マッチョは本当に力持ちなのか?ビルダーに対する誤解を解く~筋肉への傾倒はどんなアスリートより強く右にでる者なし~

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『パーソナルトレーニング』を生業とするTM鈴木にとって、意外に多い質問がこれ!

「ボディビルダーの筋肉って大きくて見栄えはいいけど本当は使えないものでしょう?」

こうした考え方、実はスポーツ界で既に何十年も前から議論!?されてきた問題です。

その質問に答えるより先にボディ・ビルディングというスポーツ!?の本質を知ってもらえたら嬉しいです。

今回は筋肉を愛してやまないマッチョ達の基本的な考え方と、アスリートが体を鍛えること、いわゆる「筋トレ」の意義に迫ります。

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「ボディビル=筋肉バカ」という誤解

愛すべき筋肉バカ!

ボディ・ビルディングはオリンピックや世界選手権と称する大会はないものの、れっきとしたスポーツに分類されます。

*ミスターオリンピアやアーノルドクラシック等、様々な世界大会は開催されている

他のほとんどのスポーツが競技中にかなりの動きを伴うのに対し、ボディ・ビルディングではそうした動きはほとんどありません。

コンテストとコンペティションの違い

ボディ・ビルディングはどちらかと言えばコンテスト(contest:争奪戦)という意味合いが強く、能力の競技会、競争、試合という意味のコンペティション(competition)とはその用語の使用法で全く異なります。

どちらかと言えば様々な規定された審査によって、その姿形や内面の価値をランク付けする場合に「コンテスト」が使われるようです。

同じような意味でミス・インターナショナルに代表されるミス・コンも「コンテスト」を前面に推すイベントとして周知されています。

どちらが良い悪いという問題ではなく、使い分けることでその大会(戦い)の意味合いを知らしめているといってもいいでしょう。

さて、では「ビルダー=筋肉バカ」という言葉はどうでしょうか?仮にそれをそのまま一般的な意味合いで使うと、大いなる誤解が生じます。

筋肉バカという誤解は?

ほとんどのボディビルダーは確かに(知識の面で)筋肉のことを良く知っており、それを現場に生かす術(すべ)も持っています。

だから「筋肉バカ」という形容詞はある意味彼ら(彼女ら)をリスペクトする意味で使われるべきであり、ビルダーもその言い方と意味合いについてはむしろ喜んでいるはずです。

筋肉の特性をとことん深く追究するビルダーの中には、その知識に学術的な視点を加えることで、他のアスリートとの知識共有を図り、サービスとして提供する者も多く存在します。

確かに筋肉を大きくしたり機能的にしっかり働くようにするためには、こうしたビルダーの知識・技術は今では必須となり、その利用価値は非常に高いのです。

アスリートは元より一般人でさえ、昨今のウェイトトレーニングブーム!?をみれば、その重要性は明らかでしょう。

ビルダーは基本的に筋肉を愛しているし、筋肉を大きく形よくさせることに人生を捧げている(!?)といっても過言ではありません。←間違っていたらごめんなさい(:_;)

そういう意味での「筋肉バカ」なのです(^_^)

力はあるに決まってる!?

マッチョ勢揃い!

といった内容を踏まえて先の質問「ボディ・ビルダーの筋肉って使えないの?」の答えですが・・・。

重いものを持ち上げたり・引っ張ったり・自身の意志とあらん限りの力でそれ(筋肉)をコントロールするわけですから、力はあるに決まってます!

それは紛れもない事実!ただしそこには力の発揮の仕方に大きな違いがのです。

力の入れ方・使い方が違う!?

ボディ・ビルディングと他のスポーツとの最大の違いは、前者が筋肉を大きくし且つポージングや呼吸法によってその魅力(見た目が全ての力強さ)を審査員にアピールすることです。

一方、後者は筋肉の共働も含めたその能力をベースとし、そのスポーツに必要な動きを可能な限り精密にしてルール化された中での競争力を高めます。

筋肉の大きさや力強さ、そして速さは確かに必要ですが技術要素も大きいわけで、その比率はそれぞれのスポーツで異なるとはいえ、見た目の美しさや魅力が最優先というわけではありません。

*ボディ・ビルディングもその魅せ方という点で技術要素は必要

また筋肉に力を入れたり、調整したり、その力加減や使い方をコントロールするため、最大限に大きくしてカット(脂肪を極限まで除いて筋の走行をみせる考え方)を魅せる必要もないのです。

つまり魅せるための「最大に大きい筋肉」という点で他のスポーツとは全く異なる特性をもったスポーツ、それがボディ・ビルディングというわけです。

ただし筋肉ひとつひとつがあまりにもデカすぎると走るのにさえ支障をきたすことにも繋がりかねず、これが使えない筋肉!と言われる所以かもしれません。

種目が違えばその発揮特性も違ってくるのは当然でゴリマッチョに走りを求めることもどうかと言えるでしょう(^_^;)

アレンジする能力が必須

ビルダーが行う普段の鍛え方(トレーニング法)をそのままアスリートの能力を高めることに繋げることはできません。

だってビルダーが実践するのは最大負荷をかけて筋肉を大きく形よくするためのもの、根本的にアスリートがトレーニングをすることで得ようとする目標とは異なってしまうのです。

この辺りが「ボディビルダーの筋肉って使えない」と言われ続けた所以かもしれませんが、それも昨今のトレーニングの重要性に気づいたスポーツ界では大幅に改善されています。

様々なトレーニングやその内容(回数・セット数・挙上方法etc)をアレンジしたり、特性を見つけ選手にフィットしたプログラムを提供できる能力等、多くのビルダーはその大量な知識と技術を駆使したこのアレンジ能がとても豊富です。

単に筋肉を大きくする(体をデカくする)というのではなく、選手のカラダ特性を良く理解した上でのトレーニング法を選択できるという点で、(元)ビルダーのアスリートへの貢献度は計り知れないのです。

最適な指導を吟味する視(め)を持つ

トレーナーの役割を間違えると大変(@_@;)

体作りの専門家といってもいい(元)ボディ・ビルダーに(パーソナル)トレーニングをお願いする際、どんな条件で選べばよいのでしょうか?

それはあなたのゴール(どんな動きを獲得したいのか?)設定によって大きく変わってくるでしょう。

似て非なるもの「ボディビルvs筋トレ」

多くのボディ・ビルダーは筋肉を大きくするだけでなく、その豊富な知識から様々なスポーツに応用可能な体作りのノウハウを提供してくれるでしょう。

ただし「ボディ・ビルディング」と「筋トレ」を混同している人物もいることを考えると、受ける側としては常に気をつけねばなりません。

なぜなら両者は似て非なるものだからです。

体作りの基本は(動くための)機能を高めることであり、筋肉を単に大きくする(見栄えがする)ことではありません。

見た目は確かに大切な場合もありますが、それは結果としてそうなるものであり、カラダの中身を如何に目的とする動きに改善できるか!それこそがアスリートの体力レベルを高める「筋トレ」であり、「機能的ワークアウト」の概念です。

そうした観点でみれば必ずしもビルダーによる“筋トレ”が最も適しているかといえば、そうとも言えずあなたの眼や耳といった五感を通して感じる感性を働かせて見つけることが重要でしょう。

注意すべきは?

ボディ・ビルダーに限らずトレーニングやコンディショニングをお願いする場合には、何でもできるかと言えばそうではない!ことを知っておくべきでしょう。

例えば現在は多くのプロテインを含めサプリメント(栄養補助食品)が市販され、各々に適した方法で摂取することも可能です。

ただそれらはあくまでサプリ(補助するもの)であり、食事で摂れない、あるいはさらに必要な栄養素をとる際に利用するべきでしょう。

ビルダーのような(大会にのぞむ際の)脂肪を極限まで制限しプロテイン/サプリ中心の食生活といった環境は、コンテストに向けた減量目的を達成するためのものであり、アスリートが行っていいべきものではありません。

栄養摂取のメインはあくまで食事であり、その食事で補えない成分をプロテインやサプリで補うというベースは当然持っていて然るべきでしょう。

そんな注意こそあれ、愛すべき『筋肉バカ』、『人生は筋肉』といったマッチョ達のお茶目な!?“ナルシストぶり”は観ていてどこかほんわか、そしてチャーミングでさえあり、そこには筋肉愛が春のお花畑のように(!?)広がっているのでした(^_^)

まとめ:

そのナルシストぶり、誰も止められず!

筋肉を愛してやまないマッチョ=「筋肉バカ」にフォーカスし、ボディ・ビルディングの基本的な考え方、そしてアスリートが体を鍛えること、いわゆる「筋トレ」の意義について迫ってみました。

ボディビルと筋トレは似て非なるもの!アスリートにとってみずからの体力レベルを高めるためにはそうした要素を見分けられる眼を持つことも重要なことなのです。

TM鈴木

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