ゴルフスイングの変革Part2 内股!?の松山英樹選手、股関節内旋がスイング軌道の安定化に寄与する秘密

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世界中のプロゴルファーの憧れPGAツアー、中でも今シーズン世界ランキング4位と好調の松山選手はそのショットの飛距離と安定したスイングを武器にアメリカで大躍進を遂げています。

彼の好調を支える球の飛距離とスイングの安定性は実際の動きに“役立つ”(機能的=使える)柔軟性なくしては語れません。 *お見逃しの方は前回記事をご覧ください。

普段のトレーニングと共に(使える)柔軟性についても大変な気を使っている松山選手、その優雅でありながら力強いショットの秘密に迫る第2弾です!

本稿では松山選手の強靭で内股気味の股関節とスイングの関係について検証します。きっとあなたのスイングを大幅に改善する判断材料となるはずです。

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松山選手の機能的な股関節

知ってか知らずか機能的柔軟性を重視するからこそ松山選手のスイング動作には無理がありません。大きく伸びやかな動作は日本人離れした体格と相まって優雅ともいえる“伸び伸び”スイングを可能にしています。

股関節内旋の強みを生かした9割スイング

松山選手の歩く姿や姿勢をみると脚が少し内側にねじれています。というか内股気味なんですね。足先が真っ直ぐ前方かやや内側を向く癖があります(通常はやや外向き)。

だからショットを打った後や歩く際に少し内腿どうしが擦れ合うように見えています。この内股傾向、実はスイングにとって有利に働いています。

出典:https://goo.gl/i0tzGn 「ダンロップスポーツオフィシャルサイト」

なぜ有利かと言えば『股関節を絞る動作』ができるからです。内転筋群を効かせてスイング中の右(左)外方向と時計回り(反時計回り)のブレを防いでいるのです。

通常バックスイングからトップまでは上からみると時計回りの回転がかかり、ダウンスイングーインパクトーフォローまでは反時計回りの回転(回旋運動)がかかります。

内股気味だとスイング中の時計回り・反時計回りまでの回旋運動で、体幹の捻じる勢いよって生じた回旋力に負けないよう股関節の絞りを有効に使えます。

さらに松山選手はトップからの切り替えしで機能的骨盤前傾位を維持できるため、スイング中時計回りでも反時計回りでも身体が開かないスイングが可能なのです。

身体が開くとスイング時の特に水平面(時計・反時計まわりの回旋)でのブレが大きくなり、正確なボールヒットができず、結果として不安定なショットに繋がります。

さらに並進運動(右脚から左脚への体重移動)時も骨盤から上の回旋力に負けてしまうと左右へのブレ幅が大きくなり、インパクトポイントがずれて打球が思ったように飛んではくれません。

股関節のストレス軽減に寄与する能力

骨盤から上の最大に近い体幹の捻じり(回旋力)と捻じり戻しを可能にするためには、股関節でその動きをある程度吸収し耐える必要があります。

回旋と並進運動でのブレを股関節の絞りをすることで抑えつつ、体幹に大きな力を発揮してもらいながら且つ体重を支える、股関節にはそれだけの大きな負担がかかっているのです。だから日々のトレーニングによって股関節をしっかりと鍛えておく必要があるのです。

歩く姿やスイング後の姿勢から松山選手は生来から内股気味なのでしょう。しかしゴルフにとってはこの機能的な股関節はプラスに作用し、その絞り効果やスイング中の機能的骨盤前傾位維持から内腿の内転筋群の動きを明確にイメージ化して力を発揮することができるのです。

彼のこうした身体特性や日々の体幹(股関節・骨盤・脊柱・胸郭・肩甲骨)への鍛錬により、他のどんな選手よりも敏感に股関節周りをイメージしながらスイングができている、それが彼の現在の強さに繋がっていると考えられます

股関節を強靭にするには?

先天的に内股(かもしれない)松山選手の身体特性を真似ることは難しいでしょう。なぜならそれは生まれ持った彼の特徴だからです。しかし股関節周りを刺激して今の状態よりも機能的にすることは可能でしょう。

ポイントは股関節内線可動域の拡大です。しかも骨盤前傾位での可動域を拡大させる必要があります。こうすることでスイング時、股関節から上のブレにくい体幹動作が可能になりスイングプレーンの安定感が増しボールが真っ直ぐな弾道を描いて飛んでいくはずです。

まずは股関節内旋可動域の初歩的な動きを参照してみましょう。この動きが制限されているようでは自分の思い描くスイングは望めないと考えたほうが良いでしょう。

松山選手のように機能的な股関節を追い求めればあなたのスイングが大きく変わる可能性があります。股関節の内旋動作(内側に捻じる動作)を習得して開かないスイングを身に付けてみませんか?オンラインパーソナルのご希望はこちらにお願いいたします。

目一杯打たない!が飛距離は出る!

機能的骨盤前傾位で体幹をしっかりと働かせられる日本人アスリートは中々いません。少なくとも日本人プロゴルファーでは松山選手が唯一といっていいでしょう。

力を抑えた効果的なエネルギー伝達能力

骨盤機能的に働く状態にあるため上に繋がる脊柱の捻じりや下に繋がる股関節の可動域も非常に柔軟性に富み、だから力を逃がさず無理して体幹部を捻じっている感がほとんど見受けられません。

この辺りは同年齢の石川遼選手と比べると身体の使い方に大きな差があります。通常はトップまでそれなりの速さでクラブを振り上げますが、松山選手はトップまでを大きくゆったりした動作でクラブを振り上げ、ダウンスイング直前でその形を維持した状態で一度止まりつつ切り返します。

また地面から力を得る床反力に関しても松山選手は石川選手に比べそれ程地面をガシッと踏ん張っている感覚は見受けられません。あくまでも自然な形で力を上半身から腕に伝えているように感じます。

地面から力(床反力)はもらっているけど、必要最低限のエネルギーで体幹を働かせその力を最大限にボールに伝えることができる、言ってみれば力の伝達能力が非常にうまいというべきでしょう。

機能的な体幹がヘッド加速に繋がる

飛距離が出るのは体幹の捻じりによって大きなエネルギーを生み出し、自分の感覚に合ったクラブを通してボールに上手く力を伝えることができるからです。無駄に力を浪費しないから身体に対する負担も他の選手に比べて少なく、ケガに繋がりにくいという特性もあります。

松山選手は日本人としては大きな身体(身長181cm体重92kg)をしているだけでなく、十分に洗練された動きをする骨盤を使って脊柱と股関節の運動連鎖を生み出しているのです。

骨盤は上は脊柱を通して胸郭・肩甲骨・頚部・頭部に繋がり、下は股関節・膝関節・足関節・足底に繋がります。つまり骨盤の動きが活発になればその動きが波状に遠位方向へ伝わり最終的にクラブヘッドを通じて爆発的なエネルギーをボールに伝達できます。

だから他の体格で劣る日本のプロゴルファーのようにインパクト直前でスナップを効かせてクラブヘッドを加速することなく体幹だけを捻じって、それをただ戻すだけでもヘッドがしっかりと走ります。

速いヘッドスピードが維持できてフェースがボールに正対してインパクトできるので、真っ直ぐな弾道でブレが出にくくなります。その結果、スコアに反映され勝利の可能性を高めているということでしょう。

余裕を持った体幹の捻じり繋がる機能的骨盤前傾位

脊柱や股関節に繋がる骨盤周り、腕と体幹を連動させる肩甲骨周りの柔軟性を普段から高め、しかもスイングパフォーマンスにちゃんと生かせるような努力を毎日継続しています。自分自身の身体的特徴を見事に生かしているといっていいでしょう。

機能的柔軟性がある=動きに余裕ができる(動きが“せかせか”しない)=スイングが乱れない

人体の構造上、骨盤が前傾しているほうが股関節上に体重を乗せやすく荷重が加わった状態での股関節の可動域がしっかり確保できます。相撲の四股で体重をかけていくと骨盤前傾位の方が後傾位に比べ股関節へしっかりと体重が乗るのと同じであり、スイングでの力の伝達に生かされています。

骨盤を回すには骨盤が動くようにしておく必要があり、そのためには股関節を含めた脚の際(きわ)の柔軟性や回旋運動に負けない強靭さが必要です。骨盤が良く動くということは筋肉で繋がり隣接する股関節や脊柱の動きも大きくなるため身体全体のダイナミックな動きに繋がるのです。

ダウンスイング中に骨盤を先に回しておくと、上半身、肩、腕、手、シャフト、ヘッドが少しの時間差で後から遅れて付いてくる、いわゆるムチのしなる動作が可能になります。

松山選手はスイング中に機能的骨盤前傾位のイメージを描きつつ、股関節・脊柱といった体幹部で得た力をボールに瞬間的に当てることで、力を抑えつつもしっかりと距離をだしているのです。

まとめ:松山選手の機能的な柔軟性

松山選手は柔軟性を身体を大きくすることと同じように重視しています。そして伸ばすことで縮めるという筋肉の能力をしんかりとスイング動作に反映させることのできる数少ないアスリートです。

また生来の内股傾向の利点がスイングにも生かされています。股関節の絞りをスイング中に効かせることで並進運動と回旋運動で発生するブレを極力抑えています。

大きく伸びのある、ある意味優雅にさえ感じるスイング動作は身体の中心部の動きの良さを現しています。

骨盤が機能的に動くため直接繋がる股関節や脊柱の大きな動きを引出し、結果的に体幹の捻じりをしっかり使った無駄のない、それでいて飛距離がでて安定したスイングに反映されています。

本人のゴルフ技術と同じように身体や動作が重要だと捉える考え方もあり日々の身体へのケアや刺激を欠かせないことも現在の成績に繋がっているといえるでしょう。

今シーズンの松山選手、その快進撃はどこまで続くのでしょう。今後の活躍、要チェックですね(^_^)

TM鈴木

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