ラグビー日本代表:必然の勝ちと強さを生み出す多国籍文化の融合~外国人の視点が入り常識的日本人思考を排除したチームの確立~

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それは必然だった!

「ラグビーワールドカップ2019」日本は世界2位のアイルランドに勝利しました。

ウソだろ!

戦前から「負けてもボーナスポイントくらいとれればなぁ・・・」くらいにしか思ってなかったのに、勝っちゃった!

この試合の勝利の要因ではなく、なぜ少しずつ日本は強くなってきたのか!独自視点で探らないわけにはいきません!

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必然が起こる背景

勝った!

アイルランド戦勝利の要因はラグビーを知っている人がすればいいけど、気になったのは「日本がここまで少しずつ強くなってきた」その理由です。

最も大きいのは多くの考え方・視点がチームにもたらされ、ケミストリー(化学反応)が起こった結果なのかもしれません。

各国出身が集まる土壌

多くの視点とはいうなれば「たくさんの“血”」ともいえるし「色々な考え方」ともいえるでしょう。

ラグビーの代表選考には他のスポーツにはないある特別な条件があるのです。

  1. 本人が日本生まれ
  2. 両親か祖父母の1人が日本生まれ
  3. 本人が3年以上続けて日本在住

3条件のうち「本人が日本生まれ」以外の基準を満たす外国人選手が31人中14人(帰化者も含めると)と半数いるわけです。

純血という表現がいいかどうかは別として、日本人と帰化した元外国人の混成チームというわけです。

“島国”である日本では最近でこそ父母のいずれかが外国籍の「ハイブリット」なる言葉が生まれましたが、元々は外国人を受け入れる代表チームの環境がありませんでした。

現に他の日本代表は帰化が条件ということもありチームに1ないし2名いればいい方だし、プロ(野球)でもその割合は数パーセントです。

同じく日本で開催されているバレーボールには、歴代を通じ外国籍選手はおろかハイブリットが選出されたケース、また外国人指導者もほぼないに等しいという有様。

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例えばメジャーリーグ(MLB)、全30球団すべてでドミニカ共和国出身選手が開幕ロースターに名を連ね、他の外国選手を含めたその割合は3割を超えています。

ルールとはいえラグビーに限っていえば代表の約半数を外国人が占めるという現状は非常に特殊で、それだけ諸外国のメンタリティが反映されやすい土壌があるということです。

独自の視点が確立

こうした視点は現在日本代表の行動方針に随所に反映されているといっていいでしょう。

例えばラグビーでは監督・(ヘッド)コーチからの指示はそのままチームに影響を及ぼすことはありません。

議論の文化が浸透する欧州のスタンダードが代表でも確立されているため、監督の方針がキャプテンのリーチマイケル選手を中心にチーム内で話し合われ、最終的な方向性が生み出されているのです。

前回のWCRイングランド大会、日本は南アフリカを34対32の大逆転で破った。後半残り1分、29対32の劣勢あと1プレイで終了のその時、敵のペナルティ。当然ながら監督からの指示はPKで同点という絶好の機会。しかしキャプテン:リーチマイケルを中心にチームが下した決断はスクラム。最後はWTBカーン・ヘスケスの劇的なトライに繋げた「ブライトンの奇跡」

監督の指導方針をチーム内全員で共有し現場で戦う選手の判断と掛け合わせた後、さらなる良いビジョンを作り上げる!それが日本が目指したジャパンウェイであり攻めの姿勢です。

監督は“勝利”というゴールへ向かうための舵取り役(スキッパー)だが、そこにはキャプテンを中心とする乗組員の意見が大きく反映され、最終的な目標への道筋が確立されるのです。

逆に他のスポーツの代表になるとこうはいきません。

監督も選手も日本人であれば「監督の命令は絶対!」という上意下達のメンタリティがその根底にあります!

例え指導者が外国人であったり数人の外国選手がいても数の優位性(民主主義の不利益)の元、日本人同士の視点が色濃く反映されることが多いでしょう。

しかしラグビーに限っていえばこうした“島国”日本のメンタリティに左右されない土壌をチーム内で確立できたことが、強くなってきた大きな要因ではないでしょうか。

強くなってきた証と今後

強さは人気を呼び起こす

日本代表は確かに強くなってきました。

その強さの源泉が従来存在していた日本人のメンタリティを(結果的に)排除できたことにあると考えるのは間違いではないでしょう。

では今後の展望は明るいのでしょうか?カギとなる視点を探ってみましょう。

日本人と外国人で違う物事の捉え方

我々日本人はどうやら世界で勝つことを特別なものとして考えるようです!

誰もが経験できるものじゃない!ほんの一握りの人達が大層な努力をして成し遂げられる大事!という印象なのでしょう。

しかし欧米の選手はその辺りの捉え方が違います!

もちろんジャイアントキリングとか歴史的勝利等という考え方もありますが、多くの欧米人は “それ” も日常の一部として考えているのです。

たかだかワールドカップ、たかだかラグビーの試合!「負けたから切腹」なんてことはありえないし、次勝つためにどうすべきかを考えられたらそれでOK!とね。

今回のアイルランド戦勝利で印象に残ったのは同じ日本代表でも外国籍選手と純血日本人選手のインタビューでのコメントでした。

勝利に興奮しこのために血のにじむような努力をしてきたことを伝える傾向が強かった純血選手に比べ、冷静にこの瞬間だけを喜びすぐに次戦に向けた切り替えをする外国籍選手達。

そんな違いが観えた中、純血日本人である堀江翔太選手は現代表の雰囲気にしっかり溶け込んでいるなと感じ、大いに好感が持てました。

スクラムの戦術上ドレッドヘアにしているが、歴史的勝利ともてはやされても冷静に受け答えインタビュー最後には次の試合に向け視点を切り替えていた

代表が目標とするのはあくまで予選1位でのトップ通過でベスト8、アイルランドに金星をあげたからGOOD!ではなく、あくまでチームの目標はブレることはない!

こうした考え方が今の代表の強さに繋がっていると感じました。

メンタリティの進化がとまらない

スポーツ技術特に道具や体力面での進化はハンパなく、あらゆる種目で大きく変貌を遂げているのは疑いようもありません。

しかしはっきりと観ることができない物事の捉え方(考え方・視点)という人間のメンタリティは、中々その中身がわからず進み具合がわからないのもこれまた事実です。

ラグビー日本代表が強くなった背景には、外国籍選手が半数もいるという人数構成により純血日本人の考え方に大きな変化を生み出せたことがきっかけとなりました。

他種多用な文化の融合が強くなる秘訣

代表の選考基準ルールに従っただけではあったもののその考え方が良い結果を生み出し、果ては現在のラグビー人気につながりさらに今後のラグビー文化形成に貢献することでしょう。

従来からある(純血)日本人が勝つためにとってきた常識的思考や行動を、如何に変えていけるか!がスポーツ人気拡大やスポーツ文化形成に繋がるのだろうと考えます。

ラグビーの次は2020年東京オリンピック(Tokyo2020)というこれまた「一生に一度」のイベントが控えています。

ラグビー日本代表に連なる大きな変革に対応できる人間(選手・指導者)を如何に育てるか!、今後日本のスポーツ発展に大きく関わってくるのではないでしょうか。

最後に

ラグビーって面白い!

アイルランド戦で代表選手達からひしひしと伝わってきた勝てるメンタリティ、これを観れたことは大変幸せだったし、今後の試合も楽しみにみれたらいいなと思います。

Go Japan! Go!

まとめ:

他国と日本のメンタリティを知るリーダーの存在は大きい

▼アイルランド戦で歴史的勝利をあげ日本ラグビー強し!を印象づけた日本代表、強くなってきた要因を独自視点で探る

▼ラグビー日本代表には約半数の外国籍(元・帰化選手含む)選手がいて、意思疎通の面で諸外国のメンタリティが色濃く反映されている

▼日本人の考え方・物事の捉え方とは違った視点がチーム内で確立されるという独自の環境で、純血選手のメンタリティが追い付き変化してきたことが強くなってきた要因

▼鎖国文化を排除し多くの考え方をとり入れ「One Team」でゴールを目指す考え方は、今後日本のスポーツ文化発展にも大いに役立つ好例となる

TM鈴木

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