煩悩から【無の境地】へ!王者の思考回路を読み解く

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『極限の緊張はそれを楽しむためにある!』
と内村選手は思ったのかどうか。
しかし結果的に彼は自身のベストポジション、一番居心地の良い場所にいることとなりました。
現地時間10(水)に行われた男子個人総合では見事に金メダルに輝きました!
平行棒が終わった5種目までで1位の選手との差は0.901点と予想よりはるかに広がっていました。
今回はちょっと追いつけないかなぁ・・・、というのが大方の予想で現にそうなってもおかしくない状況だったのです。
当然、他選手のスコアは気になったはずです。自身と他選手のスコアについて頭の中で“ある程度”は計算もしていたかもしれません。内村選手のことですよ。
しかし平行棒で1位の選手が16点台という超ハイスコアをだした時点でロンドンオリンピック個人総合チャンピオンは達観したのではないでしょうか。
『自分の体操をしよう!』とね。
最後が得意の鉄棒だったことも有利に働いたかもしれません。
『自分の体操』とは、自身が予定している技をいつもの精神状態で、いつも通りの動きで決める!ということです。
彼はそこに目を向けたのだと思います。
相手との比較(スコアや会場の雰囲気)ではなく、自分の内なる心と会話をすることで冷静さを取り戻した。
そして今、目の前にある鉄棒に向かい心を決めた。
さらに演技の最中は【無の境地】になれた。
【禅】の精神に『因果一如(いんがいちにょ)』という言葉があるそうです。
原因と結果は一緒:結果は原因と一緒にすでに生まれている
という意味だそうです。
凡人は「これだけ頑張ったのだから結果はしっかりついてくるはずだ!」と考えます。
しかしこの『因果一如』では「チャレンジしている今、まさにこの瞬間が結果である!」、「このチャレンジこそが自分のベストなんだ!」という考え方。
この考えをできる人は世界にそう多くはいません。
ましてや今までオリンピック・世界選手権を通じて6連覇している王者ならスコアを見ながら『この演技をすれば・・・』と冷静に分析してもおかしくありません。
内村選手はそういう王者の冷静な判断は横におっぽったのだと思います。
代わりに考えたことが『自分の体操』と【心の内なる声】に耳を傾けたことだったのです。
結果は見事な大逆転劇でした!
多くの人が予想だにしなかった結果が舞い降りたのです。
王者とは冷静な思考や大胆なチャレンジ・・・、ではなく如何に【無の境地】になれるか。
この戦いの中で私、TM鈴木が学んだことでした。
精神力が強い!と一言で言うのは簡単ですが、この内村選手の結果は精神力の強さではないとTM鈴木は思います。
【無の境地】こそが自身の能力を存分に引き出してくれる“スパイス”なのではないかと思っています。
演技している最中、レース中、プレイ中にこの【無の境地】に達すればその一瞬一瞬はゆっくりとスローモーションのように流れると聞いたことがあります。
今回のケースでも内村選手は鉄棒の演技中、スローモーションのようになったのではないかと推察されます(根拠などまったくなく、禅の考えで見立てるとそんなイメージがするというだけなのですが)。
結果は2大会連続の金メダルだったのですが、内村選手は演技の瞬間を存分に楽しんでいたのではないでしょうか。
将来のオリンピックゴールドメダリストをあずかる身としては、【無の境地】を如何に体験させられるか、身体を作っていくだけでなく、そういった心の“天気”にも目を向ける必要がある!とつくづく感じた1日となりました。
TM鈴木

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