オリンピックマラソン・トラック長距離で勝てない!青学の全日本大学駅伝優勝と箱根3連覇への先にある思考

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青山学院が最終区で驚異の大逆転劇!

6(日)に行われた全日本大学駅伝で最終8区で青学のエース一色恭志選手が大逆転で早稲田を振り切り優勝しました。

これで来年1月の箱根駅伝に弾みがつき大学3冠の夢に一歩近づきました。

が!一方で最近のマラソンや長距離はオリンピックでは低迷しています。

というかはっきり言って全滅です。

記憶が確かならば、女子はシドニー高橋尚子選手、アテネ野口みずき選手の金メダル以降、入賞もままならない状況です。

男子に至ってはバルセロナオリンピックで森下広一選手が銀メダルを獲得してからは箸にも棒にもかかりません。

まさに絶望的な状況です。

日本のこの低迷の原因はなんなのでしょうか?そのナゾを探ってみました。

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若手が育たない

マラソン

マラソンと共に人気なのが正月の風物詩といってもいい駅伝競走です。襷を繋ぐというチームプレーでの勝利を目指す、その様子を日本人は固唾を呑んで見守り続けます。

社会人であればニューイヤー駅伝、学生であればご存じ箱根駅伝ですね。

学生時代に箱根を経験し名声を得て社会人となり、ニューイヤー駅伝で走るというのが最も一般的なパターンではないでしょうか!去年箱根で2日に走っていた選手が今年は元旦にニューイヤー駅伝で走るというのを幾度となく見かけているような・・・。

しかし駅伝では拮抗したレースをした日本の“猛者達”も、夏のトラックシーズンやマラソンになると正直外国勢にはまったく歯が立ちません。学生時代に山の神等と崇められたり、区間新記録を作ったりした選手達は社会人となった時点で既に世界からは置いてきぼりを食らってしまっているのです。

若手は確かにいるのですが、駅伝を終え社会人となりトラック長距離やマラソンになると世界との実力差は残念ながら目に見えて開いてしまっています。

駅伝が悪影響!?

そこで問題となるのが駅伝、特に箱根駅伝はその筋の評論家やメディアからは目の敵にされ、「だからダメなんだ!」という理由の矛先にされてしまっています。

でも、果して箱根駅伝ってそんなにだめなのでしょうか?

まぁ、人気先行型であることは確かですね。メジャーなTV局が総力(走力じゃない!^^;)を結集して番組作ってるわけで、SPPRビール様のロゴがTV画面にどーんとでてくるわ、ユニフォームについてたり順位名で画面にずっとでてたり・・・、まあTV・大学・チーム・スポンサーと、どこにとっても “おいしい” TVプログラムなことは確かなわけです。

だから力を入れる!力を入れざるを得ない!指導者にとっても優勝したら名声が一気に花開き、関係者にとったら自分の関わった学校が優勝なんてことになれば、その時点から○○大学を優勝させた○○さん、とか優勝請負人とか言われて鼻が伸びるにきまってますよね!

とまぁ、ここまで話してみたら“箱根駅伝悪影響説”なるものもあながち異論ではないのかなぁなどと思ってしまっても不思議じゃないかもしれません。

しかし・・・、です!

物事を多面的に捉える視点

視点

考えてみればおいしい話なら人間だれしも乗るでしょう!箱根駅伝が例えば投資対象としておいしいなら企業はもちろん、それを放送するNTVだって全力あげるのは当然です。大学だって仮に1位をキープしていれば、自大学の名称がTVにずっと流れるんですもの、それはそれは大きな宣伝効果です。

子供の少ないこのご時世、我が大学にたくさん子供達が入ってくれたら、特に私立校などは正直ウハウハです。

考えようによっては箱根駅伝に関わる人達全員がウィンウィン(あんまりこの言葉使いたくないのですけど)になるのだからそれは盛り上がって当然だと思います。

これはこれで良いコンテンツなのです。喜ばれることはあっても批判されるのはどうかと思います。特にお正月でTVなんて何気なくつけておくだけのお休み中のサラリーマン家庭なんかにとっては話のネタにはもってこいなわけであります。

しっかりとお金を生み出している陸上のプログラムコンテンツなんてそうそうないわけですから、陸連関係者だって箱根駅伝様様なんですよね。

選手・指導者の考え方・本質が問われている!

考えるランナー

さて、箱根駅伝は消去法でいえば到底“否定”できるものではありません!という結論。なぜならお金を生み関係者や関連組織・団体みんなが幸せになれるプログラムなのですから。

問題はそこではないとTM鈴木は思っています。

やる側(選手・指導者)の意識の問題なのかもしれません。

日本人が日本人を相手にしていても世界の舞台では勝てません。これは当然のことです。

例えば箱根でいえば「華の2区」という各校のエースが集う区間で必ずといっていい程出てくるケニア・エチオピア等を筆頭とする東アフリカ勢と対等に力勝負ができるかどうかです。

団体戦であれば、勝負はチームでの勝利、だから個人でこの外国人選手に勝負を挑む日本人はいないわけです。

なぜか?

勝負をしても勝てないからです。そして無理矢理勝負して自分がブレーキにでもなればチームに多大な迷惑をかけてしまいます。

結果(勝つこと)を最重要視しているわけですから、そんなところで黒人ランナーと勝負するなんてリスクを取る選手はいません。

ここが大きな問題なわけですね。つまり勝負にいこう!というリスクを負わない世界になっているわけです!

挑むという思考法が消えてしまい、いってみれば“安全策”をとってしまうことが、個人の資質で勝負する国際レースで勝てない大きな要因だとTM鈴木は考えます。

東アフリカ勢を知る!

選手考え方

一般的に言われてることですけど、東アフリカ諸国の風土や地形は非常に起伏に富んでいて標高が2000・3000mに達する場所がいたる所にあり、しかも道が入り組み鬱蒼と茂った山の中がありそこで練習することができるそうです。

まあ手付かずの自然が残っていて(整備されないってことか!)そういう場所を練習環境として使えるということなんでしょう。さらに人の住む平地(といってもそのあたりも標高けっこう高いらしい!)でも道が整備されてなくて下手したら整地されてないデコボコなところを走っている場合が多いのです。

もちろん各地に競技場はあってそこでの練習もメインなのでしょうけど、そういう自然環境で一歩間違えばケガをしかねないような場所にも平気で対応できてしまうところが“あの人達”、つまり黒人ランナーの強みなのです。

“逞しい”!という言葉がぴったりと当てはまっちゃう。

日本のように環境めちゃくちゃいいなんて微塵もなく、悪条件でも速く走れる能力を普段から高めているといってもいいかもしれません。

もし、私TM鈴木が指導者だったら選手つれて東アフリカに移住しますけどね。そういった悪条件に揉まれて強くなる!っていう考えも当然ありますけど、一番大きいのは”世界一の選手達”について多くを知ることができるからです。

彼ら/彼女らの日常生活、食事、考え方、さらにほんの些細なことまでわかると、普段日本で練習するときの思考とはまったく違った考え方が生まれるかもしれません。

相手を知る!相手の強さの源を知る!

それが実はほんと大切なことなんです。だってレースって相手と競うのだから!

「自分の力を出し切ればよい結果がでる」、いや!でません!

相手と競ってその勝負に勝たない限り勝利はありません!

だから相手のことを深く深く知ることが大切なのです。

今、長い距離を走らせたら世界一の選手達がいる場所に居を構え生活しその文化を経験する。

日本の選手・指導者の方々、みなさんにそれができますか?その覚悟がありますか?

日本とは比べものにならない劣悪な環境で、その条件を呑んで毎日を過ごせますか?

箱根駅伝は確かに素晴らしいレースですし、TM鈴木も毎年楽しみに観ています。

でも、その出場選手達の中にどれほど【世界】を観ている人達がいるでしょうか?

【世界】は箱根のように「ほどほど」ではないのです!

まとめてみると・・・

まとめ光

箱根駅伝ははっきり言って面白いです。すばらしいTVプログラムコンテンツです。なぜなら出場する選手・指導者・学校側も、制作するTV側も、支えるスポンサーにとっても、さらに観戦するファンんにとっても大いなる魅力を秘めているからです。

しかし選手や指導者が箱根を視(み)ていては世界との差はどんどん広がるばかりです。目先の勝負に拘らず数年後にこうなりたい!というすこしばかり先の目標を見据えてどうすべきかを考える必要があるのではないかと思うのです。

だとすればおのずとあなた自身の考えは変わってくるはずです。チームがどうあれ、学校の思惑がどうであれ、TVやスポンサーの“温かい”支援を真に受けて「ちょっとした勘違い」をすることなく前に進んでいけるはずなのです。

今後日本の長距離界はどうなっていくのでしょう。我々はその様子をただただ見守っていくしかありませんね。

TM鈴木

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