『骨盤は歪む』の真意とは!?

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『骨盤は歪むのですか?』と突然効いてきたクライアントのSさん。

「ん?な、なんだ???」と思ったのですが、よくよく聞いてみるとたまにいく整骨院で『骨盤が歪んでいるので矯正しましょうか?』と言われたそうです。

施術後は確かに腰の重だるさもなくなり調子が良くなったということですが、『歪むのかぁ』と考えたときに、はっ!と気づいたそうです。

『骨盤って本当に歪むの?』と。

そこで骨盤って本当に歪むのかをTM鈴木の目線から検証してみようと思います。

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歪みの正体とは?

真意を探るにあたり『歪み』とは何なのかを調べる必要があります。ネットで『歪み』の定義を調べてみました。

骨盤の歪みを定義する

【外力により元の形が崩れ、いびつに変形した状態】と定義されています。

この意味に照らし合わせると、骨盤は歪まないということになります。なぜなら骨盤は外からの大きな力が加わると歪む前に骨盤自体が折れてしまうからです。

ですので骨盤が歪むということは(常識的に考えても)まずありえません。

骨盤構造を考える

骨盤の構造を観ればわかることです。骨盤には3カ所のつなぎ目があります。左右の仙腸関節は関節面自体の凸凹構造だけでも接合部が比較的しっかりしています。

その上に超強力な靭帯結合があり動いても数ミリ程度という特性があり、関節とはいうものの一体型の骨といってもいいくらいなのです。

残り1ヵ所、恥骨結合は出産時に産道が開くという意味からすると歪んでもおかしくないと思われるかもしれませんが、出産後には数ミリと違わずほぼ元通りに戻ります。

Sさんのように『骨盤が歪んでいるので云々・・・』という治療家は現状ではたしかに多いと思います。その証拠にネットで「骨盤 歪み」で検索してみるとなんとその数の多いことか。それだけ「骨盤」と「歪み」はセットとして販売!?されているということなのでしょう。

しかし機能解剖学的に「骨盤が歪む」というのはウソ!?だとしても、「歪む」という言葉自体を違う意味として使用している場合もあり、そこはウソであると結論ずけるのは少し早合点しすぎかもしれません。

多くの専門家が使っている「歪む」の意味はおそらく以下のことなのではないでしょうか。

①前額面(人を前後方向から観る):左右腸骨の高さの違い

②矢状面(人を横方向から観察):腸骨の前後傾斜角度

③水平面(人を頭から観察):腸骨の捻じれ具合

この3点をいちいち説明すると患者が混同し理解しづらいかもしれないと思ったとすれば、それを「歪み」という一言で片付けられることは最も簡単な解決策であり、患者にとっても理解しやすいとくればとても便利なことこの上ない言葉かもしれませんね。

そもそもどこのだれが「骨盤は歪む」と最初に言ったのかは不明ですが、患者側からするとこの言葉はとても理解しやすいし腑に落ちる!のではないでしょうか。

以上のことを踏まえると『骨盤が歪む』という表現は医学的には正しいとはいえませんが、患者やそのことを知らない人達に伝える情報としては非常に便利な言葉・表現であり、患者側も理解しやすいでしょう。従ってなぜこれ程普及したのかがなんとなくわかりますね。

正しいのか正しくないのか!それは使う側によって正当化されてもいいような気もしますが。
あなたはどう考えますか?

TM鈴木

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