【回想】選手としての価値はメダル、では人としての価値は?~篠原問題から視えたキャリアエンド後の生き様を考える~

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最近よくもわるくもTV・メディアに出まくっている(元)オリンピック選手やアスリート、その数はかなり沢山いますよね。

その先駆け(かもしれない!?)といえばTM鈴木はこの人を思い出さずにはいられません、篠原信一さんです。

一時期、毎日のように情報番組やバラエティに出まくっていたのを良く覚えています。

篠原さんの柔道人生でいい意味でも悪い意味でも最も脚光を浴びたのは(ご存じの方も多いとでしょうが)、シドニーオリンピック柔道無差別級決勝で起きた世紀の大誤審でした。

今回はその篠原さん事件のその後(本編は2017/2/21掲載を改編)、回想を中心にアスリートが結果を出した(だせなかった)後の歩み方について言及してみましょう。

実は世界一になっても(仮に達成できなかったとしても)その後というのが本当の価値に直結するかも!というお話です。

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なくてはならない大男の存在価値

image1:

顔強調し過ぎでは(>_<)

篠原信一さん、我々は彼をどちらかといえば芸能界で目にすることが多い人だと思っています。

色々なバラエティ番組にでていて『なんやこいつ・・・、なんか知らんけどおもろいでぇ~!!!(←関西人ではないTM鈴木)』と思ってみています。

透き通った海とスカイブルーの空と・・・

そんな引っ張りだこの篠原さん、最近少し落ち着いてきたかなぁと思ったら久々に目にしたのが、テレビ朝日系『イチから住~前略、移住しました~』(毎週日曜 後6:30~6:57)でした。

番組は本気(モード)で移住した篠原さんの体験記として、また「なまシノハラ」の素顔を伝えるリアル・ドキュメントとして、彼の大きくも温かな心と少々大雑把!?な行動をコミカルに伝えていました。

最近はロケ番組がとても人気で中でも地元住民と出演者のコミュニケーション、心の交わりを題材にするというスタイルが視聴受けしているようで、この番組も意外(といっては失礼ですが)に人気のようでした。

柔道界ではその名が轟く大物

この人が元柔道選手でしかもロンドンオリンピック時の全日本柔道チームの監督ということ、しかもその前のシドニーオリンピック銀メダリストであることをどれだけの人が知っているのでしょうか。

おそらく『あ~、あのね・・・』と思い出す方も多いのかもしれません。

史上初、金メダルなしに終わったロンドンオリンピックでの男子柔道代表チーム監督、そしてフランスのドゥイエ選手(当時)にチョー疑惑の判定で敗れたシドニーオリンピック100kg超級の銀メダリスト。

篠原選手(当時)は銀メダルに終わった当時、マスコミから散々インタビューを申し込まれたそうです。

プレスインタビューでは『ドゥイエも審判も悪くない!(自分が)弱いから負けた!』というある意味名(迷)言!?を残しました。

当時、多くのマスコミは判定をした審判団と世界柔道連盟(IJF)が悪者、さらにドゥイエ(フランス)に批判の矛先を向けたのです。

しかし篠原選手だけは対戦相手のことはもちろん、審判団やIJFにも何も抗議はせず(実際は日本柔道連盟がJJFに抗議したが通らなかった)、ひとり『自分が弱いから負けた』とだけコメントしたのでした。

その本当の意味を日本のファンは元より、世界のだれも知るよしもありませんでした。

失敗して気付いた自らの存在価値

出典:https://goo.gl/EKdUCJ

マスコミも視聴者もファンも篠原はじっと我慢をしたのだ!とばかり思っていました。

今さら抗議しても判定が覆るものではないし、かと言ってこれ以上言い訳をしても自分にとっては何もならん!とそう思ったのだとね。

焦れば焦る程抜け出ることは困難

しかし、篠原選手が『(自分が)弱いから負けた!』という本当の意味は、それから何年も経ち初めて世間に知られることとなったのです。

あの時、あの瞬間、ドゥイエ選手がかけてきた内股に対し、もちろん篠原選手の内股透かしが決まった!と誰もが思いました。

しかし実際には技を賭けられたドゥイエが【有効】のポイントを取ることとなり、その後組み合っていた篠原選手は「待て!」の合図がかかったとき、スコアをみて唖然としたそうです。

『なんで???(「イッポン」ではなくても)俺の有効じゃないの???』

そう!篠原選手は自分の内股透かしが決まり、一本はとれなくとも有効と判定され自分がリードしているとてっきり思い込んでいたのです。

それが相手の有効で逆にポイントをリードされている!

これには大男で何事にも動じない篠原選手もさすがに焦りました(>_<)

『なんで???どうなってんねん???』

頭の中は『?』マークの嵐だったのです。

てっきり自分に有利な状況になっていると勘違いし、ふとスコアをみたら『えっ!?』、そして残り時間はもうあと40秒と少し・・・。

『やべっ!このままじゃ・・・』

と焦りに焦って繰り出す技がことごとく相手に見透かされ、そして終了のブザーとなりました!

結果は・・・、もうおわかりですよね。

栄光までの長い道、落ちるのは一瞬

その後、金メダリストとなったドゥイエ選手(フランス)は国民的英雄となり、後にフランスのスポーツ大臣にまで上り詰めました。

一方、銀メダリスト篠原選手は母校である天理大学で指導者の道を歩み、同時にロンドンオリンピック柔道日本代表監督を務めまたした。

しかしそこでも最悪の結果が・・・。

オリンピックで史上初の金メダルゼロに終わった敗戦の責任をとって辞任、その後天理大学も辞めざるを得なくなり、廃棄物処理業などを経て現在の芸能活動を始めることとなったのです。

シドニーでの敗戦について後に篠原選手はこう回想しています。

45秒残っていた時、なぜ気持ちを切り替えて「よっしゃ―!もう一回投げてやる!」と思わなかったのか?と。

気持ちの整理がつかないままの状態で残り時間を戦ってしまった!

それが自分の最大の弱さで、その弱さを克服できなかったのは自分の責任である。

だから自分が負けた(銀メダル)のだ!と公表したのです。

負けて必然!勝って偶然!

まさしく

【負けて必然!勝って偶然!】

だったのかもしれません。

勝負事ではどんなことが起こるのか、誰にも予測できません。

筋書きのあるドラマなどないのです。

だから、例え自分にとって不利となる状況でも、すぐに気持ちを整理し立て直す必要があったのです。

金メダリスト、銀メダリストとの差はそういったところに出てしまったのかもしれません。

篠原信一さん(もう選手ではないので“さん”付けで)は選手としては満願成就とはなりませんでした。

世界で2位でももちろん十分立派な結果です。

でも彼が狙っていたのは世界一のみ、オリンピックでのね。

自分の全精力を使って負けたのならあるいは悔いは残らなかったかもしれません。

でも、あの残り時間での“あの”精神状態・・・、おそらく無念しか残らなかったでしょう。

メダル後の生き様

image3:

タレント篠原さんは今を楽しみながら責任を全うする

しかし選手としては結果を残せなくとも、篠原さんは我々に貴重な【財産】と大きな【価値】を残してくれました!

メダルをとった後が本当のスタート

それは篠原さんの“あの”シドニー決勝戦での体験です!

例えどんな困難な状況に置かれようとも、『気を抜くな!気持ちを切り替え・整理して攻めろ!攻めて攻めて攻めまくれ!』という気持ちです。

そしてその体験は彼にとってもとても大きな財産となっているはずです。

金メダルは選手としての価値を高めます。

でも人としての価値は金メダルを取った(取れなかった)その後に何十年も続くものです。

柔道家としての責任を全うすることこそ・・・

篠原信一の“あの夏”、その様々な想いが多くの人たちへの教訓となっていると考えると、その価値は金メダル以上だったのではないでしょうか。

人生とは金メダルをとった!世界一をとったからといって終わるものではありません。

むしろその直後からメダリストとしての大きな大きな【責任】が生まれます。

誰でもが経験できるものではないその貴重な経験を、後世に伝えていく!という責任を全うできるのか否か、その人の本当の価値は引退した直後から既に始まっているのです。

選手として、指導者としても満足いく結果を残せなかった篠原さん、でも彼の今の生き様は元柔道家、そして現タレントとしての社会的責任を十分果たしているんじゃないでしょうかね。

何より屈託なく笑っている本人が心底今を楽しんでいるから、我々は彼を画面でいつも見られるのかもしれません(^_^)

まとめ

image3:

一見格好よく見えるけど・・・

一時期バラエティ番組に出ずっぱりだった篠原信一さん、最近あまり見かけないなぁと思ったら番組企画で沖縄・宮古島に移住体験をしていたのです。

篠原さんについては以前シドニーでの真実について掲載しましたが、今回はその回想録を中心に現役引退後のアスリートの価値について言及してみました。

世界一になっても、なれなくてもその後の人生は続きます。

その時にその人がどんな価値を生み出すかは、それまでの悲喜こもごもの体験を後世に伝えていこう!とする責任を全うできるかに尽きるのかもしれません。

必死に自らの“責任”を果そうとする篠原さんの生き様は、違った形であれ柔道を含めた多くのファンを元気づけてくれているのです。

そんな大きくて沢山の魅力が詰まった篠原さんの活躍を今後もTVで観たいなぁと思うのはTM鈴木だけではないでしょう!(^^)!

TM鈴木

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