球のキレを可能にする指先のバネと脊柱のしなりを生む骨盤前傾~速いスイングからの指で弾く操作とバックスピンの関係~

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球のキレ(スピン量)は回転数という指標で示され、人差し指・中指のバネつまり指で弾く能力に比例します。

特に「伸びる・ホップする」等とも形容されるバックスピンのかかったストレートの回転数は、リリース時のひっかく動きと大いに関係があり、球速にも多大な影響を与えます。

そこでフォーシーム(直球)を例にとり、指先のかかりや体の使い方がボールの回転数に与える影響について紹介します。

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「球のキレ」を探る

リリースの瞬間2本の指でひっかく/弾く動き!これがキレの正体

ボールにかかるスピン(量)、これこそがキレの正体であり、フォーシームにおいてこのキレを如何に高めるかは、現代ピッチャーの大きな課題といっていいでしょう。

そこで関係するのがボールを持つ投球腕の高速スイングや、スピン(回転数)を増やす元になる指での弾き具合です。

キレのメカニズム

回転数を増やすには最終的にリリースの瞬間、“スナップを効かせ”てこの2本指でボールを引っ掻きながらバックスピンとなるよう弾く(はじく)必要があります。

因みに親指は人差し指・中指だけではボールをホールドできないための添える役割で、強く握ることはありません。

「スナップを効かせる」とは、高速で振られた投球腕がリリース直前キャッチャー側への瞬時の方向転換(捻じり)と、瞬間的な手首の屈曲+2本指の伸展⇒屈曲作業です。

d~eにかけてがボールに最もスピンがかかる瞬間

簡単に言えばボールを素早くこの2本指だけでひっかけてバックスピンがかかる投球操作、そこに手首の捻じりや曲げが加わった複合的な操作を「スナップ」と表現しているわけです。

ボールはこの2本指で素早く弾かれることで強いバックスピン回転がかかり、推進力と揚力(マグヌス効果)を増してキャッチャーミットに収まります。

ストレート(フォーシーム)ならこの回転を如何に増やすかでその威力が大きく変わり、140km/hの球速でもスイングするバットの上を通過させることは十分可能です。

身長が高いと相対的に指は長い!長い指はボールとの適度なホールド感を生み、球の“ひっかかり”もよくなり、球の威力が増しもちろん球弾きもよくなる!佐々木朗希投手(大船渡)が160km/hを超す球速を生み出す要因となり得ますね

キレを生む条件

ボールのキレを生むには腕を高速で振る!いわゆる投球腕のスイング速度をあげる必要があります。

投球腕のスイングが速くなればなるほど、リリースで人差し指と中指でボールをひっかくようにして弾くバネ作用が生まれ、より回転がかかりやすくなるのです。

もちろんですが指で素早く弾くために腕を高速で振るだけで回転数があがるわけではありません!

リリースに至るまでに下半身から体幹さらに上腕・前腕に起こる動き(連鎖)を各々最高速になるようエネルギーを溜めこみ、指先で一気に放出するという一連の作業が必要です。

指先で弾く前段階でしっかりと力を溜められる体や最高速になる腕の操作、これこそが投球の醍醐味でもあり体全体を使って投げることの大きな意味といえるでしょう。

全盛期の藤川投手(半身)はその際たる例です。

地面を蹴って生まれる地面反力を、部位毎に時間差で動かしながらエネルギーを徐々に溜め込んだ末に、指元のバネで球を弾くことで浮き上がる程の回転がかかるわけです。

キレを生むポイント

キレを生み出す指のバネ効果

球のキレを生むためには体全体を部分ごとに時間差で動かし回転数を上げるという非常に細やかな技術が必要です。

体に力を溜め込む操作は大切な要素ですが、同等に“ムチのようにしなる”腕振りができないとキレは生まれません!

その源は一体どこなのでしょうか?

キレを生む腕のしなり

「しなる」とは体が先にキャッチャー方向に移動し、上腕・前腕がそれぞれ遅れてホームプレート側に動いていく運動連鎖という動作パターンです。

ボールをつかんだ手が体から遅れてスイングすることコンマ数秒、最終的にリリースポイントで放たれる(弾かれる)ことで回転が増え、バットが空を切るか否かにつながります。

加速期にしなりが生まれるよう肘を適度に折りたたみ、手指のバネを効かせて微妙に手首を曲げながら腕をムチのようにしならせて投げることが、回転数を高めるコツです。

また投球ではあるポイント毎に時間的な“タメ”をつくることで、地面反力で得たエネルギー消失を回避しようとする動きが観られます。

投球腕が後方へ適度に引き切った瞬間がこれにあたり、支持脚側股関節から一気に体重移動するタイミングでこの“タメ”と共に腕振りの加速が強まり、最終的な2本指のひっかかりへとつながります。

しなる腕振りを生み出す全身の使い方と指弾きの絶妙な時間差動作に長ける程、ボールのキレを生み出す秘訣といっていいでしょう。

骨盤前傾をスイッチに

ムチのような投球腕スイングとリリースでの指全体での弾き具合を部分的技術とすれば、それまでの力の溜め込みに大きな影響を及ぼす全体的な技術が骨盤前傾です。

骨盤前傾が維持できれば腕の自然なしなりが生まれる

スプリンターや他のアスリートと同様、投手にも+5度骨盤前傾動作は必須で、特に軸足支持からフォロースルーまでの一連の動きで前傾を維持することの意味は非常に深いのです。

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ムチのような投球腕スイングの源は骨盤前傾から生み出される脊柱の『しなり』です!

地面反力で生み出されたエネルギーが、動きやすくなったこの骨盤・体幹を主としたコアを通って指先にかけて減少することなく流れる!

これが無理に力を入れることなく腕を振っても球のキレや球速を生み、且つ超効率的にバッターを仕留める理想的な投球スタイルです。

投球動作における+5度骨盤前傾と関連する腕のしなりによって鋭い球弾き技術を身に付けてみては如何でしょう!

興味のある方はこちらまでご連絡を!

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まとめ

運動連鎖を体感することで上達に役立つ

▼野球界でいわれる「球のキレ」は投げるボールの回転数のこと!そこにどんな体の動きが関係するのか?を独自視点から紹介

▼回転数(スピン量)を増やすには、投球腕の高速スイングで人差し指・中指の瞬間的な指の伸展から屈曲に転じる引っかく(球を弾く)動きが必要

▼“しなる”投球腕のスイングでは、体幹・上腕・前腕・手指といった部位ごとに時間差で動かせる運動連鎖技術が必須

▼地面反力で得た力をロスなくボールに伝えるため、+5度骨盤前傾による“スイッチ”が入る状態を身に付けるのが理想

TM鈴木

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