体幹を鍛える!?いわゆるコア・トレが走りやランニングにどれ程の影響を与えるのか?
実例を示した明確な説明がないことはとても残念と常々考えていました。
体幹トレーニングをすれば走りが安定し速く走れるのか?その仕組みも含めご紹介しましょう!
今回、双方をつなげるキーワードは骨盤前傾です。
なぜコアトレとランニングが関係するのか?骨盤前傾による走りの仕組みと共に理解を深めましょう!
Contents
日本人ランナーの特長

日本人と東アフリカ系ランナーには大きな違いが!
親のいずれかが黒人・外人等のハイブリットを除くいわゆる純血の日本人ランナーには大きくわけて2つの特長があります。
それを改善しようとするのかそれとも良い点として捉え伸ばすのか!どちらにしても世界で活躍できる中・長距離ランナーになるには、注目すべきポイントとなることでしょう。
日本人に共通する2つの特長
日本人ランナーが日本人の集団で走る時「あっ!この人走りが違う!(忍者走りとかいうのは除いて)」という人はまったくといっていい程いません。
いい意味でも悪い意味でもそれこそ日本人特有の(綺麗な!?)走り、小さくまとまっていて膝から下を動かす上下動のない膝下走りなのです。
日本の指導環境が影響するのかもしれませんが、提供できる情報量や質の問題で指導者の画一的指導がなされているとすれば、世界で勝てないのもうなづけます。

ゆっくり走る時上下動しない膝下走り
ではみんなおんなじように走る日本人の特長2つをとり上げましょう。
- 体の裏側が使えない
- 体幹を安定させようとする
1.骨盤が前傾しないため背中・臀部・ハムストリングの動きが不足し股関節伸展が効かず、骨盤を土台にした足を斜め後下方に蹴る動作が生まれないことを意味します。
結果的に最後のプッシュオフが効きません!骨盤をベースにして蹴り足を強め、離地直後に脚の前へのスイングに勢いをつける操作がないからです。
また同側の骨盤(腸骨)から上の後方への捻れがおきないので、直後に起こる骨盤始動で腸骨ごとグイッと足を前に振り出す勢いのあるスイングに繋がらないのです。
簡単に言えば体重をかけて地面を蹴れないから、前に進む(スイングの)勢いがつかない!ということ。
これでどうやって速く走ろうというのか!動作を観る立場からしたらほとんど摩訶不思議です。
無駄!?なコアトレ
そして2.は近年の体幹トレーニングブームを背景に、“鍛える” を誤解した結果起こる問題。
コアと走りを関連づけるにはコア(体幹)トレの本来の目的を知らねばなりません!
コアを機能させる(使えるようにする)ということは、安定させることでもなければ固めることでもないのです!
「なに言ってるかわからない!」と思われるかもしれませんが、コアの本質を理解しないと結局は目指したゴールとは違う結果になってしまいます。
ハイブリット(父親ケニア人・母親日本人)の女子ランナーを特集した番組、コア・トレを続けて軸がブレないように走るのが目標という視点は正直非常に危ういものです。
後半苦しくなると顔も体もブレてしまう状況は体幹トレーニングが効いていないのではなく、本質を見誤っているからです。
体幹は安定させるものではない!?
体幹を安定させることは必要ですが、そこには“結果的に”という条件がつきます。
走りに言及すれば乱れやすくなる後半で“結果的に”軸が安定すればいいのです。
これがコアの本来の目的!
本来そうしたゴールを目指すべきものを、無理やり安定させようとする意識を持たせるから余分な力配分や余計な筋肉・組織までをも使ってしまうのです。

これが今のあなたに必要かどうか!再考するべき
例えば衝撃吸収に対する体の使い方がまったく違う東アフリカ系と日本人、体幹を“結果的に”上手く使えるようにする適切なプロセスを踏まなければその差が開くのは当然です。
日本人は走る時膝から下で衝撃を吸収しますが、東アフリカ系は股関節・骨盤・脊柱のエリアで荷重を分散します。
だから前進の勢いを必要としないゆっくり走では、黒人ランナーは上下動が大きくなる!前じゃなく上に力(エネルギー)を放出するからです。
膝を曲げて衝撃吸収し上下動を防ぐ(綺麗な!?)走りの日本人は、走るときの片脚荷重での不安定感を膝下のふくらはぎでコントロールしているのです。
衝撃吸収を末梢のふくらはぎが担当するのか?骨盤・脊柱という体の中心部で担うのか?どちらが “結果的に” コアに作用し走りが安定するのかは火を見るより明らかでしょう。
脹脛の疲れ・張り・凝りが高まる日本人は、骨盤を中心とする動きで走る東アフリカ勢の走りを身に付ける方が速くなる近道だと【骨盤前傾マニア】は考えているのです。
走りを変えることは可能?

走りを変える前にマインドへの働きかけ
こうした課題を克服するにはどうすればいいのでしょう?TM鈴木なら『かるのび』ランニングをおすすめします。
地面の平坦さ、砂利・凸凹道の情報と走りを如何に上手く繋げるか!
そこにポイントを絞ったコア・トレであれば無理矢理安定させて走る必要はなく、あなたにとって無理のないスムースな走りに変わりやすいはずです。
かるのびで走りはこう変わる
『かるのび~kaRuNobi~』には骨盤を機能的に前傾にしながら動かせる数多くのアプローチがあります。
重心がわかり、その位置を前にわずかにずらすことで体が倒れる感覚が生まれるのに伴い、足裏の重心位置も踵に近いのか?つま先なのか?がはっきりとわかるでしょう。
レース後半走りが乱れても、無理矢理体幹を安定させる必要はないのです!なぜなら“結果的に”コアは安定するものなのだから!
そうなる理由は『かるのび~kaRuNobi~』を試していくことで、コア・トレの方向性を見失わず、下半身から上半身への地面反力のロスを最小限にして上手く伝える感覚が身に付くからです。
『かるのび~kaRuNobi~』が身に付けば動くときに“腹の奥”を使う感覚も高まるり、凸凹道を走っているだけでもコアを効かせる感覚が高まります。
“結果的に”安定するというのはこういうことなのです。
かるのびに触れてみよう!
骨盤前傾トレーニング『かるのび~kaRuNobi~』のテイストを感じると、「私もとり入れたい!」と思うはずです。

どこが伸びるか試してみよう!
日本人は骨盤を動かしながら歩いたり走ることがほとんどできません。
骨盤は“土台=動かないところ”、「脊柱(腰椎)は動かないもの!」という固定観念があるため、そもそもそれを動かす等という発想が生まれてこないのです。
今日本人で骨盤・脊柱&股関節で衝撃吸収できるのは、大迫傑選手(NIKEオレゴンプロジェクト)だけでしょう。
ただ彼にしても世界最速のランナー:エリウド・キプチョゲのレベルには遠く及びませんが!
『かるのび』ランに触れるなら、まずは脇腹から背中にかけてを緩みやすく伸ばしやすい状態にしてみましょう!
“マーメイド” や “ボウ” というポスチャー(ポーズ)がおススメです!

脇腹~後を伸ばすにはどうすればいい?
普段動きにくい部分に刺激を加えることで、骨盤が動きやすくなり前傾操作がしやすくなります!
その刺激を定期的に繰り返しながら立位での+5度前傾に体を慣らせつつ、次は歩きにとり入れてみましょう。
歩きのポイントは足を踏み出した直後に股関節に体重をのせる(荷重する)ことです!
この感覚、そして実際の動かし方を知りたい方はこちらまでご連絡ください!
『かるのび~kaRuNobi~』で新たな体の動きを体感してみましょう!(^^)!
これさえ読めば一目瞭然

走りに作用するコアの仕組みを知ろう!
日本人ランナーと東アフリカ系ではその走り方に大きな違いがあり、後者のスタイルを身に付けるためには『かるのび~kaRuNobi~』のアプローチを実践すべきです。
日本人の集団で走る日本人ランナーに「この人走りが違う!」と言わしめる人は全くいません!これは日本の画一的な指導にその原因があるのかもしれません。
『かるのび~kaRuNobi~』ランニングを知ればコアの使い方が変わり、無理して安定させる必要はなく、“結果的に”安定し前進する勢いを生むスムースな走りに変わります。
コアトレは安定させるのではなく、下半身⇒上半身へのエネルギー伝達をスムースにするためにとり入れましょう!
TM鈴木