5/6@東京・アミノバイタルフィールドで行われた日大対関学の春の定期戦、日大91番の関学QBへのレイトヒット(悪質タックル)が大きな問題となっています。
事態は関学からの正式な抗議文書やネット・マスコミが騒ぎだしたことを受け主催者側が以下のような暫定処分を下し目下のところは両校の言い分を探っている状態です。
関東学生アメリカンフットボール連盟は、同選手に対外試合出場禁止と指導者への厳重注意という暫定的な処分を下し、今後、規律委員会を開き、正式な処分決定を行うことを明らかにしている 出典:ライブドアニュース
未だ収束の見えないこの問題ですが、事の本質はさておき選手・指導者目線に立てば防げたかもしれない!ことに触れておく必要があると考えました。
フィールドに立つ者、試合に出る者の心構えを改めて考えれば、試合後のこうしたゴタゴタはあるいは防げたのかもしれません。
アンテナを張れていなかった!?

いかなるアクシデントも起こりうる
白黒はっきりとつけるならば誰がどう見てもレイトヒットは悪質性が強く、それを行った選手、そして指揮を執る指導者の責任は非常に重いと言えます。
ただ当事者で悪質極まりない行為(と言われている)に対し、防ぐ側の意図が見られなかったのは、アスリートとして欠けていた部分もあったのではないでしょうか。
防ぎようはあったのかも!

関学側の会見
あの場面、レイトヒットを受けた関学QBは投げ終わった後完全に無防備の状態で、背後から迫ってくる日大DLにまったく気付くことなくタックルをくらっているようにみえました。
誰がどう見ても悪質タックルにみえるし、それを(仮に)促した指導者には厳罰が下されてしかるべきでしょう。
しかし、もしあの時、関学QBが全方位的に何かが起こるかもしれない!とアンテナを張っていたら・・・、もし彼が投げ終わった後にタックルされることを予見する習慣を身に付けていたら・・・。
左膝軟骨損傷で痺れもあり近日中に精密検査を受けるといった、現状発表されているケガの状況とはまったく変わっていたかもしれません。
防御をとらない状態でタックルを受けてしまったが故に衝撃がまともに体に伝わってしまった、これでは重大なケガに繋がっても致し方ありません。
避ける体勢は試合中であればどんな状況であろうととるべきで、その思考を徹底できなかった(少なくともそのように見えた)選手側、そしてそれを徹底して選手に落とし込めなかった指導者側は重く受け止めるべきだと考えます。
アクシデントを予知

迫りくる圧力を感じることができず
コンタクトスポーツでは特にいつなんどき相手との接触があるかも!という考えを持っておくことは自分の身を守るための術であり、習慣化すべきことなのです。
タックルを受けた関学QBにはその意識が欠けていた!あの投げ終わった後の姿勢や動きを観ればそう言わざるをえませんし、ケガが耐えないこの競技の特性を考えれば、指導者がどんなときであろうと自分の身を守ることを選手に習慣化させておくべきであったと考えます。
この事件の直後(2プレイ後)に変わった関学QBも当然そのことを頭に入れておくべき(入っていてもタックルはされるのかもしれないが)で、相手云々より自分のまわり全てにおいて気を配っておくことが必要とされていたはずです。
アメフトに限らず接触プレーがある全てのスポーツにおいて、こうした[常に!身の回りに!いつ何時も!] “アンテナを張っておく” 思考は指導者と共に選手が当然共有化すべきです。
一部にはマイナースポーツとも揶揄されてしまう日本のアメフト界、こうした問題を機に選手・指導者がみずからの身を守る “術” を再確認する必要があるのでは?と感じました。
まとめ:

必ずしも真正面からはこない
先般行われた関学vs日大春の対抗戦、日大DLの悪質極まりないレイトヒットはそれを扇動した(とされる)指導者の行為を含め多くのバッシングを受けています。
問題を起こした当事者は批判されてしかるべきですが、受けた方にも予防策として何らかの術があれば状況は変わっていたかもしれません。
例えストップのホイッスルが吹かれたとしてもフィールド内にいれば全方位的にアンテナを張り巡らし、背後を含めた周りの状況を常に監視する習慣が必要だったでしょう。
アメフトがフルコンタクトスポーツである以上、指導者も選手にフィールド上の安全義務を徹底させておく必要があったのではないでしょうか。
加害者側・被害者側に関わらずみずからの安全には常に気を配る、その考えを徹底的に指導することがひいては日本のアメフト発展に繋がるのではないでしょうか。
今後の状況を見守っていきましょう!(^^)!
TM鈴木

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