否定論何のその!新たなチャレンジは新しい価値を生み出す~運動中の【骨盤前傾位】キープは運動能力アップの切り札に!~

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以前から気になっていたこと、それは骨盤前傾(位)がなぜか「悪い姿勢」の典型のように否定され続けてきたという事実です。

メディアや個人も含め様々な専門家諸氏が骨盤前傾位を悪の権化の如く批判しているのは、むしろそれを奨励する側に立つ身としては「どうなの?」と疑問の余地が残ります。

だから骨盤前傾の有意性について奨励し指導する立場から、「骨盤前傾位わるくないじゃん!」という方向性を示します。

きちんと理解することで今ある常識が実はあなたにとって有効な手段だったと改めて考え直す機会になっていただけるなら嬉しいです!(^^)!

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骨盤前傾位は悪くない!?

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どうみても右側が動けるカラダに観えるけど

「骨盤 前傾」とググってみると上位でも下位でもその多くは「骨盤前傾(位)」が良くない!という趣旨の内容が表示されます。

特に日本人女性の約7割が骨盤前傾であり、その結果下っ腹が出やすい・出っ尻・腰痛になりやすい等と説く内容が大半を占めます。

誤解を生む解釈の違い!?

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骨盤前傾はコア筋力を高める!?

その主な理由は「骨盤前傾」だと

・腰椎前彎(真横から観て腰椎が後方に反る)

・大腿四頭筋が緊張し股関節の可動域が低下

・腰が痛くなる

・出っ尻/下腹部が出やすい

といったところでしょうか!

こういった理由だから骨盤前傾を治しましょうよ!といった内容が実に多いのです。

でもここでちょっと疑問が・・・、それは骨盤前傾位だから腰痛になる!というある意味短絡的な結論に至っているということです。

お尻が出っ張る・下腹部が出やすい等の見た目にしても、体の仕組みを理解していれば骨盤前傾による影響ではないというのが自ずと理解できるにも関わらずです。

骨盤前傾位と腰痛の関連性は未だ認められない!

例えば骨盤前傾と腰痛ですが、未だその関連性は認められていません!

骨盤が前傾すると反り腰になりやすいのは構造上理解できますが、だからといって前傾位が直接的に腰痛に関わると決めつけるのはとても危うい解釈です。

腰痛の原因として取り上げられる要因はあくまで腰椎の前弯、つまり反り腰です。

骨盤を前傾させることで反り腰が助長され、やがて腰椎に発展している(かも!)という推測が成り立つのでは?という解釈であり、その原因であろう!?骨盤前傾は嫌われ者・厄介者のレッテルを貼られてしまっているのです(*_*)

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骨盤前傾が原因は誤解!

特に若い女性(それ以降の年代も含む)で腰痛を発症する場合、その何割かに反り腰が認められ尚且つそのほとんどに骨盤前傾があることも事実です。

しかしそうした方々の多くは反り腰を改善できない、つまり筋肉の発揮・維持能力を高められないために腰痛になるべくしてなっているというのが本筋です。

反り腰になってしまうような周囲筋群の弱さが原因のひとつであり、従って骨盤前傾位だけを腰痛の原因と決めつける現在の考え方には大いに疑念を持たざるを得ないのです。

若年世代では骨盤は前傾しやすい

いくつかの研究結果によれば子供の頃は関節が完成せず緩い(=同様に筋肉・腱にも伸びる・緩む能力がある)ため、骨盤の傾斜角は同年代の黒人に近いとも言われています。

この関節の弛緩状態が成人近くになるまで続く傾向が、若年層女性に見受けられる大きな問題です。

彼女達はそうした未完成の関節状態のため筋肉への程よい負荷がかからず、従って体をきちんと支えられるだけの筋肉の発達が望めません。

20歳前後の若い女性に反り腰が多く、その大半が腰痛を発症しているのもこうした筋肉の弱体化が招いたとされています。

骨盤は前傾しにくい!

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不安を煽るとイメージ化しやすい!?

骨盤前傾は腰痛の要因となるかもしれない!?反り腰を助長していると語る人達の多くは、日本人は骨盤前傾が多いと説いています。

骨盤前傾を腰痛の大きな原因と “決めつける” ことで商売が成り立つ、いわゆる不安商法というもので、言葉は解釈の違いでいかようにも捉えることができるという典型かもしれません。

骨盤前傾の本当の意味

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あなたの自身の感覚に依存

どのくらいの角度なら前傾なのかについて明確な基準はありませんが、例えば黒人アスリートだと平均的前傾角は35~40°、時に45°以上になる選手もいると言われます。

中間位又は後傾気味がほとんどの日本人と比べると驚きであり、その差は平均にして10~15°と言われる程です。

ただ数字(角度)に現れる差よりもシルエットや見た目でまったく違うことがわかる程、その大きな差には驚かされます。

日本人に骨盤前傾が多いという説がどのような基準で確立されたのかはわかりませんが、少なくとも人種間比較で観れば一目瞭然というわけです。

例えばアスリートだけに絞ってみても黒人選手の身体は特にお尻を含めた背中側の筋肉が日本人選手に比べて各段に発達しています。

お尻があがっていて腰の湾曲(反り)が大きいという特徴が骨盤の前傾位を明確に物語っていると考えるのが妥当でしょう。

先天的要素と大腰筋の働き

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体幹と下肢を繋ぐ!大腰筋

人種間で違う骨盤の傾斜角、その理由(わけ)は骨格形状と関節状態、つまり生まれつき先天的要素に依存します。

元々骨盤が中間位、もしくは後傾気味であれば、前傾位に比べて関連する筋肉を正しく働かせることが苦手になってもおかしくありません。

骨盤前傾位によって最も働く筋肉は体幹(コア)と下肢を唯一繋いでいる大腰筋1)です。

注:1)正確には大腰筋と途中から一緒になり股関節に繋がる腸骨筋(腸腰筋)の収縮に依存

骨盤が前傾していると動作中この大腰筋がしっかり伸びた状態を維持しながら、その張力(伸ばされながらその引っ張りに耐えようと我慢する能力)を発揮するため、中間位や後傾に比べて驚く程発達します。

追従する拮抗筋と共働筋群

黒人アスリートの大腰筋が日本人のそれより2~3倍もの大きな断面積を有するのは、意識せずとも動きの中で動かすことで発達させられるという理由があるからです。

この大腰筋と拮抗2)するのがハムストリング(もも裏の筋肉)で、両者には他の筋肉と違い引っ張られる際にその長さを維持しようと我慢する性質があり、これを伸張性収縮3)と言います。

2)動作に必要な円滑な筋活動で、例えば力こぶ(上腕二頭筋)の拮抗筋は裏側の三頭筋

3)大腰筋の付着部/伸張性収縮からみればハムと大腰筋は拮抗しあっている

4)筋肉が縮む際に力を発揮する短縮性収縮では、大腿四頭筋がハムストリングと拮抗する

こうした大腰筋&ハムストリングの拮抗関係に加え起立筋・多裂筋等が共働し骨盤前傾に関わります。

求めるのは【機能的】骨盤前傾位

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前に倒れそうな感覚

機能的骨盤前傾位(FAPTA)とはTM鈴木が薦める骨盤傾斜角の技術であり、先天的前傾角要素のない日本人が黒人アスリートのそれに近づける唯一の方法です。

スプリント・ラン・ジャンプ・投げる・打つ等で大活躍する黒人アスリートの驚異的な運動能力の源は、骨盤前傾位にあると言われ、その傾斜角で動ける日本人の育成を目指すために考案されたボディ・リーディング・コントロール・メソッド(BLCM)なのです。

日本人でも前傾位で動ける!?

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日本人でも勝負できる動きの獲得

FAPTAはネグロイド人種、特に黒人スプリンターが有する先天的な骨盤前傾位とは違い、後天的に傾斜角を大きくしようとするTM鈴木が考案し推し進める身体操作の考え方です。

その目的は黒人アスリートの前傾角に近づけた上で動けるカラダづくりです!

では黒人スプリンターと同程度の骨盤前傾位とはどれ程のものなのでしょう?

下記のトピックも含め体感してみましょう!

【疾風の如く】黒人スプリンターは深部筋群をどう使うのか~前のめりになる程の骨盤前傾位角で足の踏み出しをイメージ!~
前回は黒人アスリートが持つ骨盤の『前下方への傾き(前傾位)』に着目しました。 そして前傾位(APTA)にすることで得られる2つの黒人ス...

あえて言葉にするのなら立っている状態では「放っておくと前方に倒れそうになる程の骨盤の位置感覚」であり、それが黒人アスリートとほぼ同等の骨盤前傾角と言えます。

実は静止時に骨盤を前傾位にすることはそれ程難しいことではありません。

ほとんどの人がトライすればできるでしょうが、その状態を運動中に維持する(動きの中にとり入れる)ことが非常に困難で、日本人にとって差し迫った課題なのです。

仕組みを知った上での長期的プランが不可欠

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様々な方法でFAPTAを高める

機能的骨盤前傾位にしようと思えばそのための訓練は必要不可欠です。

立っている時 “前に倒れてしまいそうなくらい” の骨盤前傾位を維持するためには、体や動きの基本的な仕組みを知らないとできません。

FAPTAを身に付けるためにはそれに必要な筋肉の特性・動き・さらにどんな使われ方をするのか等、あらかじめ熟知しておく必要があるのです。

実際におヘソの両脇の奥が縦に鼠径部までグ~ン!と伸びるイメージを持ち、具体的には大腰筋を意図的に伸ばし/同時にハムストリングを意識的に緩めながら骨盤前傾位を促すという感覚です。

こうした筋の特性やその動きを熟知するためには、ある程度の時間をかけてその動きを様々な方法を用いて反復し、必要な筋肉の働きを高める必要があるのです。

例え一度はまぐれでできたとしても、その感覚が身体に身に付かない(脳にそのための引出しができて情報として出し入れができない)限り、FAPTAで実際の動く場面で使うことは難しいでしょう。

TM鈴木はこのFAPTAにするためのノウハウを持ち合せる唯一のサービスプロバイダーとして、アスリートやスポーツ愛好家を含む一般の方々にその優位性を伝えています。

骨盤前傾位は決して悪者ではなく、正しく利用することであなたにとって有益な結果をもたらすというのがTM鈴木の基本的スタンスです。

まとめ

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動きの洗練性を高める【骨盤前傾】

腰痛の原因となる最も悪い姿勢として「骨盤前傾」が示されていますが、実際には腰痛との間に明確な関連性はなく、むしろ反り腰を引き起こす筋力不足が要因との見解を示しました。

同じ骨盤前傾でもTM鈴木が唱える【骨盤前傾位】はあくまで黒人(アスリート)との比較であり、運動中にその状態を維持できる【機能的骨盤前傾位】での体作りを目的としています。

多くの時間と関係する大腰筋・ハムストリングを主とする骨盤周囲筋群への種々のトレーニングを必要とし、腰痛のリスクも回避できるカラダ・動きづくりを基礎としています。

運動中、骨盤前傾位を維持することは、今迄あなたが行ってきた動きとは全く違う動きですが、それを身に付けることで新たな身体操作のコツとその価値を見出すことが可能です!

TM鈴木

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