黒人アスリートはなぜ踊れるのか?リズムを刻めるその理由~骨盤前傾位の操作イメージでおドレル体と運動性能を高める!~

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我々日本人には黒人のように年がら年中踊るという意識はないようで、仮に踊るとしても恥ずかしくて非常にぎこちなく、ガクガク・ガチガチな動きになってしまいます(:_;)

欧米でも特に黒人(アスリート)にはこの「リズムを刻む」という感覚は日常であり、音楽が流れていればそれこそ体がビートに合うのもごくごく自然なことなのです。

この「ビートに合わせてリズムを刻む」という行為、実はスポーツ動作と意外にも深い関係にあることをご存じでしょうか。

そこで黒人アスリートが持つ運動性能のひとつとして、骨盤でリズムを刻む動き:ダンスと(機能的)骨盤前傾位について検証してみましょう!

最後までお読みいただければ骨盤から発せられるリズム操作が如何に動きの洗練性に繋がっているのかお分かりいただけるはずです!(^^)!

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ビート(リズム)と黒人アスリート

short movie1:

Dancing at looker room

まずお知らせしておきたいことは、踊れるからといって運動能力が高いわけではではない!ということです。

もし「おドレル=運動能力高し!」であれば黒人(ネグロイド)はすべて運動能力が高いということになりますが、自然科学上そんなことはありえません!

踊れるってどういうこと?

あくまでTM鈴木がプロ・アスレチックトレーナー的視点で観た場合の感覚ですが・・・。

踊れるとはビート(4・8・16拍)に合わせて体(全体)もしくはその1部を動かせること、リズムを刻めることです。

ですからビートに合っていない場合、例え踊ろうとしていても踊れていることにはならないというわけです。

黒人であろうが日本人であろうがビートに合わせてカラダ(もしくはその1部)がリズムを刻めれば踊りは成立しています。

日本人でもプロであればほぼ全てがビートに合わせてリズム良く動くことは可能ですが、その多くは腕や脚等の良く動く部位を如何に強弱をつけて動かすかといった視点で動いているように観えます。

ダンスのスタイルというか“動かし方”が黒人のそれとは明らかに違うわけで、それはどちらがうまいかどうかではなく、体の使い方に違いがあるということなのかもしれません。

ビート(拍)って何?

そのビートには4・8・16拍(beat)という3種の基本リズムが存在し、それを元に様々な音を組み合せて楽曲(音楽)が完成しています。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=v5UhklbZHWc

こちらもビートを知る上で参考にしてみると良いでしょう!

なので音楽をよ~く聞いているとメインの音の裏で必ず「タッタン・タタ・タン/タッタン・タタ・タン/タッタン・タタ・タン/タッタン・タタ・タン」といった8(4・16)ビートのリズムが刻まれています。

出典:https://goo.gl/U1eqMi

http://gmfun.com/4-8-16beats.html

動画でこうしたビートの実際も聞けるのでお試しを!「あ~っ、これねぇ!」とおそらく誰でも耳にしたことはあると思いますが・・・。

因みに日本伝統音楽のリズムもこうしたビートが基本にあります!

黒人のダンスは何が違うの?

では黒人(アスリート)と日本人のダンスにはどういった違いがあるのか、「黒人アスリートvs日本人」で比較してみましょう。

この事実を知れば「あぁ、踊るってこういうことねぇ」とか、「体を動かすってこういうことなのね!」という感覚を理解していただけるかもしれません。

出典:https://goo.gl/Xort4g

どんなテンポでもリズムを刻める!?

黒人、特に黒人アスリートは “動かしにくい” 部位を動かして踊りますが、日本人は動かしやすい部位を動かしながら踊ります(←知らなかった人多数の新事実!)。

残念ながら日本人には、この “動かしにくい” 部分を(意図的に)動かして踊るという感覚はないのです(←もちろん日本人でもプロダンサーなら当たり前にできますが・・・)。

では“動かしにくい”部位とはどこなのか?ですが、それは【コア】つまり体幹部で、特に骨盤は普段は体の土台となる部分なので動かすというより、安定させるという意味で機能します。

なぜ骨盤が動かしにくいかと言えば、骨盤を動かすには股関節と腰椎を含めた脊柱を連動(各分節をわずかの時間差でずらしながら動かす)させなくてはならないからです。

骨盤はすべての動作の始まり!?

image1:

dancing togather!

黒人(アスリート)との人種間の違いは、長らくスポーツ界で取りだたされてきた大きなテーマでした。

そこでトピックとなったのは【骨盤】で、特にその傾斜角違いが動く能力に関わっていることも一部では大きく取り上げられていたのです。

すべての始まりは骨盤!?

股関節は臼状(球)関節なので元々多方向に動く(一部動かない方向もありますが)ようにできており、意図して動かそうとすればそれも可能です。

しかし脊柱、特に胸椎・腰椎は静的安定性(動きを制限して姿勢を保持する)を保つことが本来の役割で、そこから遺脱!?している動作は何か必要に迫らない限り可能となることはほとんどありません。

そして股関節と脊柱を同時に操ろう(動かそう)とすれば、その中間に位置する骨盤の意図的な動きがカギとなり、すべての動作の始まりとなるのが自然です。

そう!!!!!!、賢明なあなたなら既にお気づきと思いますが・・・、

黒人のダンスにはこの骨盤でリードした《始まりの動き》でリズムを刻みながら、その波(動いて生まれるエネルギー)を脊柱や股関節を通して、末端である手足に伝えていくという流れが自然にできあがっているのです。 TM鈴木

全ての始まりは【骨盤】であり、骨盤が動きやすいか否かでビートに合わせてリズムを刻めるかどうかが変わってくるというわけです。

つまり骨盤が良く動くようになればそこを起点として体からリズムが生み出されるわけで、黒人(アスリート)はそれを生まれながらにして自然と身に付けているわけです。

“働き方”が変わる!?

そこにこれまた深く関わるのが骨盤の傾斜角(骨盤前傾位)、黒人アスリートの運動能力が他の人種に比べて格段に高い!と言われている理由がこの傾きの角度にあります。

なぜ傾き(傾斜角)が大きくなると動きやすくなるか?といえば、コアの静的安定機構と踏み込む支持性能を高める(体幹の深層部にある)大腰筋が最も働きやすくなるからです。

傾斜角は人種によっても差がありますが、大腰筋がピーンと引っ張られている状態なら、その対(つい:拮抗作用)となるハムストリングも、適度に伸ばされながら骨盤が前傾します。

大腰筋とハムストリングの理想的な拮抗(互いに伸ばされる状態で力を維持し釣り合っている)状態は、体幹部や深層部に位置するその他普段使われにくい筋肉の働きを劇的に高めます。

特に黒人アスリートの骨盤傾斜角は日本人のそれと比べても10~15°程違うと言われており、お腹の奥にある筋肉が理想的に使われやすくなった結果、大腰筋の大きさ(断面積)も2~3倍違うという結果が物語っています。

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骨盤の傾斜角が大きければつまり前傾位が大きくなれば、深層筋群が意識的に使われやすくなり、隣接する股関節と脊柱、さらには胸郭や肩甲骨といったコアを形成する部位の動きは格段に良くなります。

リズムのある環境

image3:

ダンスのある日常

ビートに合わせることは経験値に大きく左右され、そういった意味で育ってきた環境に8(4・16)ビートがあるかないかは、リズム感覚にとって特に重要な要素です。

欧米、特に黒人社会では子供のころからそうしたビートが大人から子供まで刻まれてきた!という事実があります。

8ビートで波打つ“コア・チェーン”

特にNBAやNFL等では日常的にも音楽に合わせてリズムをとる環境があり、それが盛り上がりやプレーのモチベーションにも反映されていることにも注目すべきでしょう。

もちろんMLBでもそれは同じであり、マイナーやTM鈴木が働いていた独立リーグのロッカールームでさえ8ビートが響き渡り、選手達はそのリズムに合わせて意気揚々と楽しく踊っているのです。

出典:https://goo.gl/ZHkJqW

知る人ぞ知るNBAのスタープレーヤーであるラッセル・ウエストブルック選手のトレーニングですが、注目に値するシーンを以下に示しています。

・30秒からの約2秒程、傾斜のある砂浜を登っていくシーン

・2分36秒あたりからの約2秒間ですが特筆すべき動き

出典:https://goo.gl/VCoCqC

さらにNBAのスーパースター:レブロン・ジェームス選手もそのプレーだけでなく、ダンスでもファンを魅了してくれています!(^^)! ← さすがスーパーヒーロー!

・1分43秒からの約2秒間

・3分20秒~26秒

・4分1秒~3秒:骨盤の前傾位が顕著

接触プレーでこそ真価を発揮する性能

黒人アスリートの踊れる能力は、スポーツシーンでのコンタクト(接触)プレー場面でいかんなく発揮されているようです。

実は人が走る/動く時には一定のリズムがあり、そのテンポを半拍あるいは1/4拍といった具合にずらし(速める/遅らせる)、そこに方向や角度をアレンジすることで動きに変化をつけることが可能です。

このテンポを変える方向をずらす動きは8(4・16)ビートで強弱を刻む動きに酷似しているのです。

つまり・・・

「タッタン・タタ・タン/タッタン・タタ・タン/タッタン・タタ・タン/タッタン・タタ・タン

こうした「・・・・・タン」の時に動きのスピードアップ(or ダウン)、または方向(or 角度)を変えるという行為を意識することなくできるというのが、リズムがある環境で育った人達の優位性と言えるでしょう。

リズム感覚と接触プレーの関係性

NBA(バスケット)やNFL(フットボール)も含め、スポーツでは相手との接触プレーが日常茶飯事で起こっています。

プレーの直前に自身の思った通りリズムに自在に変化をつけることで(もちろんわざわざそんな行為を意識してやってるわけじゃないけど)、動きに強弱を出しやすくなります。

相手が当たってくる(止めにくる)瞬間に「かわす・いなす・突破する」等の変幻自在の動きをするためには『リズム』という感性がとても大切なのです。

こうしたアスリート達、骨盤から上半身/下半身へ波打つ動き【コア・チェーン】が日本人選手には(おそらく)真似できない程のキレや動きを生み出しているのです。

カラダ感覚としての優位性

ビートに合わせるということは(自分の)体の中心というものをしっかりと把握でき、それがどの方向へどれ程の速さでどれくらい動くのか(or 中心に戻るか)を、常にイメージできていなければなりません。

リズム感とはカラダ感覚の中に含まれる“運動性能”のひとつであるものの、それだけが優れているからといって動きのパフォーマンスが高まるわけではなく全体の中の1要素として、あればあったで大いなる武器となり得るのです。

体の操作性や深層筋群の働きという点で骨盤前傾位のリードから、体幹を通して末端へ波上にエネルギーを伝えることに優れている!

それが黒人(アスリート)の特に優れた特性といえるでしょう。

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コンタクトプレーだけでなく、動く性能自体でも骨盤前傾位による体の操作性が秀逸なのでパフォーマンスは必然的に高くなります。

陸上の花形100mでは、男女とも歴代10傑のほとんどが黒人スプリンターであるということも頷けるし、みなさんとてもダンスがお上手です!(^^)!

出典:https://goo.gl/pMbwR1

まとめ

image4:

ドライブで切れ込むリズム

欧米人、特に黒人(アスリート)の「踊れる:リズム感覚」についてプロ・アスレチックトレーナーの視点から検証してみました。

スポーツ動作には一定のリズムが存在し、「リズムに乗る・リズムを刻む」という感覚を自分のものにできればパフォーマンスを高めることは十分に可能でしょう。

現にNBAやNFL等のコンタクトスポーツではリズムを変幻自在に操れることが一流の証ともいえます。

リズムを刻む動きの基本は(機能的)骨盤前傾位でのリード(動きの始まり)であり、その傾斜角が日本人に比べて遥かに大きい黒人(アスリート)がスポーツで優位に立つのは必然といえるでしょう。

TM鈴木

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