『かるのび』のベース:NATA公認アスレチックトレーナー~アメリカが誇るフィールドの『最後の砦』豊富な知識と経験~

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『フィールド上の最後の砦』といわれるNATA公認アスレチックトレーナーの日常、そこで『かるのび~kaRuNobi~』の基礎が生まれた経緯を紹介します。

元同資格保持者【骨盤前傾マニア】がATCの日常を独自視点で語ります。

アメリカ国内のスポーツ現場ではどこにでも存在し陰に日向に活躍!絶大な信頼を得ているプロフェッショナル達の日常が垣間見えます!(^^)!

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『最後の砦』はこうしてつくられる

1950年に行われた第1回ミーティング@カンザス

NATA(National Athletic Trainers’ Association)とは全米アスレチックトレーナーズ協会の略称で、ここがアスレチックトレーナー(ATC)資格を認定しています。

1950年に同協会が設立されて以来、現在までに全世界で約43,000人もの公認アスレチックトレーナー(Athletic Trainer Certified)を輩出しています(骨盤前傾マニアもその1人ではありましたが・・・)。

NATAの歴史

NATAの最大の特徴は設立当初から明確な “ミッション” と “ビジョン” を掲げ、その他にもCode of Ethics(論理規定)やらATC職業ドメイン(確か5つだったか)だとか、とにかくやたらとルールや仕組みを確立して各分野へ影響力を示したことです。

最初はこんな感じだったとか・・・

そんな色々な仕組みは以下でご覧あれ!

About NATA The National Athletic Trainers’ Association (NATA) is the professional membership association for certified athletic trainers and others who support ...

特にフットボール(日本ではアメフトといいますが)においてのトレーナーの重要性はNFL(National Football League)とは切っても切り離せません。

1920年代初頭に初のプロ化を掲げたNFLは究極のスポーツとまでいわれ、激しいフィジカルコンタクトや頭脳を駆使した戦術プレイと共に国内で大人気を博しました。

ケガの宝庫!?アメフトには様々なケガがつきもの

多くの個所にプロテクターをするものの“究極”のスポーツでの(大きな)ケガは絶えず、医師のフィールドでのケアだけでは全く対応できなかったのです。

そこで主にフィールド(現場)での準医療従事職の役割が求められることとなり、当時からフットボールを担当していたトレーナー達がその役割を担っていったのです。

大学の正規カリキュラムで卒業資格

彼らが強力しあって現在のNATAが設立されました。

そんなATCはプロスポーツ・大学スポーツ・高校・中学校の他、医療・健康分野等で活躍しています。

“The last line of Defence”

NATAがさらに発展する契機となったのは1990年アメリカ医学会(AMA)によって看護師や理学療法士と同様の国家資格(準医療従事職:Allied Health Care Professional)として認められてからでしょう。

シルク・ド・ソレイユや日本の劇団四季にも在籍しパフォーマー達のケアを行えるのは、このアメリカ医学会の“お墨付き”が非常に大きいのです。

昔はインターンシップ制度があり、有資格者の元で1500時間だかの現場活動と必要な科目を履修すれば資格試験(BOC Exam)の受験資格が得られたが、なんだかんだと厳しくなって今では大学院修了レベルが必要となっているようです。

骨盤前傾マニアがいた頃は学部での養成カリキュラムが主流で、そこで確か800時間以上の現場実習と必要科目の履修と卒業単位があれば受験資格は得られました。

とはいうもののだいたい3年くらいかかるため現場実習時間等、トータルで2000時間はいうに超えていました。まあそれくらい時間がかかるという資格なのかもしれませんが。

資格をとってからが本当の勝負

資格試験合格率は実は当時伝えられるところによれば(確か)6割前後だったと記憶しています。

2010年のデータによると8割程になっているので合格率は結構あがっている!?といっていいでしょう。

試験自体非常に論理性や現場での思考力が問われるもの(さすがロジックの国アメリカ!)なので、試験官を今まで勉強と経験した知識で納得させなくてはなりません。

その辺りは最も大変なことだった気がします。

止血法や包帯の巻き方・テーピング等物理的なことは練習でどうにでもなりますが、論理は個人の考えが如何にATCの行動規範に即しているかが問われていたと思います。

試験に合格すればATCとして(新米ですが)現場にでてすぐに働く環境を自分で探さなくてはなりません。

日本の大学のように、あるいは日本のコネのような慣習がないアメリカでは、「みずからが如何に優秀か!」を大手を振って示さなくてはならず、レジュメをつくりネットで全米中に点在するスポーツチームに「俺を雇えばおたく今季は完全優勝だぜ!」と打診をするわけですね。

まあ学校内で “守られていた” 存在からみずからを売り込まなくてはならないとなった時点で、やっと大人の世界に足を突っ込んだことになるわけですが。

こんな感じで如何にATCとして現場を数多く積んでいくか!がキャリアをアップさせる秘訣だということをこの時に学んだのでした。

トレーナーの仕事とは?

よくみる光景がこれ!

アスレチック・トレーナーという存在は外からみていると中々わかりにくいものです。

テーピングする人・ストレッチしてくれる人・ボトルもってグランド中駆け回っている人!

だいたいそんなイメージなんですね。

それも確かに当りなんですけど・・・。

トレーナーの生業を観てみよう

今でこそオジサンになって朝が強い!?TM鈴木ですが、当時はまだまだ朝は寝ぼけ状態という域を抜けきれなかったのです。

フットボール担当のヘッドトレーナーは毎朝6時半にきてメールやら当日の仕事のチェックをして、7時からこれまた寝ぼけ眼でトレーナールームに入ってくるフットボール選手のトリートメント(治療)をするわけです。

朝のトリートメントはルーティンのひとつ

学生トレーナーは担当制で週2~3回でてきてトリートメントするわけですが、それを職業としている人となるとやはり心意気が違っていましたね。

晴れて資格を取得後、同大学トレーナールームの非常勤スタッフとなりサッカー担当となった私は、ヘッドと同じように毎朝トレーナールームに現れては選手のケアを担当しました。

因みに我々スタッフは1セメ(学期)毎に担当する種目が変わるようセットされていて、私は秋学期はサッカー、春学期は野球と配属されていたわけです。

朝トリートメントが終わり、同大学体育学部の非常勤も兼ねていた私は週2回「アスレチックトレーニング概論」という教科も担当していたため、その準備に追われることになりました。

なにしろ英語なんて新庄レベル(剛志さんごめん!)だと思っていた私にとって、しかも養成カリキュラムの基礎を教えるなんてこと仰せつかってしまったことは、当時非常に後悔したものでした。

アメリカでは日本とちがって同じ科目が週2回あるんですね(もちろん全てがそうじゃないけど)。それを4ヶ月半程なので都合30を超える講義の準備に大わらわとなってしまったのです。

現場と授業の良い経験

授業を受け持ち、現場も受け持ち!これは後から考えたらまたとない良い経験となりました。

私の新庄レベル(しつこい!)の英語をなんとか聞き入れてくれた若手学生トレーナー諸君には本当に感謝しています。

講義の準備と反省におおわらわの日々

日中がトレーナー業務と授業の準備(反省!?)に追われ、気づくと午後3時前、すぐにサッカー部の連中のチェックをするためトレーナールームへ。

はやいやつは既に来ていてそこでだれかれ構わず無駄っ話をして暇をつぶしている!サッカーですから足を守るためにテーピングする人は多いんですよね。

因みに学生トレーナー時代は秋学期に必ずフットボール(アメフト)を担当します。

50人以上の選手がいるのでヘッドトレーナーと学生トレーナー(5~6人)総出で彼らの足首やら手首やらをテーピングしたり、練習前の治療やアップの準備をするのです。

毎回準備におおわらわ!

これは日本人はほとんど経験しているかもしれませんが、手先が器用で英語が拙い!ってことでテーピングしてくれ!というのがひっきりなしにくるわけです。

ご多分にもれず私も数人が列を成している状態(アメリカ人なんでおとなしく並んでいるわけじゃなくテーブルに腰かけて)なので、焦りながらもパッパパッパとテープを無心になって巻くわけです。

シーズンに入ると週3回は本格的な練習なので巻いて後は試合でも!その他必要な時とくると年間通してなんだかんだで3000回くらい巻いてるんですね。

そのくらいやればそれなりには上手くなるもので、上手くなると「Kazu~ is the man!」とか一目置かれて「巻いてくれよ!」とさらにやってくるんですよね。

若気の至りでそんなところだけは妙に自信がついちゃったんですけど、後から考えたら「お前それだけ!?」という感じでした。

「トレーナー=テーピング」と少なからず捉えてしまっていた典型的なおバカトレーナーだったかもしれません(当たり前ですが、ヘッドトレーナーはそんな私よりもっと正確でスピード感ある巻き方でしたから比べるべくもありませんが)。

個人的に「すごいなぁ~」と感じたのはヘッドトレーナーが朝から晩まで働いていた上に、練習終わってみんなが帰り支度をしている時にやってくるドクター(整形外科)とケガをした学生選手達を何人も診ていくんですね。

そこでは毎回こんなやりとりがされていました。

ドクター:「彼の症状、君はどう思う?」

ヘッド:「彼は〇〇の症状がでていて動作が〇〇なので△△かもしれません!」

と次から次へとディスカッションを理路整然と繰り返し、傷ついた学生達のメンタルをケアしながら今後の方針を決めていくんですね。

その状況を記録(記憶)していた私は時々「君はどう思う?」と聞かれるのですけど「あっ!えっ!?・・・え~っと・・・」としどろもどろ。

そうした状況も含めサッカー部監督に選手が次の試合に出られる可能性やその理由等をしっかり報告しなきゃならないのですが、それが中々の課題でした。

フロリダ大学フットボール(NCAA 1部)でバリバリのトレーナーだった彼(ヘッドトレーナー)の仕事ぶりを観て「こういう人が“最後の砦”なんだなぁ」と深く考えさせられたものでした。

サッカー部で“未来”に出会った!

長い手足を上手に使っていたなぁ

大学サッカー部での何気ない日常が、現在の【骨盤前傾マニア】としての礎を築いたことはプロフィールにも載せました。

プロフィール
名前:TM(体幹マイスター)鈴木 ニックネーム:骨盤前傾マニア 出身地:千葉県 家族:妻・息子・娘・義母 学...

その“彼”に会ったことがみずからを後の骨盤前傾へと導いてくれたわけです。

電気がはしった!

ある時私がサッカー部の練習場にカートを運転して到着すると「やぁ!」といってにこやかな笑顔で握手を求めてくる青年がいました。

陸上のシーズンが一通り終わってこれからはサッカーに勤しむぞ!とやってきたその“彼”こそ、後に私が追い求めることになる通称「黒ヒョウ」だったのです。

彼の走りを観た時の衝撃は今でも忘れることができません!

稲妻が走った!

長い手足を鮮やかに!実にスムースに動かし、瞬間最高速MAXを叩き出さんばかりのその勢いは、チームメイトを遥か彼方に追いやる程のスピードで私の前を駆け抜けていったのです。

あまりに疾風の如く!だったがため、最初はもう唖然とするしかなかったものの、そのあまりにも美しくスーッと地上をすべるような走りに魅了され、気づくと感動で涙が溢れ出ていたのを記憶しています。

速い日本人は何人も観てきましたが、でも彼らの走りは力強くはあるけどどことなくドタドタした走りでした!

彼は全く違いました!「黒ヒョウ」は正に風のように実にスムースに、まるで宙を駆け抜けているかの如く走り抜けていったのです。

一通りの感動が落ち着いてから「なぜこんなにも美しく走れるんだろう?」という疑問が沸々と湧いてきました。

そして「彼をとことん知りたい!」と思ったのです。それが骨盤前傾に導かれるきっかけでした。

彼を追った記憶しかない!

その後はトレーナーとしてではなく、彼を追っかけた記憶しかありませんでした。

毎日のルーティン(こなさなければいけないこと)や授業の準備等は行ってはいましたが、私の心にあったのは「はやく彼を観たい(会いたい)」という思いで埋め尽くされたいたのです。

殆ど毎日彼の一挙手一投足を追えることがとても幸せでした!そのためにはATCとして・講師としてやるべき仕事はさっさと(事務的に)終わらせるという日常に変わったのです。

練習が終わってから彼の住むドームの部屋にほぼ毎日通いすぎ、まわりから「あの日本人はあっちの趣味があるんじゃねぇか?」とまで揶揄されたこともありました。

彼を見続けてから数か月が経ったある日、なぜか骨盤の辺りがとても気になりだし、ふと他の黒人アスリートも観察してみると、我々日本人より白人より全然違う肉のつき方に目が留まりました。

ピンときた!

「ん?これってもしかして」それからは「黒ヒョウ」と共に学内の全ての黒人アスリートを観察し話を聞くようになりました。

その頃にはネットで過去の論文から黒人を含む人種間の体の違いを探すようになり、骨盤の傾斜が違うということに行きつきました。

この角度が教えてくれた!

それで実際の傾斜角を測らしてもらったり、目視で確認すると我々日本人とも白人よりも凄い角度をしていたのです。それもほぼ黒人アスリート全員!

それでも物足りず練習試合や試合で他チームの黒人選手達に頼み込んで骨盤の角度を測らしてもらったりしました。

なんだかんだで2000人くらいは計測したでしょうか!

ATCの仕事そっちのけで分度器とメジャーもってお願いしているものですから「あいつまたなんかしてるぜ!」みたく思われていたかもしれません(ToT)/~~~

でもそんな甲斐もあって骨盤の前傾だけじゃなく骨格や筋肉の付き方といった細部まで自分なりの(黒人アスリートに対する)感性が出来上がったのはとても良かったことでした。

本当にやりたいことがあった!

今【骨盤前傾マニア】として活動できるのもこの時のバカみたいな考えと行動があったからだと当時協力していただいた皆さんには本当に感謝しています。

そしてなんのとりえもない日本人に迷惑な顔ひとつせずずっと付き合ってくれた彼こと「黒ヒョウ」には感謝してもしきれないです(^_-)

都合4年に及ぶ留学生活はATCの資格を取得しプロスポーツの現場で働きたい!と考えた上での行動でしたが、資格取得後の出来事が私自身の考え方に後々まで影響を及ぼしたのは間違いありません。

とにかく楽しい・面白い・驚きを感じたい!

かるのび~kaRuNobi~』は単に黒人アスリートの骨盤前傾を真似ただけの理論ではありません!

自身の英知の粋を結集して得た知識・技術から、日本人アスリートの動きにフィットするようアレンジしたその柔軟な実践法は、彼らの能力をさらに高めてくれるはずです。

世界で勝てるアスリートの育成を!

そのアイディア/考え方を今、日本から世界に広げることが何より楽しいし、今日もそんなチョー面白い『かるのび~kaRuNobi~』情報を発信していきます!(^^)!

この『かるのび~kaRuNobi~』理論と実践を世界を見据える人、自分にしかないゴールを目指す人のために使いたいと考えています!

TM鈴木

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