子供の靴を選ぶ際のポイント~足の形・構造を考慮し運動能力を伸ばすキッズシューズの選び方~

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最近TM鈴木は山登りや岩登りに興味があります。といっても本格的なものというわけではありません。

家族で登れる、散策できるといった低山でチャンスがあればちょっとだけアドベンチャーチック!?な雰囲気を味わえる場所が最適です。

そんな折、子供達の靴が小さくなったとTM鈴木の奥様からの知らせが。せっかく野山を散策するのに歩くのに靴が合わなくては楽しみも半減(-_-;)ですよね。

ということで子供に合う靴、キッズシューズの探し方について解説してみました。

よくよくみるとたくさんのメーカーや種類の豊富さにどれを選んだらいいのかわからなくなることもあったりしますよね。

どんなポイントをみたらいいのか、これさえ知っていれば動きやすさ倍増となるジュニアのスニーカーフィッティングについて独自視点で迫ってみます。

大人が靴を選ぶ際にも大切なポイントですので、お子さんだけではなくお母さんお父さんも是非参考にしていただければと思います。

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ジョギングシューズ?それとも・・・

巷には沢山の靴・シューズ・スニーカー等が出回っています。我が子に合った靴はどれなのか?どんな形が良いのか?など選ぶのに苦労するお母さん・お父さんもたくさんいるのではないでしょうか。

ジョギングシューズの特徴

ジョギングシューズと銘打っていますが、実はこの類が最も一般的ないわゆる“運動靴”にあたり、汎用性や使い勝手に優れています。

特に成長期に入った子供のシューズということであればジョギングシューズを選んでおけば間違いないでしょう。

価格的にも2000~5000円程度とお財布の負担もそれ程ではなく、3~4ヶ月毎に買い替えても十分に元が取れます(^_^)

子供は大人のように用途によっていちいち靴を使い分けるなんてことはしません。彼ら/彼女らにとってそうした行為は面倒ですし、履き慣らしやすい靴で十分事足りるわけです。

ランシューやトレッキング用も

お子さんの靴選びでランニングシューズとジョギングシューズはどう違うのか?とよく聞かれます。最も違うのは専門性に特化しているかどうかです。

大人の場合、比較的長い距離を走るために最も大切なことはシューズの重さです。ランニングシューズはジョギングシューズに比べると平均で3割程度軽くなっています。

子供の場合は少し方向性が違い例えばランニングシューズだと速く走る等に特化したものが販売されています。

ジョギングシューズはその名の通りジョギング用に作られてはいますが、どちらかといえば重さより安定感や履き心地を重視しています。

走る体の能力が高まらない状態でそうした“速く走れる”シューズを履いても高い効果は望めないでしょう。むしろ汎用性に長けたジョギングシューズの方が子供にとっては適していると考えます。

山登りやトレッキング用シューズもスタイリッシュで格好いいものがたくさんありますが、ジョギングシューズに比べるとやはり割高で舗装された路面を歩く、いわば日常生活や通学用としてはあまり適していません。

本格的な山登りやトレッキングをやるわけではないTM鈴木の子供達にとっては汎用性の高いジョギングシューズであれば十分その能力を発揮してくれるはずです。

意外と知らない靴選びの考え方

TM鈴木はシューフィッティングは素人ですが、身体作りや動きの改善等をクライアントに提供しています。その中でもちろん足についての様々な知識や技術を持ち合わせています。

お子さんやあなた自身のシューフィッティングについてのご相談はこちらまでどうぞ。

その場で履いてもわからない!?

靴を店頭で試し履きするのは今や常識であり、その行為なしではシューフィッティングは成り立ちません。

ただ靴は慣らして履いてみて初めてフィットするかどうかがわかるものです。またその時の足の状態(疲労・運動後等)によっても大きく違うものです。

買ったはいいが、その後にどうしても自分の足に馴染まないなってこともザラにあるため、店頭での試し履きはその場で履いて得られる情報が中心ということを知っておくべきでしょう。

ではどうすればいいかというと自分の足の特徴(形・大きさ・幅・それ以外の要素)を普段から知っておくことが大切です。

また足を靴に合わせるよりは靴を足の形に合わせるほうがフィット感はまったく違うのも事実です。

自分の足に合った靴は同じサイズでもメーカーによってだいぶ変わってくるので、足の特徴とメーカーのコンセプトを頭に入れておくことも大切でしょう。

靴の中で足に“ゆとり”を!

足の特徴を理解することで我が子の靴に関してもどういう観点で選べばいいのかがわかります。

子供の足の特徴を踏まえた上で、あえてごく一般的なジョギングシューズを奥様に選んでもらい子供に履いてもらっています。

その基本には子供に専門性に特化したシューズは必要ない!マルチユース(多目的)で十分という考えがあるからです。

例えばトレッキングやランニングシューズはその動きや状況に特化したものです。

専門性が高いから生地(速乾・吸収)・アウトソール(滑りにくい等)・インソール(足にピッタリフィット)・重量等を満たす素材や縫い方・張り方をしています。

価格的に高くなるのは当然(リーズナブル価格ももちろんありますが)ですし、その動きにしか効果を発揮しないのでは様々な動きをする子供にとってはむしろ不利になるでしょう。

体の機能を引き出す靴の選び方

だからTM鈴木はぴったりくるフィット感というよりも「まあ、これぐらいでいいじゃん!」程度の、ある意味多少適当な“ゆとり感”のあるシューズを子供達に履いてもらうことにしています。

山を散策し岩場を小走りした時に靴が滑りやすかったりしてもいいじゃないですか!

成長する過程ではむしろそうした少し困難な状況で、自らの身体の機能を高めてもらえるような配慮をする方が子供達の身体が良く反応してくれるのです。

ただあまりにも大きすぎたり・小さすぎたりといった足に合わないシューズは選択の余地はありません。動きにくいし能力を発揮しにくいので、靴を選ぶ基準には入れません。

足にフィットしないシューズでは動きを感知するからだのセンサーが鈍感になってしまうからです。

靴の性能を重視するのは専門性が高まってから、つまり成長が落ち着いて本格的に競技に取り組める心と身体ができてきてからでも十分なのです。

足裏で情報を得る

こうした考えがあるから、普段履きと(遊びを含む)何等かの運動にはマルチユースのジョギングシューズで十分と考えています。そして選ぶ際のポイントは足が動くゆとりです。

靴の中に足より少し広めの程よい“ゆとり”があれば、自らの指先を広げたり足裏の圧のかけ方を変える等、いわゆる靴の中で足や足趾の動きを調節する機能(アジャストメント)が高まります。

だから靴を選ぶ際はフィット感は2番目以降で、むしろ少し大きめの靴を履いてもらうことを重視します。成長する子供にとっては『大きめサイズ=程よいゆとり』というわけです。

まだ自分の身体パーツの動かし方を良く知らない子供にとって、こうした足と足指の調節機能はとても重要な成長要素であり、基本的な運動能力の伸びに大きく関与してきます。

また足趾で地面をとらえる感覚を身に付けるには靴の中で足指がある程度自由に動かなければ身に付きません。

ちょうど裸足の時にそうした調節機能が高まるため、裸足動作が運動能力に深く関わっているというわけです。

裸足で身体を動かせる環境が中々整わない中、少しでも足の動く機能を高めたいと思うならば是非、そうした考えの元で靴選びを考えてみることをおススメします。

足の特徴・靴の特徴を知る

足の特徴を知るには以下のポイントに注意すると良いでしょう。形や大きさも大切ですが見方を変えたり触ったりすることでさらにその特徴を知ることができます。

足の機能を知れば合う靴が見つかる

足の形は個人でまったく違います。なのでお子さんの足を毎日観察するといいですよ。観察というかなんとなく眺めているだけでも毎日観ていれば効き目が効くようになります!

足を観る時・靴を選ぶ際に覚えておくと良いポイント(6項目)なので少しだけ頭に入れておきたいものです。多少なりとも理解することで我が子のシューフィッティングに大いに役立ちます(^_^)

①大きさ(足長)

②幅(足囲)

③縦アーチ・横アーチ(甲高・偏平足・タコや魚の目位置)

④足趾の動き

⑤踵の傾き

⑥足関節の緩み

①~③までは靴を選ぶ際の一般的なポイントです。足のサイズ(足長や足囲)や靴の内部構造と合っているかを確認する最も重要なポイントといっていいでしょう。

④~⑥は靴の機能性をチェックするために必要です。全ての項目で靴を選ぶ基準として知っておくとお子さんの靴選びに役立ちます。

足趾(あしゆび)の動きと踵の固定

足趾が普段からしっかり動くかどうかは重要です。お互いの指同士が十分離れるかは重要です。特に第4・5趾同士がしっかりと離れるか否かで足指の動きの機能が変わってきます。

靴を選ぶ際は指がしっかりと靴の中で動くかを確認しましょう。指が閉じきって動かないようならそれは足にフィットしている靴とは言えません。

足関節の無駄な動き(不安定性)と土踏まず(内側縦アーチ)の低下は観るべきポイントです。

後方からみて踵が外側を向く回内動作が起こっていると、距骨下関節という踵と足関節不安定感があり、多くの場合土踏まずが低下しています。

こうした症状を改善するためには靴の踵にあたるカウンター部分にしっかりとした厚みがあり、一定異常の強度がある踵部分を持つシューズを選ぶことが大切です。

運動する際に足裏や踵が不安定だと足指でしっかりと“地面をかむ(捉える)”ことができません。動きの能力が高まる靴選びは身体を動かさずにはいられない子供にとって重要な要素です。

大人の場合は踵の外側への傾きは靴によってだいぶ変わります(動画を参照)。

足裏アーチの機能

出典:https://goo.gl/eorGhc

指先の先端から踵までの長さは左右で微妙に違い、立っていて体重がかかるときと座っているときで大きく変わる場合もあります。

また重心位置、つまり前方重心(前方に体重がかかる)か後方重心かでも足の大きさは多少変わります。

足囲は親指側の出っ張り(母趾球:ぼしきゅう)から小指側の出っ張り(小趾球:しょうしきゅう)を中心とする周囲径です。

足裏(足底)は基本的にはかかと、親指の付け根、小指の付け根の3点支持で身体を支えています。この指示機構は足裏のアーチといい足裏にかかる衝撃を吸収・分散しています。

アーチが崩れることは身体や動きの機能が低下することを意味し、何らかの自覚症状(痛み・違和感等)を生み出す原因となります。

例えば足の内側にある縦アーチを「土踏まず」といいます。土踏まずの高さは簡単に測れる方法(以下を参照)もありますが、実際に測らなくても普段からお子さんの足と自分の足を観ておくだけでも観察眼が身に付きます。

衝撃吸収の要:縦横アーチ

横アーチは足指を前方から観るとわかります。従来は親指(拇指球)と小指(小指球)で緩やかな(横)アーチを形成します。

歩き始めの幼児の場合、この縦横アーチがまだ未発達ですから靴を選ぶ際もアーチの形に合ったものを選ぶと良いでしょう。

最近は成長期の子供でもこの縦横アーチが見られない偏平足気味の子供が目立つようになりました。逆に縦アーチが高く甲高で足裏に痛みを訴えるケースも出ています。

この縦(横)アーチを形成するのが足底筋膜と指間にある内在筋です。運動不足でしっかりと伸び縮みしなくなるとアーチによる緩衝作用が低下し、膝・股関節や腰でその衝撃を補うことになり負担が大きくなってしまいます。

因みに成人の場合、横アーチが下がると親指と小指が浮き気味になり、第Ⅱ趾の付け根にタコができます。

このような横アーチが下がった状態を開帳足(かいちょうそく)といいます。開帳足ということは縦アーチも下がっている場合が多く、座っている状態は目立ちませんが立つと足がビヨ~ンと横に広がったように見えます。

足を触る・観る・嗅ぐ

足の特徴を知るには普段からお子さんの足を触っておくといいでしょう。足指の動きや足底(足裏)面、そしてふくらはぎや腿周りも触ったり揉んだりしておきましょう。

毎日触れることで疲れ具合もわかるようになり、ちょっとしたカラダの変化にも気づきます。

みずからの指先・手先で感じる感覚(情報)は我が子のコンディションを知る上でとても大切なのです。

匂いは半分は趣味みたいなものですが(^_^;)。でもいつもと違う匂いも身体の調子を測る上では重要な情報になります。

まとめ:子供の運動能力を高める靴選び

子どもの靴選びは日常生活で使えるものを基準に選ぶことが大切です。専門性の高いシューズは成長が落ち着いて動く能力が高まってからでも遅くはありません。

成長期の子供はみずからのボディパーツの動かし方をまだ良く知らないため、足裏や足指から感じる感覚を鋭敏にする必要があります。

靴の中で足指がしっかり動けるゆとりのあるシューズを選ぶことが基本です。ピッタリジャストフィットというより足や足指がゆとりを持って動ける環境の方が、足の動きを調節する能力が高まります。

子どもの足を含めた下肢を毎日触ることで硬さや伸びを含む疲れ具合や筋腱の質といった火rだの情報を感じることができます。

お母さん・お父さんのこうした何気ないタッチ感がお子さんとのコミュニケーションにも役立つし、さらに我が子の運動能力を伸ばす靴選びに欠かせない要素となることを知っておくべきでしょう。

TM鈴木

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