マー君がピリッとしない理由を骨盤動作的視点で考える~エース復活には骨盤前傾の再調整で鈍い腕振りの改善が必須~

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2017シーズンも6月に突入したMLB、各チームの戦力もどうやらまとまりチーム成績に反映されて地区の優勝候補が自力を発揮してくる時期になりました。

そんな中、我らが田中将大投手(NYヤンキース)は中々勝ちに恵まれません。

というか今シーズンは短打・長打を連続して浴びるなど、自滅ともいえるピッチングが目立ってしまっています。

いつもならもう少し安定しても良いと思うのですが、ヤンキースのエース!?(願望も込めてマスコミや周囲がそう評する)になにがあったのでしょうか?

当ブログではマー君のピッチングにおける骨盤の動きに着目して、エースの調子に迫ってみたいと思います。

世の様々な世代のピッチャーだけでなく、アスリート全般に通じる骨盤の使い方を体感しパフォーマンスアップに繋げていただければ幸いです。

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名門復活のキーマンはこの選手だ!

田中将大投手は言わずと知れたNYヤンキースのエースです。

駒大苫小牧高校で3年の時にあのハンカチ王子こと斎藤祐樹投手と投げ合ったのはあまりにも有名な話です。

その年のドラフトで楽天にドラフト1位で入団。

当時監督だった野村氏の寵愛を受け、着実にチームのエースに成長しました。

2012年にタレントの里田まいさんと結婚し、翌2013年には開幕からシーズン24連勝、前年から数えると28連勝、ポストシーズンの2勝を含めた30連勝を記録し、その3つがギネス認定された程、そして球団創設以来初の日本一にも貢献しました。

2014年からは活躍の舞台をMLBに移し、NYヤンキースでローテーションを守りながら二桁の勝ち星を挙げる活躍をしています。

そして大のモモクロファンでもあります(^_^)

2017シーズンは現在まで13試合に登板し5勝6敗と負けが先行しています。

特に5/14からは5連敗、直近のエンゼルス戦では6回2/3で89球となんとか試合を作ったものの勝つことができませんでした。

シーズン当初はサイヤング賞の有力候補にもあがっていた田中投手ですが、ここ6試合程は正に足踏み状態です。

チームの調子が良い(ア・リーグ東地区1位)だけに、エース格の田中投手の不調はこの先優勝を目指すチームとしてややもすると大きな問題になりかねません。

なぜ彼は調子が上がらないのでしょうか?

コンディションによって違う○○

田中投手の調子の良し悪しを測る指標として(投げ方にもよるため全てがそうではありませんが・・・)ボールをリリースした直後の右脚(足)捻じり上げに着目するといいでしょう。

球数が増えるイニングの終盤はもちろんのこと、体にキレがない(コンディションが高まってない状態)時などは投げた後の右足の内側方向への捻じり上がりが少なくなる傾向にあります。

Chrt.1:フォロースルーで右脚の捻じり上げがしっかりと効いている

出典:https://goo.gl/rXUbzu「baseball baseball3

Chrt.2:フォロースルーの際、右脚の捻じり上げが効いていない

出典:https://goo.gl/rXUbzu「baseball baseball3

【捻じり上げ】とはフォロースルーの最終局面で投球腕の振りの勢いを緩めるために同側脚を内旋(反時計回り)しながら挙げていく動作

投球腕と同側脚の捻じり上げ

(右)ピッチャーはボールをリリースした直後、リリース位置から投球腕を左腕と脇腹の間に向かって巻きつけるようにしながら速度を緩めていきます。

ボールリリース直後から肩甲骨と上腕骨骨頭を繋ぐインナーマッスル(棘下筋・小円筋)を中心に投球腕が急減速させて腕の振りを停止させています。

その際、投球腕の運動エネルギー(腕を振った勢い)を右足を捻じりあげることでも逃がしているのですが、脚の上がりが少なかったり勢いがなかったりするのは腕がその分振れていないことを意味しています(例外もあるのですべてのケースで当てはまるわけではない)。

田中投手は勝負の後半や、調子がイマイチの時等、このボールリリース直後の右脚の捻じりあがる勢いが少なくなります。

これは即ち腕の振りに勢いがなく『ビュン』というようなシャープな腕振りができていないことを示しているといっていいでしょう。

つまり手投げ、またはボールを押し出す投げ方になりやすく、これでは回転数が上がらず勢いのあるボールが投げられないということになります。

伸びのあるフォーシームがあってこそ!

MLBの好打者達との対戦を経て最近の田中投手はスプリットでの空振り、もしくはツーシームで内野ゴロを打たせるといった投球パターンをよく使います。

実際にはその2種類にさらにカット系やチェンジアップ系等、数種類の変化球をからめ、そしてフォーシームを要所で投げ込んできます。

変化球を非常にうまく使っている田中投手ですが、腕の振りが鈍くなっている状態ではその武器も見逃されることが多く打者はその“ワナ”に引っかかってくれません。

やはり伸びのあるフォーシームがあってこその変化球(ツーシームやスプリット)です。

スプリットの“押し出す”という投げ方のイメージを持ったままフォーシームを使う場合は特に注意が必要でしょう。

また本人の自覚なしに疲労や調整不足によってある特定個所の動きの変化が、腕の振りを狂わすことも十分考えられます。

骨盤の使い方で微妙に変化する体

出典:https://goo.gl/YKCr03「Cubs Insider」

ピッチャーの生命線といってもいいのがシャープでキレのある投球腕の【振り】でしょう。

TM鈴木的視点で観れば腕の振りと骨盤傾斜角は非常に関連しているため、アスリートなら骨盤の前傾ポジショニングについては大いに気を遣うべきでしょう。

腕の【しなり】を生む重要な部位

田中投手は日本人の中では珍しく骨盤前傾位がしっかりとれているアスリートといえるでしょう。

ワインドアップ時でのベルト位置が斜め前下方に傾斜していて、お尻の位置が高く「ピョン」と上がっています(←次回登板で観察してみてください!)。

画面上なのではっきりとは申し上げられませんが、少なくともTM鈴木が考える日本人の平均骨盤傾斜角20°は超えて25°以上はあるのではと思われます。

骨盤が前傾すると腕をしっかりと後方に引くことができ、さらに身体がキャッチャーに向かって動いている時も時間的に腕を後方に残しやすくなるのです。

調度弓矢を打つ時どれだけ矢を引っ張れるかと同じで、投球腕が後方に残れば残る程威力あるボールを投げられるということです。

俗に【腕が遅れてでてくる】と言われる現象で、【ムチ】の動作とか腕の【しなり】を生む要因となる使い方です。

骨盤を前傾に維持するということは、こうした腕のシャープな振りを実現するための【ムチ】の動きや【しなり】動作を生み出しているということに他なりません。

それだけ骨盤前傾が投手を含むアスリートにとっては重要な要素だということです。

骨盤前傾と脚の捻じり上げ

そして実はフォロースルー期直後後の投球腕と同側脚の捻じり上げも骨盤前傾と深く関わっているのです。

骨盤が最適に前傾していれば脚の捻じり上げは大きく強くなります。

骨盤前傾位だと股関節の動く範囲を現す可動域は(中間位・後傾位に比べて)大きくなります。

フォロースルー後の脚の捻じり上げ動作も当然大きくなることから、股関節の内旋+外転+伸展といった立体的動作がスムース且つダイナミックに動くというわけです。

捻じり上げが大きく強ければその分、腕振りの勢い(運動エネルギー)を肩甲骨後方のインナーマッスルだけで停止させる必要がなくなり、肉体的な負担も大幅に軽減でき、疲労やケガのリスクも低くなります。

すると次回登板までの体・肩・肘の回復も軽減できる可能性が高まり、結果としてパフォーマンスの良し悪しに反映されることになります。

検討すべきは骨盤前傾維持のルーティンワーク

田中投手はシーズン中登板間隔の中で体作り(動き作り)といったワークアウトは当然取り入れているでしょう。

しかしそれはシーズンを通してコンディションを保つためのものであって、骨盤前傾位維持を目的としたルーティンワークは含まれていないのかもしれません。

骨盤前傾位を維持するためのワークアウトには深い体や動き作りの知識と経験が必要です。

専門家の深い知見を元にしっかりと取り組むことで、半年以上に及ぶ長いシーズンでのコンディションの浮き沈みを回避し、安定した動きを獲得できるはずです。

今現在でも並みの投手以上の働きをできる田中投手です。

骨盤前傾位維持によって【しなり】のあるシャープな腕振りができれば、投球腕側の脚の捻じり上げも大きくなり、さらに勝利数や記録を上積みすることが確実にできるでしょう。

腕振りと脚の捻じり上げ、そして骨盤前傾位がそうした要素を含む投球動作の良し悪しに関わることを知る人は少ないかもしれません。

あなた自身のこれまでの経験や知識だけでなくあらたな知見に触れ、そして試すことで大きな成果をあげられる可能性が高まることを知ってください!

骨盤前傾(APT)ワークアウトに関するご質問・お問合せはこちらへどうぞ!

まとめ:

MLB NYヤンキースのエースである田中将大投手、ここ6試合は大事なところで打たれる場面を多く見受けます。

田中投手は調子が上向かない状態やイニング終盤になると疲労を伴い、それまでできていた骨盤前傾の意地ができなくなる傾向にあります。

大きな特徴として、フォロースルー時に投球腕と同側脚の捻じり上げが小さく勢いがなくなるためで、この要因は骨盤周りの疲労により骨盤前傾位を維持できないことが大きな要因だと考えられます。

毎回の骨盤の動きのチェック(前傾・後傾・中間位・側方傾斜等)は元より、次回登板までの間に骨盤前傾位維持のためのルーティンワークアウトを加えるべきでしょう。

前傾位を維持できれば腕の【しなり】を含めたシャープな腕振りを実現でき、力のあるボールを投げ込め、また腕振りの勢い(運動エネルギー)を相殺するための右脚の捻じり上げもしっかりできることから、ケガのリスクも低下し、良いコンディションを保つことが可能です。

TM鈴木

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