真の怪物へ!肩甲骨の可動性からみえる佐々木朗希投手の資質~キャンプ直前“大谷ストレッチ”でみえる身体能力を評価~

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令和の怪物!佐々木朗希投手(千葉ロッテマリンズ)のプロ野球生活が始まりました。

なんとロッテのキャンプ地には例年の3倍近い報道陣やファンが殺到!球界とっては大谷選手以来となる期待の新人!その人気度が伺えます。

今回は自主トレで観えてきた佐々木投手の肉体を中心に将来の可能性を探ってみましょう!注目は肩甲骨の動きと周辺部位の能力です。

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授かった“翼”能力を生む可能性

胴体にきたエネルギーを腕のスイングへ仲介する肩甲骨

あくまで外から眺めただけですが佐々木投手は自主トレを順調にこなし、肉体的・精神的に良い流れのままキャンプインしているようです。

自主トレ中の彼の動きから最速163km/hに繋がっているであろう肩甲骨と体幹を中心に彼の身体的資質を探ってみましょう。

投手にとっての肩甲骨

ピッチャーにとって肩甲骨はスイング腕と体を繋ぐ唯一の(ボディ)パーツです。

肩甲骨の動作制限や逆に余分な動きは肩・肘への故障リスクが増えるため、如何に“適度な”動きを維持するかは投手にとって大きな課題のひとつです。

肩甲骨の機能のうち大切な要素として肩甲上腕リズムがあります。

肩甲上腕リズムと腕のスイング

腕を180度挙げた際、上腕骨外転と肩甲骨上方回旋という2つの動きがそれぞれ2:1の割合となる関節動作のことを肩甲上腕リズムといいます。

腕をあげる時は同時に肩甲骨の動きも必須であり、逆に言えば肩甲骨の可動域を+α(アルファ)高めておくことで腕をあげた状態での操作に大きな余裕が生まれます。

腕を真上にあげて投げるわけではないものの、肩甲骨の動きにそのくらい余裕があると投球腕のスイングの良し悪しに大きく関わるため、決してないがしろにはできません。

ピッチャーであれば腕を180度挙げた状態でも肩甲骨に+α(3~5度)の操作的余裕があることが腕をおもいきり振れる条件でしょう。

余裕のある“翼”

佐々木投手の肩甲骨の動き

まだシーズンが始まってもいないのにどんな活躍をするかは予想できませんが、肩甲骨の柔軟性と可動域について画像からわかることもあります。

佐々木投手の肩甲骨は非常に柔軟性に富みその可動域はプロのピッチャーの中では平均以上のレベルといえるでしょう。

ただ最大限の動きをかなえる機能性を有しているかといえばまだまだ疑問も生じます。逆にいえば今後に大きな可能性を残しているともいえますが。

この投手との違いはけっこう明らかですが・・・

MLBカリフォルニア・エンゼルス大谷投手との比較をすると両脇に置いた手の向きが明らかに違いますね。

大谷投手は左右とも小指側を脇腹につけストレッチしていますが、佐々木投手は手の甲をつけています。

この違いを肩甲骨の可動域で表せば5%程度の差ですが、大谷投手の肩甲骨は限界域で大きな動きを可能にする一方、佐々木投手にはまだそこまでの余裕はないようです。

肩甲骨外転ー上腕骨内旋ー前腕骨回内というのは投球でのスイングに必要な各パーツの組み合わせ動作ですからこの“大谷ストレッチ”が今後どうなるのかも見守りましょう。

脊柱の「しなり」

さらに大谷投手との違いでいえば佐々木投手の肩甲骨ストレッチでは姿勢、つまり脊柱(背中)の円背(えんぱい)が顕著です。

佐々木投手は背中がまるくなるようにしてこの肩甲骨ストレッチを行っていますが、大谷投手の場合は真っ直ぐ姿勢です。

それだけ大谷投手はこの肩甲骨ストレッチでその可動域に余裕をもっている証拠、一方で佐々木投手のラウンドバック(弧を描く背中)も脊柱の動きに余裕があることを示しています。

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注)大谷投手が背筋まっすぐで肩甲骨ストレッチをできるのもある意味余裕がある証拠です

基本的に非日常的な動きであるスポーツでは脊柱が頭上に伸びている状態で自在に動く“しなり”は絶対必須です。

佐々木投手のラウンドバックは特にボールリリース直後からの急速な腕振りの減速を肩甲骨の可動域を含めた弧を描く背中で制御できる可能性を示唆しています。

投手の生命線である肩・肘のケガのリスクを少なくする意味でこの体の使い方は理想的でしょう。

腕の振りを肩甲骨と背中の“弧”をつくり減速させる

投球に必要な脊柱のしなり

肩甲骨が背骨側に近づいて力の“タメ”ができる

脊柱は真っ直ぐで回旋する軸としての固定が必要!という従来の考え方は大きな誤解です。

理想の脊柱は前と後ろに各2カ所の規則的なカーブになることがしなりを生む秘訣で、それが地面からの反発力を100%腕のスイングに伝える仲介役として機能しなければなりません。

キレを生む腕振りにコミット

通常プロの投手は腕がしならないと勢いのあるフォーシームやキレのある変化球等は投げられません。

仮に体と一緒に腕が振れてしまう!つまり腕がしならない投手はマウンドに立つことさえできず引退という決断に迫られるはずです。

それ程投球動作で重要なポイントとなる“腕のしなり” ですが、その大元が実は骨盤前傾にあるといったらあなたはどこまで信じられますか?

そうなんです!骨盤が前傾してないと脊柱もしならないし腕もしなりません!ましてや肩甲骨の可動域も平均レベルでしかありません!

骨盤前傾⇒脊柱のしなり⇒胸郭拡大⇒肩甲骨内転⇒外転⇒スイング加速⇒球速アップ

という各パーツの関係性と結果(球速)が成り立つのです。

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大切なのは骨盤を前傾するだけでなく十分に頭上に伸びたまま前屈・背屈・回旋を可能にする脊柱のしなりが備わっていること。

投球プロセス:コッキング後期で肩甲骨の“タメ”ができている

各パーツの連動が秀逸

脊柱のしなりによって肩甲骨と繋がる胸郭の可動性も高まり、コッキング後期での胸の張りに繋がり肩甲骨内転という十分な力の“タメ”を生むことでボールを加速できる。

佐々木投手はそうした投球に必要な各パーツの連動によるボールに力を伝える能力が、プロ野球界でもおそらくトップレベルに位置するでしょう。

力を入れてるようにはみえずとも160km/h前後を叩き出すその美しいフォームは、各ボディパーツを上手く連動させられる能力の現れに他なりません。

まだまだ力感という点で不足していますが、コッキング後期の投げ方は人類最速男:チャップマン投手(NY)に類似します。

肩甲骨最大内転(力の“タメ”)は誰も真似できない

しなりを生み出すレア・ワークアウト

脊柱のしなりは野球に限らず絶対必須要素です!

幼少期から習慣化しておけば投球だけでなく様々なスポーツ動作に生かせるので将来的に非常に有利ですから特に子供やジュニアには取り入れるべきでしょう。

体幹が頭上に伸びたまま動ける(屈曲・伸展・回旋)感覚で走りや投球に生かせる全身が“バネ”のように使える超効果的なワークアウトを紹介します。

子供の背を伸ばしたい!と思っている親にとっても試す価値のある運動ですよ!(^^)!

背中の真ん中あたりで“のる”と背筋が頭上へ伸びる

独自に考案したパワーコンディショニング・ギアツブツブfitに背部の真ん中あたりで“のり”、脊柱の伸びと予想外に感じる胴体のストレッチ感を味わってみましょう。

骨盤は少なくとも今より+5度(<)前斜め下方へ傾けることで脊柱が伸びてすごく動きやすくなる感じがします!

この+5度骨盤前傾と体幹の伸びを普段から感じとれると、投球を含め様々な運動で脊柱のしなりが生まれコアの“バネ”を感じることができるでしょう。

佐々木投手の肩甲骨可動域はプロとしてトップレベルにはありますが、骨盤前傾脊柱しなりを効かせた動きを身に付ければさらなる球速アップと将来的にはMLBでも活躍できる逸材といえそうです。

まとめ:

魅せる脚ももっているか!?

▼胴体と腕をつなぐ肩甲骨はその可動域や動作範囲をある一定以上に保つことが投手のコンディショニングにおいて最も重要な要素のひとつ

▼佐々木投手の肩甲骨は非常に可動性が高く投球においては最高速を記録できる大きな要因

▼肩甲骨の動きの源は骨盤前傾にあり、+5度骨盤前傾により脊柱のしなりが生まれ胸郭ー肩甲骨の連動性が高まり鋭い腕のスイングに生かされる

TM鈴木

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