9秒台に最も近い!サニブラウンの骨盤前傾角と腕振りの特性~『やらかしちまった!』性格と男子100m戦国時代の到来~

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期待してたのにぃ~!

「あ~あっ・・・」とため息が聞こえそうな準決勝第2組の結果。

世陸2017、日本時間明け方に行われた男子100m準決勝はサニブラウン・アブドゥル・ハキーム選手の「やらかしちまった!」失敗により、日本人選手のファイナル進出という夢は無残にも砕け散りました!

サニブラウン選手の(大)失敗だけではない、100mスプリント特有のドラマは随所にみられました。

そこで個人的視点からスプリンターたちの悲喜交々に迫ってみましょう!

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まさに「やらかしちまった!」サニブラン

出典:https://goo.gl/QoEJfj(Photo by YUTAKA/AFLO SPORT)

TM鈴木は個人的興味も含めサニブラウン選手を取り上げ、この選手は伸びるし日本人で9秒台を出すとすればこの男に違いない!と太鼓判を押しました。

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6/24(土)日本選手権男子100m決勝はここ数年の陸上短距離の盛り上がりを象徴するレースとなりました。 マスコミによる9秒台はすぐそ...

そんな彼がよりにもよって最も記録に拘り、しかも(記録が)出やすいとされる準決勝で「やらかしちまった」ことで姿を消すというのは予想だにしませんでした。

しかし、失敗しても尚、彼が9秒台に最も近い!という確信は変わりません!

というか9秒台を出せるとすれば彼しかいない!というのがTM鈴木の結論です。

なぜなら彼が最も速く走れる身体の動かし方をしているからです。

他の日本人選手はこの最も速く走れる身体の使い方を(但しケンブリッジ選手は除く)できないのです。

だから日本人で9秒台に最も近い選手となるとサニブラウン選手を除いて他にはいません!

変に硬くならない!こだわらない性格

あくまで個人的視点ですがサニブラウン選手の行為や言動、その姿勢を好意的に捉えない人は少ないはずです。

なんとなく愛されキャラ、イジられキャラ、そして“チンケ”なことは気にしない伸び伸びした性格に見えるんですね(^_^)

今回だって普通失敗したら「ごめんなさい!とか「すいません!」とかいうものを「やらかしましたねぇ!」という自虐とも煽りにともとれる表現を使っていました(^_^;)。

でも普通その場面でそんな言葉使わないだろう!?というところで使ってしまっても正直あまり違和感がない!それがサニブラウン選手なのです。

おそらく相当くやしかったとは思いますが、それを「やらかしましたねぇ」で表現するところに彼の器の大きさを感じるのです。

ボルトの後は俺だ!

正にボルトキャラ(^_^;)

「“やらかしちまった”ものは仕方がない!9秒台はおあずけでまずは200mだ!」と気持ちを切り替えられるかどうか。

でも大失敗直後のインタビュー中からなんとなくもう次に目を向けているように感じました。

サニブラウン選手の言葉や姿勢から次に目を向け出したな!というのが伝わってくるのです。

なぜそうなった(失敗した)のか?詳細は専門家!?諸氏の話でも聞いておきましょう。

陸上の世界選手権(ロンドン)は5日、男子100メートル準決勝でサニブラウン・ハキーム - Yahoo!ニュース(THE ANSWER)

出典:https://goo.gl/DHn2zG

でもこのなんともいえない天然キャラ、TM鈴木はとてもかっています!

物事に動じない人というのはピンチになれば強みとして発揮されるものです。

ボルトのように9秒台の先を見据える存在になれる可能性を十分持っていると言えるでしょう。

100mはまたもや戦国時代に!?

出典:https://goo.gl/CaAP1D

ボルト時代は終わりを告げました!

有終の美を飾るはずがまさかの3位、思えば今シーズンは満足いくレースができていませんでしたね。

傍らでライブを観ていたTM鈴木の奥様はある程度予想していたようです。

レース前の極度の緊張を彼の仕草や動きから感じ取っていました。

歴史を紐解けば・・・

出典:https://goo.gl/7SWDPk

ボルト選手が負けて(引退で)ガトリン選手が勝った。

2位はクリスチャン・コールマン選手。

これは何を意味するかと言えば「アメリカのお家芸復活!」と「混沌とする優勝争い」です。

オリンピックの創世記からアメリカは100mを中心とするスプリンター王国でした。

そこにたまにベンジョンション(加)・リンフォードクリスティ(英)・ドノバンベイリー(加)といった他国の脅威がありましたが、基本的にはアメリカが短距離王国の威信を保ち続けていました。

そこに大きな風穴を開けて勢力を拡大したのがボルト選手、そしてジャマイカ勢の台頭でした。

特にボルト選手は中盤の加速から疾風怒涛の速さでゴールを駆け抜ける、100mでいうなら他者を圧倒する差で優勝をかっさらってきたのです。

ボルト選手に引っ張られて前の世界記録保持者だったアサファパウエル選手も復活し、そこにヨハンブレイク・ネスタカーター選手等の超強力布陣が次々にでてきて世界と戦う戦力となりました。

王国復活か!?

覇権を獲得したジャマイカですが、ボルト選手のようなそれこそ特別な存在はもう現れないという見方が多くを占めます。

ジャマイカが後退していけば自然とアメリカがその覇権を復活させる可能性が高いでしょう。

人口比率(米約3億人超 vs ジャマイカ300万人弱)もスポーツ科学でもみても両国には違いがあり過ぎます。

すると100mはボルト選手以前のゴール付近で数人がなだれ込み、まさしく写真判定のような形で決着がつくという場面が多くなることが予想されます。

飛び抜けた存在がいなくなり混沌の時代へと再突入する。

男子100mは元々世界が注目する陸上競技の花形種目でしたが、ボルト選手はそれを超越した存在でした。

我々は彼の動き・言動や精神構造等、等一挙手一投足に注目しました。

それ程彼は何事にも超越していた存在であり、だからこそ人類が今後30年は到達しないだろうと言われた9秒5代(9.58)をただ1人記録したスーパースターなのです。

確かに100mはオリンピックでも世陸でも今後も注目されるでしょう。

しかしボルト選手がその中の1人である場合とそうでない場合との違いはあまりにも大きな差にならざるを得ないのかもしれません。

次世代のスターは?

とはいえスターが消えれば次には必ず別のヒーロー(ヒロイン)が現れる、これは世の常。

その中の1人はやはりサニブラウン選手だと考えます。

性格特性は○、課題は甘い腕振りか!?

ある種ボルト選手にも通ずるその性格、でも大きな課題もあります。

「後方への腕振りが甘い」ことです。

サニブラウン選手は確かに速く後半の伸びは彼の優れた特徴のひとつです。

しかしボルト選手のように腕振りの技術は高くありません。

腕振りは前方へは大きくなり過ぎず、後方で大きくすることが理想です。

ボルト選手は前方の腕振りは極端に小さくなります。

長くて大きな腕を前方では極端に小さくたたみ、後方ではそれこそ“はばたく”ように大きく振ることがその走りの特徴でもあります。

前方では「腕を振る」というより、「腕をたたんでいる」イメージが強いと感じます。

サニブラウン選手は明らかに前方への腕振りが後方への腕振りよりも大きくなっています。

これは速さを求めるスプリンターにとってはマイナスの影響でしかありえません。

前方への推進力を得るためには背中(裏)側の筋肉のパフォーマンスを引き出したいのですが、サニブラン選手の大きな前方への腕振りでは前側の筋肉を使ってしまいます。

それに前への大きな腕振りでは脇が締まりません。

結果的に中心軸回旋が大きくなり左右にブレる可能性が高くなります。

今よりも大きな骨盤前傾がカギ!

大きな前方への、そして脇が開き気味になる腕振りの原因の元は骨盤にあります。

ハイブリット(日本人:母&ガーナ人:父)ではありますが、生粋のネグロイド(人種)に比べると骨盤前傾角は大きくないように観えます。

そういえばハムストリング(腿裏)の筋肉の盛り上がりも他の黒人スプリンターに比べると今一つというところです。

骨盤前傾角を周囲の筋肉によって大きくしていく過程で、背中や臀部の筋肉をさらに良く使えるようになるはずです。

するとハムストリングの発達も望め、肩甲骨の動きも大きくなり、結果的に裏側の筋肉がしっかりと使われる走りに変化すると考えれます。

日本人初の9秒台を狙うなら今でも可能かもしれません、しかしボルトの後に混沌とする短距離界で活躍するためにはさらに一皮むける必要があるでしょう。

まとめ:

世陸2017、前半戦のハイライトである男子100mを中心にTM鈴木の視点で迫ってみました。

活躍が期待されたサニブラン選手の「やらかしましたね!」の失敗から観る性格特性は、あのボルト選手にも共通するものかもしれません。

ボルト選手引退後の短距離は群雄割拠の時代:「混沌」に逆戻りする可能性があります。

またジャマイカは徐々にその勢力を失い逆に王国アメリカが復活の狼煙をあげる大会との予想もあります

そんな中で大失敗した日本人スプリンターのサニブラウン選手は今後のさらなる活躍が期待されます。

サニブラウン選手は200mもありますが、ボルト選手の最後の走りと言われる最後の400mリレー、注目度はさらに高まるでしょう。

TM鈴木

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