コア・トレ/体幹トレーニングはアスリート・スポーツ愛好家やダイエット・シェイプアップ目的、さらに腰痛予防等のリハビリ現場等で広く活用されています。
ただしコア・トレーニングを有効(試合で動ける/ケガの予防/ダイエット等)に使いこなせているかといえば、実際はそうとも言えません。
なぜなら“コア”については「体幹を鍛える!」という安定性ばかりを重視し、真に大切なその“本質”を学んでいないからです。
そこで従来の体幹トレーニングを再考し、一流トレーナーでさえも知らない!その効果を3倍に高める考え方と方法を紹介します。
最後までご覧いただくとセルフ・ボディコンディショニング・ピラー【ツブツブ】を使った「(コア)トレ―ニングは感度が肝!」の意味と、動きをコントロールできるコアの本質を理解できるはずです!
Contents
コアの本質

「=コアトレ」ではないのだが・・・
「コアとはなんぞや?」「コア・トレーニングとはどういうもの?」
さて、あなたならこうした質問にどう答えますか?
《コア》について、そして動きとの関連性を観る際、こうした考えやその答えがベースにあると競技力をアップするトレーニング効果が3倍に高まります。
どんな動きに反映させたいのか?

このトレーニング本当に効果がある?
今では多くのアスリート、そしてチームも取り入れているコア・トレーニング、しかしその本質を知ることは中々できないもの現実です。
なぜなら実践する(選手)側は教える(指導する)側から与えられたメニューをこなすだけの場合が多く、みずからその本質を探りその実践感覚(センス:core’s sense)を身に付けようとはしないからです。
一見すると筋トレや他のトレーニングと異なるコアトレの代名詞:プランク・ブリッジ等をみれば、「体幹を鍛えるのにいいだろう」程度の曖昧な考えにいきついても仕方がありません。
しかし本来ならそこは(プロ)アスリート、その動きのひとつひとつが実競技のどんな場面のどんな動きに役立つか!までをしっかり把握することは当然必要です。
それができないのならいくら見栄えのする!?トレーニングをしようとも、得られる効果はほとんどないことを自覚すべきでしょう。
コア(トレ)の本質
人体には胸腔・腹腔・骨盤腔という3つの腔(くう:空のスペース=器)があり、その間に3方向への圧力を制御する深層筋群(横隔膜・骨盤底筋群・腹横筋・多裂筋・内腹斜筋等)がついています。
それぞれのスペースには人間が生きていくために不可欠な臓器や骨・膜等の組織がはいり(覆われ)、その腔内での役割をしっかりと果しています。
この3つの腔はいわば“積み木”であり、そのどれもが(空気圧や筋そのものによる)適度な圧力を保つことで、人体運動を成立させています。

コアを構成する重要パーツ
察しがつくかもしれませんが、『コア』とは脊柱(背骨の連なり)とこの三つの腔、そして圧力制御に関わる深層筋との“程よい”安定と動きを現し、そのトレ―ニングは各々のパーツを如何に“自在に”動かせるか!にフォーカスしています。
この事実をしっかりとわかった上で実践しないと、単に体の“幹”を固める・動かすだけの働きの弱い/機能しない(コア)トレ―ニングになってしまうのです。
固めること(安定性)も動かすこと(機動性)ももちろん大切ですが、それはコアの働きとしてはほんの一部に過ぎません!
むしろ入ってくる刺激に対しての反応、というか感度を如何に正確に捉えるか!という感覚的な部分が、コアをスポーツ動作に反映させる際の重要なポイントなのです!
様々な動きの中にこうした“コア”の考え方は生かされています!
靴下を立って片足で履く、ドアを開ける、草むしりをする・お風呂を洗う等々、日常・スポーツ活動を問わず人間の動きには全てコアが(その比率はさておき)関わっています。
Sense:センスを磨く!

感度を高めるとは?
ずばり!(コア)トレーニングの本質とは外から入る刺激を如何に中(体内)で感じ取るかです。
外から受ける様々な“刺激”への“感度”(センス)が高い程、競技やレースでの目的とする動きに反映させることができます!
ではその時に必要なセンス(Sense)とはどういう概念でしょう?
感覚的なもの・実態はないとされるものですが、みずからの意志で自在に動く動を身に付けるには重要な要素であるこの【センス】にフォーカスします。
絶妙なバランスを維持する感度
先述した3つの腔(くう)・脊柱・深層筋との微妙な関係は、なんと「だるま落とし」や「ジェンガ」というおもちゃで現すことができます。

各ピースの絶妙なバランスが崩れない要素
“崖っぷち”!?で絶妙なバランスを保てる(崩れにくい)のは、双方のおもちゃともそれぞれのピースが程よいバランスの上で保たれているからです。
だから脊柱&3つの腔をすべて固めただけでは全く動けなくなるし、かといって全てが緩まっていては(緩まり過ぎてしまっては)コンタクト(プレー)や不安定状態での動きが洗練されません。

バランスを維持する刺激への感度が肝
様々な動き・その時のポーズ(姿勢)によって色々な力の入れ方を学ぶ必要があるし、それはとりもなおさず脳と体が経験すること(その回数や内容)に他なりません。
例えばバッティング等のスイング系では構えからバットの軌道位置により、コア・バランスやその力の入れ具合が微妙に変わるし、短距離走なら走り出しからミドル/トップスピードによってもコアの力の出し入れが変化します。
こうした感覚の加減を体に染み込ませることが、コア・トレ本来の目的であるにも関わらず、一流トレーナーや専門家でさえその事実を認識せずに行われる従来のコアトレに、大きな意味はないのです!
感じとる能力
体には至る所に感覚センサー(固有受容器:mechanoreceptor)があり、触覚・聴覚・重力覚・平衡覚・圧覚・張力覚・振動覚等、外からの様々な刺激(情報)を脳に伝える役割を果しています。
骨格筋単体でみても筋腹(筋断面積の最も大きい中央部)には筋紡錘、筋腱移行部(筋肉から腱に変わる部分)にはゴルジ器官が備わっていて、筋肉の伸び縮み:張力をうまくコントロールしています。

感覚センサーという仕組み
こうした機械的受容器の恩恵を受け、外からの情報を総合的に判断して今の体の状態(バランス・力の出し入れ等)を認知・判断する統合的な機能、いわば『感じ取る能力』感度が高等生物である人間には本来備わっています。
コア・トレーニングの本質とは言うまでもなく、この『感じる力』を最大限に発揮できるプロセスを踏みながらの実践的アプローチです!
「体幹を鍛える!」という見た目のインパクトだけをなぞっているだけでは実践動作に反映されることはほとんどないし、そこがトレーニングの大きな落とし穴でもあるのです。
「感じとる力」実践偏

3つの腔と脊柱は共働していますか?
ここからはTM鈴木おすすめの『感じとる能力:感度』を高めながらコアに効く実践法にフォーカスしましょう!
従来のコア・トレとの違いを脳と体で体感できれば、どんな動きに反映させたいのか!の狙い:ゴールがしっかりと定まります。
コアを通じて伝わる感性
ストレッチ・筋トレ・自重トレ・機能トレ等、コアトレに限らずあらゆるワークアウトは、競技・レース・演技等に必要とする動きを習得するために行うものです。
トレーニングのためのトレーニングであってはならないし、見た目の印象にごまかされ『感じとる力』の要素がなくては、競技力アップにつながる動きは獲得できません。
プランク・ブリッジ系はコアをイメージできる代表的な動きですが、そのベースとなる体が『“感じとる”能力』に注目するほうが、従来のコア・トレの既成概念を覆す絶大な効果を生み出すことを実感できるでしょう。
まずは感度を高める:体に入る刺激を受けやすくする重要な受け皿作りを優先し、TM鈴木がおすすめする『FAPTA:【機能的】骨盤前傾位』にフォーカスします。
FAPTAには体が感ずる能力『感度』を高め、自在な動きを可能にする!という特徴があります。
FAPTAで変わる感覚

【ツブツブ】にのると感度が高まる!
FAPTA【機能的】骨盤前傾位の考え方や実践を通して、まずはコアの動きやすさ(動きにくさ)を体感してみることをおすすめしています。
セルフ・ボディコンディショニング・ピラー【ツブツブ】にのるとコアの動く感覚をあなた自身で実感できるはずです!(^^)!
①アウターマッスルはコントロールしやすい!縮めやすいし伸ばしやすい
例)腹直筋
②インナーマッスルはコントロールしにくい!伸縮しにくい(わかりにくい)
例)大腰筋・腹横筋
③前側の筋肉は背中側の筋肉に比べてコントロールしやすい
例)大腿四頭筋 > ハムストリング
注1)アウターマッスル(動作に関わる最も外側にある大きな筋肉:グローバル筋)
注2)インナーマッスル(姿勢維持に関わる深部に位置する筋肉:ローカル筋)
【ツブツブ】にのることでまずコントロールしにくい②にアプローチしながら、時間をかけて少しずつ①と共働させていくことが理想です。
【ツブツブ】をさらに汎用的に使用し③のハムストリングを働かせる方法をとり入れることで、②および③の働きにくい深層筋の感度を徐々にあげることが可能です。
こうした感度を高める方法を実践しながらコアの本質を合わせて学んでいくことで、その効果を従来のやり方より3倍以上に高める(使えるコアにする)ことが可能です。
競技力アップ/シェイプアップ等をゴールとするなら、動いていることを中々実感できないこうした深層筋や腿裏の感度(Inner Muscle Sensing:IMS)を是非!高めるやり方にチャレンジしてみましょう!
骨盤の【機能的】前傾位:FAPTAが身についてくると前面の大腰筋・後面の多裂筋やハムストリング等、体幹にある深層筋・脊柱・3つの腔の動きを制御しながら、外部からはいる刺激への感度が高まることを実感できるのです。
運動知脳アップで“動きやすさ”の境地へ
普段からこうした刺激を感じ取れる脳と体の協調を運動知脳(A・I:アスレチック・インテリジェンス)と呼び、競技力を優位に高めたり動作にキレを生み出す素因としています。
A・Iはいわば運動の基本的素養と捉えることができ、A・Iが高い程、競技力アップや“動きやすさ”につながる可能性を示しています。
だからこそ『コア・トレは感度&感覚!』なのです!
感じる力を如何に普段から高めておくか!
その考え方をベースとしたアプローチひとつで動きの質が劇的に変わることを、コア・トレを実践する際に是非実感して欲しいと願っています!
感度を高めるFAPTAや【ツブツブ】に関するご意見・ご質問等はこちらへ!
まとめ:

まずはなによりコアの本質を理解すること
如何だったでしょうか?
「トレーニングは“感度”だ!」
この意味をしっかり捉えていただくことで、あなたの(コア)トレ―ニングには徐々に大きな変革の波が起こってくるはずです!
まずは外からの刺激をしっかり体と脳で受け止めてみてはいかがでしょう!
コアトレの本質を学ぶことは決して課題解決の回り道ではありませんよ!(^^)!
TM鈴木