リーダーと指導者の資質:スポーツ庁・鹿島アントラーズを統率する男たち

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誰にでも一人くらい同窓で有名な人はいるものです。

かくゆうTM鈴木には世間の注目を大いに浴びる有名な同窓がいます。

今回はそんな大学の同窓を紹介しつつリーダーの特色や資質について私見を交えたいと思います。

大学の同窓というのはいってみれば同じ釜の飯を食べた中、思いでもたくさんで懐かしさもありますが常に前進する彼らの姿をみて同窓として勇気づけられたりするものです。

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偉大な同窓たち

スポーツバンザーイ

ひとりは現在スポーツ庁長官を務める鈴木大地君、昨年新設された文科省直下の組織、日本のスポーツ事業の中枢を担う行政部門のトップであり、そこのリーダーを務めているのがTM鈴木の同窓のひとりなのですねぇ。

貪欲な勝利思考

彼、鈴木大地君(本稿では敢えて大地君と呼ばせて頂いてます)は知ってる人は知っていますがソウルオリンピック100m背泳ぎの金メダリストです。

このソウル大会では日本人金メダリストは今は亡き柔道男子95kg超級の斎藤仁さん、レスリングフリースタイル48kg級の小林孝至さんと同52kg級の佐藤満さん、そして鈴木大地君の4人だけでした。

余談ですが小林さんは後に金メダルを電話ボックスに置き忘れ、紛失したとして世間で大騒ぎになりましたね!

金メダル獲得の直後大学に凱旋したときの大地くんは黒塗りのハイヤーから颯爽と現れ、エントランスで大学職員の女性!?(だと思われる)から花束をもらっていたのが印象的でした。大学自体もしばらく騒然となっていたように記憶しています。

大地君とは大学の授業ではあまり顔を合わせることがなかったかもしれません。当時から何しろ忙しい人だったようで遠征やら合宿やらでいないことのほうが多かったように思います。

TM鈴木が学んだ大学は一般教養で様々な運動の授業が多く、大地君はそういったテニスやバスケットやバレー等では持ち前の運動神経の良さを発揮しとてもうまかったのを覚えています。当時からなんというか『勝つ “コツ” を知っている』人物だったと記憶しています。

プレッシャーではなく、チャレンジ!

ソウルオリンピックはそんな彼の性格を大いに体現したといってもいい見事な勝ちっぷりでした。予選でアメリカのバーコフ選手が当時の世界新記録を出しましたが、これを観た大地選手(当時)は少々弱気になる性格のバーコフ選手に対し決勝で思い切った作戦を立てたのです。

それは通常行うバサロキック「25m潜行/21回キック」を決勝で「30m潜行/27回キック」とするものでした。一歩間違えば大失速に繋がりメダルはおろか入賞さえも無理な作戦を当時コーチであった鈴木陽二氏と一緒に練り上げたのです。

その計画は見事にはまり、大地君はバーコフ選手に大きなプレッシャーをかけることに成功、後半グイグイと追い上げて2位のバーコフ選手にわずか0.13秒というタッチの差で金メダルを獲得しました。

彼は泳ぎの技術も非常に高く、身体的にも手足の長さや柔らかさに恵まれていました。しかしなんといってもその【思考・・・考え方】が他の選手とはまったく違っていました。

自身の著書『僕がトップになれたのは人と違うことをしてきたから』(マガジンハウス、2014年)でも言っている通り人と同じことをしていては世界一にはなれないと早くから気づいていたのだと思います。

ソウル大会での決勝もバーコフ選手やソビエトのポリャンスキー選手に勝つには一か八かの作戦しかなかった、だからバサロの回数を思い切って増やすことができたのでしょう。まさに1位以外は2位もビリも同じ!という心境でレースに望んだのだと思います。

いざというときのその肝の座り方は他の選手の追随を許さない、まさにプレッシャーを楽しみ自身のチャレンジとして捉えたところは天才的なアスリートたる所以とでしょう。

その後数年の歳月が経ちTM鈴木が大学院で学んでいるときは、職員としてバリバリ働いていて、その頃になってお互いようやく少しずつ話ができる時間を作れたという思い出がありますね。

日本のスポーツ振興発展のカギを握る

それにしても驚きです。一民間人が突然役所のトップになってしかもバリバリ仕事をこなしちゃってるのですから。日本のスポーツ環境を変えてやる!という彼の肝が据わった姿勢は多くの人の心を動かし、実際就任わずか1年ちょっとにして多くの成果をあげているのです。

まさに行動的で高いリーダーシップを発揮し国民をひとつの方向に向かわせる力を秘めた存在に他なりません。

つい最近はTV番組でスポーツ庁の取組についてお話しをされていましたが、ソウルでの金メダル獲得と同様大胆な政策を展開して日本のスポーツ界の活性化につなげてほしいと思います。

目立たない、しかし確実に“そこ”にいる男

偉大なる鹿島

そしてもう一人、この人の話を聞くのはほんとにここ数か月がほとんどです。先頃行われた通称トヨタカップ「クラブワールドカップ」で鹿島を決勝に導いたアントラーズ監督の石井昌忠君です。

彼が率いる鹿島アントラーズは今年のJリーグでも前期優勝、そしてチャンピオンシップでも
下馬評を覆し見事に年間王者となりました。そして今、あのクリスティアーノロナウド率いるレアルマドリードと18(日)に対戦しようとしています。

これ実はものすごいことなのです。オフシーズンの親善試合ならともかく、日本のプロサッカーチームとはいえ世界的にみればまったくの無名なチームが、名だたる超有名プレーヤーがいる世界でも指折りのサッカークラブ、レアルマドリ-ドとガチ(本気)の試合をするんですから(汗)!

そんなことがほんとに起こってしまっていいのかっ!今まではお約束通りヨーロッパ王者と南米王者が戦うという筋書きができていたトヨタカップ、しかし今回はその慣例を見事に打ち砕き、日本のプロサッカーチームが決勝で対戦する!

その鹿島を率いるのが今年からトップチームの監督に就任した石井昌忠監督です。

“彼”との思い出

大学時代の石井君は本当に!本当にまったく目立たない!といった形容がぴったりする程の地味な男でした。

しかしその人柄は誰もが慕う程の折り紙つきで、側にいれば自然にたわいもない話をして場が和むという感じでした。クラブは違えど一緒に授業や空いた時間を過ごすことがなんとなく心地良い存在として異彩を放っていたように思います。

大学卒業後、NTT関東でサッカーを継続、そこから当時プロ化に進んでいた住友金属工業サッカー部(鹿島アントラーズの前身)に入りあのジーコ選手やアルシンド選手と一緒にプレーをしていました。

鹿島の黄金期を支えた守備の達人であり、まさに “そこに” 彼がいるから他の選手が攻撃できる!と言われる程の目に見えない大きな存在感を示した選手でした。

先人の影響を大いに受け継ぐ

当時の鹿島には“白いペレ”と言われたあの神様ジーコが選手として存在、鹿島の礎を築いた絶対的な象徴の元、他の選手達は彼のすべてを吸収しようと必死で毎日を過ごしていたようです。

石井君がサッカーの奥深さや本当の面白さを体験できたのは実はその時だったのではないかと思います。

そしてもうひとり、石井君のサッカー人としての基礎を上手に育んだ人物が初代監督の宮本征勝さんでしょう。ジーコが現場で絶対の指揮権を握る当時のアントラーズでは宮本監督はどちらかと言えば影の存在で選手達を後方から静かに支援していたようです。

しかし陽のジーコを陰の宮本監督が支えているという構造は鹿島にプラスの作用をもたらし、多くのタイトルをもたらすことになりました。

石井君は鹿島の黄金期を知る数少ない選手のひとりとしてジーコのサッカー人としてのリーダシップや統率力を、そして宮本監督(当時)の監督としての思考や辛抱強さを受け継ぎ、その経験を今、指導者になってから生かしているのだと思います。

現役引退後10年以上に渡るコーチとしてのキャリアを積みその芽が今年花開いた結果が年間王者という称号になったのです。

リーダーシップと縁の下の力持ち

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今年スポーツ庁は通称『鈴木プラン』を策定し公に発表しました。2020年東京以降にも繋がる未来を見据えたスポーツ強化の指針を打ち出し、各競技団体やスポーツ事業者向けに持続可能な支援体制の構築をするとしたのです。

行政がしっかりと現場まで踏み込みリードしていく、もちろんお金(予算)も出すということで今後さらにスポーツ振興が盛んなるのではと期待しています。もちろんその旗振り役は我らが鈴木大地君です!

一方鹿島アントラーズは前述の通りトヨタカップ決勝であのレアルマドリードとガチの試合が㈰に予定されています。

プロですから勝ちにいくのは当たり前です。そうじゃなければやる意味がありません。でも日本でレアルの選手達がガチで日本のプロとサッカーをするのです。やる気のでない選手はいないはずです。

そして石井君には普段通りの姿勢で淡々と仕事をこなしてもらえたらいいなと思います。何せ相手が相手です、普段通りのサッカーをすることが最も難しいシチュエーションとなるのでしょうから!

大地君も石井君もそれぞれの性格そのままの優れたリーダー、我慢強い指導者になっています。そんな彼らにTM鈴木としては心からエールを送り彼らの検討を称えたいと思います!

Make small miracle over and over, so you may able to ride on big wave!

TM鈴木

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