股関節で体重を感じながらスイングする感覚の必要性~近年のLPGA日本女子ツアーを席巻する韓国勢の台頭が意味するもの~

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2017LPGAツアー韓国勢の台頭が止まりません。

3月から始まった女子ツアーのトーナメントでも第1戦ダイキンオーキッドレディースではアンソンジュ選手、第2戦ヨコハマタイヤレディースでは全美貞(ジョンミジョン)選手が優勝しました。

今週(第3戦)こそ菊地絵理香選手(日本)が一矢報いましたが、今後も韓国勢の脅威は続きそうな勢いです。

実は日本の女子ツアーだけでなく近年のアメリカ女子ツアーも特に韓国勢の活躍が目立ちます。

それにしても彼女達はなぜこれほど日本やアメリカツアーで活躍できるのでしょうか?

今回は韓国選手の強さの秘密についてTM鈴木の独自目線で追ってみました。

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勝つべくして勝っている!?

出典:https://goo.gl/vf1pBj(ゴルフネットワークマガジン)

今年は既に3戦終了時点で韓国勢が2勝、日本勢は1勝です。ここから精力分布図がどうなっていくかはわかりませんが、例年通り日本人選手の苦戦は必至かもしれません。

近年は韓国勢が圧倒

賞金女王は2010年からアンソンジュ選手3回、イ・ボミ選手2回、ジョンミジョン選手1回と韓国勢がほぼ独占(注:2013年森田理香子選手を除く)状態です。

特に2016年は賞金女王のイ・ボミ選手を筆頭にベスト10までに韓国勢が6人、台湾(テレサ・ルー)1人、日本勢は3人だけと勢いの差を見せつけています。

これほど強い、ある意味勝ち過ぎの感のある!?韓国選手の強さの秘密はどこにあるのでしょうか。

今迄この問いについて様々なメディアで取り上げられており、その理由をいつくか列挙しています。

・日本と比べたハングリー精神の違い

・国家レベルでの強化(莫大な予算をつぎ込む)

・子供ひとりに膨大なお金をかける

・キリスト教信仰が強い

4つ目はどうなのだろう・・・!?、と思いますが、当たらずとも遠からずといったところでしょうか。

強さの秘密を検証

韓国勢の強さの秘密を身体の使い方という視点からみてみると面白いことがわかります。

例えばドライビングディスタンス(平均飛距離)です。2017年の賞金ランキングとの対比でみると一層顕著です。

飛距離は出ないが・・・

賞金ランキング(2017)、トップ20には韓国7人、日本13人が入っていますが、ドライビングディスタンス(平均飛距離)でみるとイミニョン選手がかろうじて20位に入っている程度です。

賞金ランキング上位のアンソンジュ、全美貞、イボミ、キムハヌル、ペヒギョン選手等は、軒並み平均飛距離では下位(20位以下)に低迷し、日本人選手の足元にも及びません。

日本人はベスト20までに17人が入っていて平均飛距離は244.57yd、韓国人選手はベスト50に8人入っている程度で平均は234.37ydです。

韓国人選手は20位のイミニョン選手を除けば平均飛距離ではまったく勝負ができないということになります。

平均で約10ヤードの差ですが、この距離はとても大きい意味を持つと考えられます。

韓国人選手達は遠くに飛ばすことよりも正確なショットやパッティングで勝負しているイメージがあります。

対して日本人選手はどちらかといえばドライバーや番手の大きなクラブで飛距離を稼ぎ、1ヤードでもピンに近づけることを重要視しているのかもしれません。

一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の公式サイトです。

ボールを目標地点に上手に運ぶ

ボールを飛ばすには当然のことながらヘッドスピードが上がらなくてはなりません。さらにその後のボール初速値も高かまっていることが理想です。

この点で言えば距離のでている日本人選手は思い通りのスイングができているといってもいいでしょう。

しかしゴルフの最終的な目標はスコアメイクをして結果を出すことです。

いかにパーセーブしながらたまにバーディをとって・・・、といった具合にスコアをコントロールする能力が最も勝利に直結します。

その最終目標から逆算していくと一回ごとの飛距離が勝利にどれ程貢献するかといえば、それ程大きな比率を示すわけではありません。

韓国選手はこの勝利への目標設定がしっかりできているため、決して一回一回のスイングで無理をしていないように感じます。

スイングで最も重視するのは、パーセーブするためにその前段階で設定した目標(地点)に如何にボールを運ぶということです。

風やコース状況を読み、さらに自分のその時点での調子や基本技術の良し悪しを加味しながら、パーを狙うためにその前段階でボールをどこに運んでおけば良いかを的確に判断する。

その考え方が韓国人プロは日本人選手と比べ格段に違うように感じます。

彼女達はそうした経験を幼少のころからの厳しく能率的な鍛錬を通じて身に付けていたのかもしれません。

この能力は正直日本人には大きく欠けているポイントでしょう。

身体の使い方の違い

韓国人プロはそのほとんどが身体に無理のないスイングをしています。

実際の柔軟性の有無は調べていないのでわかりませんが、非常にスムースで機能的柔軟性を備えたスイングをしています。

股関節への乗せ方が上手な韓国人プロ

韓国人プロのスイングを観ると全体的に力みがほとんどありません。

おそらく実際の動作(スイング)時に必要な筋肉の動きである機能的柔軟性が高いのでしょう。

だから無理をしないスイングが可能となり、従って身体の動きがとても滑らかな状態でボールをダイレクトヒットできています。

さらに韓国人プロはスイング時に股関節上に上半身がしっかりとのる、つまり体重をしっかりと股関節にのせられるということです。

下半身で高まったエネルギーがクラブヘッドに最も効率良く伝達されるためには、股関節上で骨盤と上半身が乗っている必要があり、韓国人プロはスイング中股関節への上半身の乗せ方が非常にうまいのです。

動きの中で引きだされた機能的柔軟性と、さらにスイング時に股関節上に骨盤と上半身をしっかりと乗せて打つことができる。

これが韓国人プロが安定してボールをターゲットに運べる秘密だと考えます。

足裏から得た地面の反発力を股関節でロスすることなくクラブヘッドにまで伝えられる、身体を非常に上手に使ってスイングしていると言っていいでしょう。

下半身で得た右足から左脚への移動(並進)運動エネルギーと、骨盤で増幅された体幹を捻じる回旋エネルギーを、上手に無理をすることなくクラブヘッドに伝えられるため、流れるようなスムースなスイングが可能なのでしょう。

股関節上に骨盤・上半身が乗る!?

日本人選手はアドレス時は良い感じにみえます。しかしバックスイング時にはすでに股関節上に上体がしっかりのらなくなり、エネルギーを股関節で逃がしやすくしています。

だからスイング中に股関節で消失したエネルギーを補うため上半身の余計な!?力を使わざるを得なくなるというわけです。

余計な力を使うから力みが発生し、結果的にボールの行先にばらつきがでることになります。

日本人プロは股関節で逃がしてしまったエネルギーを水平面の回転(回旋運動)と上肢の力を使い、意気込んで無理矢理クラブを動かしている印象が強いのです。

これまで日本人プロはツアー最終日に崩れたり、競った場面で韓国人プロに苦杯をなめる場面が多々あったように思います。

無理しないスイングが持ち味の韓国人プロが体力や気力等、余力を残して後半に勝負をかけられるのと大きな違いでしょう。

あなたは股関節に体重がのる感覚を常にイメージしながらスイングをできるでしょうか?

やってみるとこれはかなり難しいことです。特に体幹部の機能が高まらない限り、股関節上に骨盤や上半身を乗せるイメージでスイングすることはできません。

こうした股関節・骨盤機能を高めスイングに反映させたい!詳細を知りたい方はこちらまでお問合せください。

きっとあなたが今取り組む問題を解決できる術が見つかるはずです。

勝負を逃がさない確かな技術

日本人選手が勝つためには股関節でエネルギーを逃がさないようなスイングをイメージできる身体操作が必要不可欠でしょう。

そのためにはスイング中に股関節に体重がのっている感覚をイメージできるような身体の機能性を高めなくてはなりませねん。

股関節上の最も力の伝達が良い位置に上半身がのる(体重がかかる)、そうしたイメージを脳に覚えこませる必要があるのです。

股関節上に上半身がしっかり乗るためには骨盤の機能的前傾位が必要です。

なぜなら骨盤前傾位だと股関節の受け皿と大腿骨骨頭の接地面積が最も大きくなり、股関節でしっかりと体重を支持しながら骨盤をまわせるからです。

そうしたスイング時の上手な身体の使い方を身に付けることで、安定したスイングで勝負できる体勢が整うはずです。

まとめ:日本人は十分勝負できる!

韓国人プロはパーセーブを目標にその前段階でボールを目標地点に運ぶ能力に長けています。それは機能的な柔軟性によって無理のないスムースなスイングを実現することで可能となります。

余計な力が入っていない分だけボールコントロールがしやすい韓国人プロに比べ、日本人は股関節でエネルギーをロスしやすく、上半身の余分な力を使ってしまう傾向があります。

8割程の力で無理せずスイングする韓国人プロは大崩れすることもなく、余力を残して戦えるため最終日やプレーオフに絶対の自信を持っています。

日本人も股関節に身体全体が乗るイメージを持ちながらスイングできるためのトレーニングが必要です。

そのカギは骨盤の機能的前傾位での身体の動かし方にあるといっていいでしょう。

TM鈴木

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