常識の範疇という落とし穴

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スポーツ界に存在する【常識】を取り上げてみます。

低迷するバレーボール界に現在も蔓延る【常識】とは何か!独自の視点からレポートします。

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新しい考え方についていけてない!?

バレー界ではこんな話をよく聞きます!

サイズが大きく平均身長やでもかなわない大型チームと対戦するとき、ブロックの枚数を減らしてなるべく1枚半にする!(←これって完全な業界用語ですよね!)

1枚半とはひとりが完全なブロックになるけど、もうひとりはブロックの形になってない状態)で攻撃させるため、速くて緻密な攻撃をしかけろ!とね。

でもこれって本当でしょうか?

つまり全日本の攻撃として適しているのでしょうか!ということなのですが。。。

いや、かくゆう経験者でもある私、TM鈴木もその昔はそんな考えを持っていました。

その【常識】ちょっとまった!

◇◆◇ でも! ◇◆◇

ブロック2枚(2人がきっちりそろって4本の腕がネットからでるブロック)ついても3枚ついても打ちきれる、またはリバウンドをとって、再度攻撃を仕掛けるという技術を身に付ければいいだけの話ではないのかな!?

と考えるようになりました。

いやいや、2枚(3枚)そろったら日本の選手は打ち抜けないしブロックでシャットアウト(自陣のコートに叩き落とされる=相手に得点をゆるすこと)くらうからダメにきまってるじゃん!

と言われそうですけど、じゃあ2枚(3枚)そろっても打ちぬける工夫をしているのか!と問いたいですね。

つまり『どうせ日本の選手なんて身長が低くてブロックそろったら打ち抜けないのだから、ならばブロックを1枚半にするような工夫をすればいいだろ!』みたいに思ってませんか???

それって【常識】の範疇になるかと思うのですが如何でしょう!?

今ある常識を疑ってみることから次の突破口がみつかるんじゃないかなぁ、とTM鈴木は思ってしまうのです。

戦略の変更を検討する時期

つまり最初から2枚(3枚)ついたら得点できないと思ってるから1枚半にしようとする作戦を必死になって考えてる。

相手に2枚または3枚のブロックを揃えさせないということは、その前のトス、さらにはレセプションやファーストディグをきっちりとしたところに返さなきゃならない。

つまり【正確で緻密な】コンビバレーが必要となってくる。

近年、特に全日本男子はこの【正確で緻密な】コンビバレーができません。

正確さ・緻密さを追求すればする程、試合で必ずと言っていい程綻びがでてしまいます。

男子では特に(スパイク)サーブやスパイクが強すぎるのです。

だからレセプションのAパスやBパス*1)の確立は下がり、スパイクをディグ*2)で上手く拾うということがかなり難しくなってしまいます。

*1)A/Bパス:レセプション(旧称はサーブレシーブ)でセッターがまったく動かないでトスを上げられる状態をAパス、半歩または1歩動いてトスアップできる状態をBパスと呼ぶ。

*2)ディグ:(旧称はレシーブ)

レセプションが乱される確率が高くなり、ディグがうまくセッターに返さない状態が増える、これではすでに精神的な余裕なんて生まれるわけがないので、相手ブロックを1枚半にすることは難しいと言わざるを得ません。

基本的な考え方がサイドまたはバックアタックで1枚半にする攻撃パターンなので、逆に言えばブロック枚数が増えた状態での練習が少ないため、『2枚(3枚)ついたところであいつならなんとかシャットアウト食らわず、リバウンドとったりリオフェンスにしてくれる』という考えができません。

これではやる前から劣勢になってるようなものです。

ブロックが2枚(3枚)ついて攻撃するシュミレーションやってるのですか?とトップチームに問いかけたい。

通常、練習の時はスパイカーが最も良い状態で打てるようにしていますが、なんで自分の思っていたトスがあがってこない場合のシュミレーションをアタッカーにさせないのか?ということです。

トスにしてもレシーブにしても、いやどんな練習でもそうですが良い状態を作って攻撃なり守備をさせていますが、欧米や南米の強国と試合するとき、そんな気持ちよく打てる状況がいったいどれだけあるのでしょうか。

TM鈴木ならシャットアウトされる状況をシュミレーションしておき、オフェンス側になんとか打開策をかんがえさせますけどねぇ。

世界にはアイディアに富む多くの指導者がいるのに・・・

つまりこれは教える側の考え方の問題だと思うのです。

もちろん選手やチームスタッフにおいてもそのアイディアの引出しが沢山あったほうが有利にきまっています。

世界で戦う指導者達はそのアイディアの引出しが日本に比べてとても多く、またそのアイディアを自由に使いこなせる指導術を身に付けています。

考えてみれば、全日本の指導者は高校・大学・そして社会人でのプレーヤー経験、いずれのカテゴリーでもトッププレーヤーとして試合にでてきて引退したら指導者の道に入って、はては全日本の監督という道が用意されています。

なので競技の指導についていちから勉強する機会はほとんどありません。

バレーしか、しかも日本という狭い島国で・・・、やってこなかった人たちに世界と戦う知恵を出せということ自体無理な話です。

世界のバレーを知ることは元より、様々な世界を観て経験して、その波に揉まれて生き残ってきた人材は世界にごまんといるにも関わらず、なぜ日本の王道を歩んできた人達が優先されてしまうのか!

この辺りが我が国のバレーボール競技における思考の違いというか、問題なのではないでしょうか。

バレーボールの世界基準を学習し熟知することは、世界を学んできた人であればたやすいはず。

もっと“大きな器”であり考え方のリーダーに指導を任せることができるよう、まずは今の協会幹部の刷新が望まれるのかもしれません。

TM鈴木

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