ライバルとの戦い?それとも自分に勝つこと?勝てる思考を問う~『メンタルの強さ』は幼児期の親との関わりで培われる!~

シェアする

***オリンピック後(2018/3/8時点)に加筆修正を加えております***

既に始まった平昌(ピョンチャン)オリンピックはやはり(!?)というか、「金メダルを逃してしまう・・・」雰囲気が、多くの日本人アスリートに漂い始めています。

世界が注目する大舞台では、技術・体力以上に精神的要素が最も重要といわれ、現に金メダルを獲得した選手のほとんどはメンタルで他に秀でる場合が少なくありません。

アスリートの精神力とはどんな過程でどのように培われていくのか?今回はそういった精神的強さについてトレーナー的視点から掘り下げてみましょう。

最後までお読みいただければ幼少期から精神的な成長を促すためのプロセスと、大観衆の前でBest of the Best Performance を引き出す手段のヒントが見つかるはずです。

スポンサードリンク

メダル獲得は嬉しいものの・・・

見応えあり!冬季大会

ピョンチャンオリンピックも大会8日目(2/16時点)を迎え、いよいよ後半戦に突入しアスリート達の一挙手一投足が我々を熱狂の渦へと巻き込んでいます。

戦前の予想では金メダル獲得数で過去にない程の数を期待されていた(メディアの一方的な願望がほとんど・・・)代表選手達、しかし蓋を開けてみれば未だ金メダル無しの状態です。

世界の頂は未だ遠く・・・

世界で活躍するトップ選手達でさえ本番(オリンピック)でその頂に到達することは非常に困難な事です。

スピードスケート女子1500m、今季は好調を維持し満を持して臨んだ高木美帆選手が銀・銅メダル(1000m/1500m)、そして大本命と言われた女子1000mは世界記録を持つ小平奈緒選手をもってしても金メダル獲得ならず!

*1)小平選手は次戦500mにエントリー、さらなる期待(金メダル)がされています!

スノーボードハーフパイプでは、これまた金メダル候補としてメディアが取り上げていた平野歩夢選手が、王者ショーン・ホワイトの後塵を拝し銀メダルに終わりました。

ピョンチャンはまだ途中ですが、なぜか《銀・銅メダル》というイメージが色濃く残る大会になっている感じがしてなりません。

前回のソチと同様ノルディック複合でも渡部暁斗選手がこれまた銀メダル、しかも優勝者は2大会連続の獲得、つまり彼はオリンピックで2度も同じ相手に敗れてしまったのです。

オリンピックには魔物がすむ・・・

他の国際大会と違ってこれがオリンピックの怖さなのかと・・・、我々観衆は改めて勝利することの難しさを想い知らされています。

日本の「サラ」、スキージャンプの高梨沙羅選手を「金メダル十分狙えます!」といった実に[とんちんかん]な解説者、ワールドカップでまったく勝てない選手を掴まえて「勝てる!」といって憚らない輩が解説とは何おかいわんや!でしょう。

最も「ワールドカップで今季ひとつも勝てないのだからオリンピックで勝てるわけない!」と言ってしまう解説者を、TVが起用するわけもなく、期待値を込めたコメントがTVで流されるのも至極当然のことかもしれません。

終盤戦を迎えたオリンピック、日本人選手が金メダルを手にすることはできるのでしょうか?しかしながらその数と確率も徐々に少なくなっているのが現状です。

幼児(少)期の親との関わりが精神力に影響

メンタルの強さとは?

日本人アスリートの精神的な課題は今に始まったことではなく、1980年代後半からささやかれていました。

そこで始まったのが精神面を強くするためのいわゆる「メンタルトレーニング」という手法、多くのアスリートがその恩恵にあずかった!?という過去があります。

メンタルトレーニングの誤解

残念ながら競技力アップに繋がる精神的な課題をメンタルトレーニングと称する手法で解決するには無理があります。

それは精神面の強さが技術的・体力的要素とまったく同じで、子供のころから長年積み上げてきて初めて身に付くものだからです。

付け焼刃の手段を一定期間講じてメンタルに自信が持てるのであれば、それは大いなる武器となるでしょうが、現実にはそれ程甘くはありません。

メンタルトレーニングはあくまで自分の心の中にある抽象的に言ってしまえば、ある種の“モヤモヤ”感を整理するための手段にすぎないのです。

「メンタルトレーニング ⇒ 精神的な強さ」と捉えてしまうと大きな誤解を生みかねず、結果的に本番の大舞台で力を発揮することなく終わってしまうかもしれません。

どんな状況でもできる!?

メンタルトレーニングに関する誤解は実は他にも!それらの手法がメンタルトレーナーや心理学者等、いわゆる専門家だけが指導する(できる)専売特許!?だとする考え方です。

技術系の練習であれ、体力レベルを上げるトレーニングであれ、メンタルを強めることはその中でも十分できること、つまり自分でできることなのです。

例えていうならコアトレーニングは「プランク」エクササイズ等のコア系種目でしか鍛えられないという大いなる誤解と同様です。

どんなトレーニングであろうとやる本人がその本質を理解しない限り、その習熟度をあげることも、結果にコミット!?(RI〇〇Pかっ!?)することもできるはずもありません。

自身の心の内を整理(Organize)するためには、そのトレーニングの中身を深く理解し本質を見抜く眼を有しているかが重要です。

「メントレは特別!専門家しかできない」という誤解を解き、普段のトレーニングや日常の何気ない瞬間、みずからの内面に即座に働きかける能力を身に付ける!

そうしたチャレンジはピンチの場面になればなるほど大いなる価値をもたらすはずです。

本当の敵はみずからの中!

自分との“真”の戦いが始まる!

11月の大会練習中4回転ルッツ着氷時に右足首のケガを負った羽生選手が、いよいよリンクに帰ってきて現地での会見後、日々順調な練習を積んでいます。

記者会見をみる限り羽生選手にやり残したことはなく、16(金)のショートプログラムには問題なく望めるようです。

自分との戦いに勝利することこそ!

彼を含め常に結果を出すアスリートのメンタルは非常にタフで、一見するとどんな状況でも動じない強さを持っているように見えてしまいます。

いやっ、決してそんなことはなく、揺れているのです!

人間だから揺れ動くのは当然のこと、でもそれを彼(羽生選手)なりの言葉に出しメディアを通じてファンに伝えることで、自分の内にある“闘志”に点火するのです。

大切なことはこの羽生選手のようにライバルである他の選手達に、つまり外に目を向けることではなく、みずからの心の中にいるもう一人の自分にどう勝利するかです。

ライバル選手の動向や戦略を察知しそれを上回る戦略を立てるのはもちろん大切ですが、それはあくまで戦いの一部でしかありません。

自身の内面に潜むもう一人の自分との戦いに勝利することこそが、精神的に強くなる本質で勝負を制するアスリートに共通した要素です。

男子フィギアではそれこそ“絶対王者”と言われる羽生選手、メディアをも感情的に巻き込みながら彼自身の内面に潜むもう一人の自分との戦いを制しようとしています。

幼少期からのメンタルベース作り

こうした精神面の基礎をわずか数年で作ることは並大抵のことでなく、可能であれば幼少期からのそうしたメンタルベースを構築することが理想です。

色々な環境の変化にも順応できるよう大人(親)がまずその手本を見せ、様々なストレス状況下でも日頃からコツコツと積み上げる行動や、辛抱できる言動を常に心掛けましょう!

人前での様々な自己表現、日本を外から観れる環境に身を置く、外国人とのいつもとは違う会話等、可能な限り多くの刺激を幼児(少)期から経験できるよう親が工夫を凝らしてみましょう!

普段からいつもやっているスポーツだけでなく、様々な動き(のトレーニング)を通して【自分の中のもう一人の自分】と対峙できること!

これこそが競技に通ずる自分自身の本来あるべき心とカラダとの向き合い方であり、そういった意味で幼児(少)期における親との関わり方は最も重要なはずです。

まとめ

自分を制する自分がいる!

ピョンチャンオリンピックも中盤に突入し日本選手達の一挙一動が注目される中、期待されたアスリートの金メダル獲得は未だ現れません。

大舞台での活躍を左右する精神的な強さはアスリートにとって必要不可欠の要素であり、その習得の手段にも注目が集まる今大会です。

フィギアスケートの羽生選手は技術・体力はもちろん、この「メンタルタフネス」で他を圧倒する能力を有していますが、そのベースは常に自分の中の《もう一人の自分と戦う》という精神構造に由来します。

オリンピック等の大舞台でも如何なくみずからのパフォーマンスを発揮できるメンタルの構築は一朝一夕とはいかず、幼児(少)期からの親との向き合い方が大きなポイントとなるはずです。

TM鈴木

TM鈴木のブログスタイル

スポンサードリンク