視聴者参加型のTV番組で介護福祉士(33)『以降:介護33』にとある有名お笑い芸人が聞きました。
芸人:『親が認知症だったらどういうモチベーションで介護してる?』
問題の本質を理解しているのだろうか?
介護33:『逆に介護の仕事ってどんな仕事だと思われますか?』
芸人:『いやぁ~、そりゃぁ、お風呂入れたり、パンツ替えたりとか』
介護33:
『それはあくまで介護の一部なんです』。
『自分の人生を最後まで自分らしく生きるために何をすべきか。お風呂にひとりで入れないからお手伝いする。孫とTDL行きたい、でも車で1時間かかる、じゃぁ車でなんとか座ってられるようにリハビリを頑張ろうね!』
『人、ひとりの想いが実現できるようにモチベーションもって仕事してるんです』
~~~~~~~~~~中略~~~~~~~~~~~
別の芸人:『介護という仕事の最優先事項はなんですか?』
介護33:
『イメージチェンジです』
『例えば(今後国会で承認されて)給料が上がったとしてどれだけ新しい人が(現場に)入ってくるか』
『介護の仕事ってやったらこんだけの価値があるんだよ』
『現場で働いている人たちが感じているものを世の中に出していかないと、やりたいとは思わない』
芸人:『利用者の尊厳できる死を選べるやりがいのある仕事?』
番組はここまでで終わっていました。
現場とルールを決める側には大きな隔たりが・・・
たかだか数千・数万円給料上げたからって『僕(私)は介護職に就きたい!』と思う人が増えるのでしょうか。
ルールを決めている人達は現場のことを知りません。
現場の声を聞いていません。いや、聞けていません。
現場のことを理解していません。
これが現実でしょう。
同じことは幼稚園や保育園にも当てはまります。
働く価値の創造が一番の課題では?
“価値”という言葉があります。
この場合はさしずめ【働く価値】でしょうか。
少なくともこういう現場の人たちは【働く価値】の最優先事項は“お金”ではないような気がします。
それを理解せずしてもらえるお金を増やしたとしても現場の人たちにとっての【働く価値】は高まらないでしょう。
そして就労人口も!
なぜなら現場の人たちにとっての【働く価値】の一番目はお金ではないからです。
お金はもちろん大切な要素ではありますが・・・。
世の中のルールを決めている人達が物事・事象に深慮深くなり、きちんと現場を理解するようになることが就労人口を増やす第一歩だと思いますが如何でしょうか。
そういう想いを強くもった出来事でした。
TM鈴木