O脚の真実を知るPart2「o脚もどき」脛骨内反ってなに?~わかる人はわかる!脚のラインは姿勢維持機能が深く関与~

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O脚については治るのか(治せるのか)?について学術的な観点から話をすすめたのが前回のポイントでした。

今回は「O脚もどき!?」といわれる脛骨内反(けいこつないはん)と若年層女子(成人女性含む)との関わりにフォーカスします。

治るか?/治らないのか?を問う前に、その仕組みや症状をしっかり把握しておくことが、O脚の議論に落としどころをつけるポイントだと考えます。

さらに脚の形(ライン)や仕組みを知れば、その働きを高める上でも見た目にも役立ち、関連する対処法を明らかにすることで、あなたの心配のたねも解消されるはずです。

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O脚の原因

割り座等とも言われ内股を助長する

o脚の原因は病的要因と生理的要因に大別され、病的要因は膝関節靭帯の緩み・先天的/後天的な大腿骨・脛骨の形態以上(Blount病やくる病、骨系統疾患など)があります。

今回のメインテーマであるO脚ではあくまで生理的要因についてのみ言及しています。

幼少期からの生活習慣

幼少期からの環境によって骨形態が変化!?

アスレチックトレーナーの視点で考えた場合、最も大きな要因は以下の2つといえるでしょう。

1)骨の配列(アライメント)に起因

2)重力に対抗して身体の正常な支持機能が働かない

人は成長するに従ってその(生活)環境に合わせる形で日々を過ごしますが、その時の姿勢や行動様式によって骨の配列に微妙な変化を及ぼします。

女性特有の横座り・とんび膝・脚を組んだりといった姿勢は、筋肉の前後・左右の張力バランス(引っ張り具合)に微妙な影響を与えるのです。

動きや姿勢維持の大元は筋肉であり、その筋肉の張力差は幼少期からのそうした日常的ないわば“癖”によって、関節の緩みや筋肉の硬さに影響を与え、骨格形態やその配列が徐々に変わっていくとされています。

重力下で体重支持機能が低下

体重支持できないと骨盤傾斜角度が変化!

自身の体重と同じ重さが上から下に加わる、それが重力であり特にその影響を受けやすいのが若年層女子(13~17歳くらい)世代です。

体の線の細さを美徳とするようなメディア等での吹聴で、体重を減らすことばかりに気をとられ、姿勢維持に必要な最低限の筋機能さえ失うというケースが近年増えているのです。

解剖学的に理想的な姿勢(解剖学的肢位)さえ維持できないと、「反り腰・下腹部の出っ張り・お尻が下がる」といった外見的な体の変化が現れます。

骨盤周囲の筋肉も当然正常に働かず、骨盤の前傾/後傾(真横から観て前下方/後下方に傾く)が起こりやすく、股関節を真上から観たときの大腿骨の捻れ(前捻角)が大きすぎたり小さすぎたりといった関節異常が認められます。

こうした症状は膝の内側方向への力の入れ具合の感覚が鈍感になる要因で、自然に膝割れ現象が起こりやすくなる原因となります(←この状態をo脚とはいいませんが・・・)。

骨配列や筋力低下の影響は若年層だけではなく高齢者(特に女性)にもみられます(*前者は骨盤前傾しやすく、後者は後傾でOA:変形性膝関節症状が出現)。

脛骨内反とは?

若年層女性には特に筋力低下による骨盤前傾+過度の反り腰(腰椎前彎)が観られるとの報告が多い一方、実質的には骨盤後傾位も多い傾向にあります。

根本的な原因は重力下で理想的な姿勢を維持できないため、その筋力のアンバランスが何処に出るかで前傾か後傾かが決まると言えるでしょう。

脛骨が内側に反る!?

O脚に見えてしまう「O脚もどき」

そんな若年層女子世代に多いもう一つの特徴が「脛骨内反」で、これは前方からみて脛骨が内側に彎曲している(ように見える)のが特徴です。

この脛骨内反がO脚と合わさる場合もあるし、この症状のみをO脚と誤解する(正にO脚もどき)事例は非常に多く存在します。

骨の形態的な特徴(脛の骨が実際に内に反ること:多人種と比べ日本人に多い)としてでるのは仕方ありませんが、不良姿勢によって引き起こされる場合は改善の余地は多いにあります。

先述の骨盤の過度の傾斜角(特に後傾)により大腿骨の捻れが大きくなり、脛の間が開いてO脚のように見えてしまうのです。

股間節の特性(捻れ/角度)によるもの

股関節を成す大腿骨の骨頭とその受け皿である臼蓋(骨盤の一部)は、前面からみたその付き方(頚体角)や、真上からみた大腿骨の内側への捻れ(前捻角)に特徴があります。

言葉で示すとかなりわかりにくいのでそれぞれイメージとして捉えておきましょう!

頚体角:前から観た大腿骨の付き方に違いが!

女性は骨盤が横に広がりやすく、さらにこの頚体角が正常値より小さい傾向にあり、これがO脚を助長する要因のひとつと言えるのです。

私の腿の外側の付け根あたり、やけに横に出っ張っている!という疑問・質問・課題・クレーム等がきかれるのもこの幅広骨盤と内反股(ないはんこ)に起因しています。

前捻角:大腿骨を上から観た捻れ具合

観てもなんだかあんまり良くわかりません(*_*;

簡単に言えば A が正常、B が前捻角が大きい、C が前捻角が小さい(後捻角)で、Bは内股になりやすいといわれます。

内股の場合足先は内側へ向きやすくすると下腿部も内側へ、脹脛(ふくらはぎ)の筋肉はどうしても外側が大きく内側は少ないため、隙間が空いてしまうのです。

また前捻角が大きく大腿骨は内向きの捻れでも下腿は外方向に捻れたりと個人差があります。

こうした股関節の形状と骨盤傾斜角(前傾/後傾)の構造的な特徴が加わり、結局はO脚(O脚もどき)を示す要因とされています。

注)全てを網羅するのはあまりに複雑すぎるので、「私の脚はどうなのか?」個人的にききたい方はTM鈴木に直接ご連絡ください(^_^;)

最後に!

o脚は若年層にも一定数存在

如何でしたか?O脚の股関節の形や捻れと関係する特徴、ちょっと違った視点で観てみると「なるほど~」と思うところも多々あったのではないでしょうか!

特に若年層女子は骨・関節の発達がまだ未発達が場合が多く、さらに昨今のメディアによる痩身神話も重なり、重力下で姿勢を維持する筋肉を発達させにくい状況があるのです。

そうした周りの環境・心理的要因は大人(成人女性)にも影響し、o脚が出現したりその症状を助長している現状が伺われます。

次回は若年層女子・成人女性のO脚(もどき)について、日常的に支障がでない方法について迫ってみましょう!

お楽しみに!(^^)!

TM鈴木

ご相談はこちらまで!

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