が子の成長にとって後々とても重要になることを、あなたも是非理解していただけたら嬉しいのですが。
先生は○○○
泳ぎの天才に習えば泳ぎは絶対うまくなる!
少なくともTM鈴木はそう考えています。
だからもっちにもそういう泳ぎの天才から学んでほしいと思っています。
「そんなに上手な人どこにいるの?」と言われれば・・・
答えは簡単、泳ぎの天才は海にいます(^_^)
イルカさん!速さはもちろん水中での身のこなしにおいて、誰もこの生物に敵う人はおりません!
「おいおいっ・・・」と思われるかもしれませんが、TM鈴木は真剣なのですよ。
イルカさん以上に速く泳げる人なんて存在しないのですから、イルカさんに泳ぎを教えてもらえれば速くなるのは当然じゃないですか。
だから彼女にとっても少なくとも「今の“コーチ”はイルカさん」という認識を持ってもらっています。
イルカさんの泳ぎは毎日ネットで観ているし、海中に潜れる時期がきたら是非一緒に泳いでもらいたいなぁと考えています。
人間の指導者!?に習うにしても、こうした親の考え方とリンクするような人が見つかるまでは必要ないかなぁとも思っています。
混雑をも楽しむ!?
土日の(室内)プールなんて混雑しないほうがおかしい!?
だから行きたくないなぁと考えるのは確かに正論かも!でもTM鈴木はちょっとだけ考え方が違います。
考え方をちょっと変えるだけで楽しみ方が数倍違うなんてステキじゃないですかね!(^^)!
彼女は人がたくさんいたらその人達に当らない(接触しない)ように水中を動きまわります。
いつの頃からかそんな芸当!?も身に着けてしまったもっち、もちろんTM鈴木も混雑時全身を伸ばすわけにはいかないので、膝を抱えるようにほぼ完全に折り曲げなるべく後方や周りの人に足が当たらないように水中を移動します。
沢山の障害物!?があることで水中で自然とそれらを避ける動きが身に付きます。
急激な方向転換、後ろ(足方向)推進、縦横回転など、通常では考えられないような水中での動きを強いられることが逆に彼女にとってのトレーニング!?になっているようです。
“広い”水中で伸び伸びと泳いでいては絶対にわからないことですが、これがイルカや魚等の水中生物にあって人にはない動きともいえるでしょう。
水中で水(水の抵抗)を味方に付けるためにはどうしても必要な動きであり、その身のこなしが人間の体機能を水中でいかんなく発揮するための訓練に自然と繋がっているようです。
泳ぎをマスターするより大切
小さいころから頑張って4泳法をマスターすることは大切なことです。
でもそれができれば速く泳げるのかと言われれば決してそうではありません!
水との一体化に速さの秘密が・・・
水の中という水圧や浮力、そして抵抗の掛かる特殊な環境下で如何に水と一体化するか、ここが最も重要かなと考えています。
体の仕組みを知り人の動きを理解した者からすれば、4泳法をマスターしてきちんと泳げることだけが良いことだとは到底思えません(もちろんそれは大切なことなのですが)。
水の流れ【その強さ・質・方向・角度etc】を感じ取る能力、そしてバランスを崩しやすい環境下で手や足をそれこそ“ヒレ”のように思い通りに動かして平衡感覚(バランス)を維持できる才能は小さい頃から是非体感して欲しいと考えています。
だからそうした水の特性を身体で理解するためには水中で色々な動きをすること(できること)が、まず彼女がやるべきこと!という考えがあります。
彼女にとってそうした行為そのものが、最も優先すべき事(=楽しい事)として認識しているため、プールではそれこそイルカのように自由に動きまわれれるのかもしれません。
走りを覚えるためにはそのベースとして色々な身体の使い方を小さいころから遊びを通して学んでくるわけです。
泳ぎだってそうじゃぁありませんかね!とTM鈴木は考えます。
思考変革ロード
水中での色々な動き方を学ぶことで身体が自然に効率よく・速く動ける(泳げる)方法を見出すのではないでしょうか。
だからTM鈴木も《もっち》と一緒にこの歳で色々な動き方を体験しています。
前(頭方向)に進むだけでなく、後ろ(足方向)に進んだり、縦・横回転したり、逆進クロールてみたり、足をつかず手のスカーリングだけで浮いてみたり、前後進したり、横に進んだり・・・といった具合です。
そんなことを娘とやっているうちに彼女も自然とそんな動き方になっちゃった(^_^;)のかも。
ママやパパの“常識”と言われる思考回路に変革ををもたらす彼女の発想はとても勉強になります。
「オリンピック(プロ)アスリートを目指すのにはこれ(方法)しかない!」なんてことはありません!
1人1人に異なる(その人に合った)方法があるのですから、必ずしも「こうでなくてはならない!」という絶対的方法論はないのです。
《もっち》が生まれて一緒に生活してから、彼女は今まで数々の“非常識”な行動・行為を残してくれています。
その都度驚かされますが、やがてチャレンジを成功に導くためにはそうした(常識からは外れているような)思考や考え方が大切なのかも!と思うようになりました。
そしてその考えが今の彼女に対する育成にも着実に繋がっているような気がするのです。
まとめ:
一流スイマー(アスリート)になりたいなら幼児期に是非、水に慣れてもらう習慣をつけてみては如何でしょう?
水に慣れるということは普通の泳ぎをマスターすることではなく、様々な方向に水の抵抗に逆らうことなく自由に動ける、それこそイルカや魚みたいに!そんな身のこなしができることが理想です。
「子育て」と「ゴールドメダリスト育成」は【日常生活】という幹を通して繋がっています。
我が子が面白い・楽し~いっ!と思った事を普段の生活に取り入れ実践する行動力、そして「さらに楽しいものにしていこう!」という工夫さえあれば、子供の動きは自然と洗練されていくことでしょう。
思えば自らの楽しさ・面白さとは娘が持つこの大いなる非常識を肯定し・実践することから始まり、そして今まさに続いているのかもしれません。
今はまだ(その)道が始まったばかりですが、いったいどういう完結をみるのか、楽しみな毎日を送っています(^_^)
TM鈴木